震災と、外国人実習生

2011年03月16日 23時53分52秒 | 政治活動
今日は、私の以前の職場である協同組合の理事長さんとお話をしてきました。

私の以前の仕事については詳しい説明を省きますが、(退職時の日記を参照して頂ければ幸いです)
理事長の話によると、組合に所属している外国人実習生たちの何名かが、今回の地震と震災の酷さを目の当たりにして母国に帰国したがっているとの事。

仕方ない事だ、と思います。
外国人実習生たちはそのほとんどが中国やタイなどの「地震のない国」から来た子たち。
3月11日の地震では相当の恐怖を感じただろうし、その後も続く余震や原発事故のニュースにも不安を募らせているでしょう。
実際に、過去に世話をした何名かの実習生と話をしてみましたが、みんなかなりの不安とストレスを感じているようです。

日本には現在、約10万人の外国人実習生がいて、その多くが地方の水産加工会社等で実務研修を行っています。
今回被災した地域にも多くの外国人実習生がいたはずで、特に気仙沼等の漁港では外国人実習生の被災も多かったのではと思います。
彼らの多くは日本語が不自由で、また日本の習慣や文化、そして寒さにも不慣れですから、避難所に逃げられたとしても相当辛い思いをしていると思います。
また、彼らの実家も貧しい家が多く(極端な話テレビすらない家庭もある)、ご家族にも情報が正しく伝わっていない筈で、連絡も取れずみな心配されているだろうと思います。
被災した実習生や、そのご家族の心中を思うと、本当に辛いです。やるせなくなってきます。

勝浦だけでも各社合わせて200名程の外国人実習生がいますから、彼らのメンタルケアや相談受付は急務です。
一方で、彼らを雇用している企業のダメージも計り知れません。
中小企業にとって、一度に数名もの労働者を失う事は、死活問題です。帰国したい実習生を、全員帰す訳にも行きません。
難しい問題ですが、実習生の不安を取り除きながら、現地の家族との連絡を密にし、受入企業との交渉を続けて行くしかありません。

過去の経験を生かして、僕も出来る限りのお手伝いをして行きたいと思っています。

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