スコットランド国立美術館展-コロー、モネ、シスレーそしてキャメロン-
2005年11月5日(土)~12月25日(日)
最終日の25日にスコットランド国立美術館展に行って参りました。目に留まったものをリスト。(一部は、絵画としてよりも後学として)
まずは、ヘンリー・レイバーン Sir Henry Raeburn(1756‐1823年)、スコットランドという肖像画家とアレキサンダー・ネイスミスAlexander Nasmyth(1758‐1840年、スコットランド)という風景画家。
ヘンリー・レイバーン ロバート・スコット・モンクリーフ夫人、マルガリータ・マクドナルドの肖像(1824年歿)(1814頃)
アレキサンダー・ネイスミス エディンバラ城とノール湖
荒々しい風土と変化に富む地形、点在する古城。そのどれをとっても、当時のロマン主義の流れに合致するものだった。ネイスミスはそれを自覚した最初の画家の一人であり、スコットランド風景画の祖と呼ばれている。
なぜか懐かしい風景と感じたのが
アレキサンダー・フレイザー(子)Alexandar Fraser, the Younger カゾの森の入口
そして、ラファエロ前派の2点。
ジェームズ・アーチャー James Archer (1823-1904年、スコットランド) 夏のひととき、グラスターシャー州
9人の少女たちが草原で戯れています。白い服を着た少女と黒い犬がこちらを向いています。
ジョン・エヴァレット・ミレイSir John Everett Millais(1829‐1896年、イングランド)「優しき目は常に変わらず」1881年
フランス絵画へ。
アンリ・ファンタン=ラトウール(1836‐1904年、フランス)の春の花、桃、薔薇
ドーミエとクールベの解説があった。ドーミエは1830年に風刺画家としてデビューとは知りませんでした。ドーミエも2月革命後のサロンに出展した「オルナンの埋葬」という絵で一躍有名にとは。二人とも入牢経験有りというのも凄いことです。
ダビッドもベルギーに亡命して一生を終えたわけですが、今度勉強してドーミエ、クールベの絵を見にオルセーを訪れないといけないようです。
ギュスターヴ・クールベ(1819-1877年、フランス) 峡谷の川 1864年
は、印象派につながる画風。
デイヴィッド・ヤング・キャメロン(1865‐1945年、スコットランド)の風景画が数点。
デイヴィッド・ヤング・キャメロン 青白い光 水彩・紙 1905年頃
デイヴィッド・ヤング・キャメロン 秋、モンティースにて 水彩・紙 1913年頃
ウジェーヌ・ブーダン(1824-1898年、フランス)が数点。いずれも海の風景。
一方、北海をのぞむノルマンディ地方を拠点として活動をしていたブーダンは、海と空をこよなく愛し、やはり戸外での制作を通じて、印象派の先駆となる風景画の作品を生み出した。当時まだ若かったモネに印象派への道を歩ませたのはこのブーダンであった。
クロード・モネ 積み藁、雪の効果 1891年
明るい農村の風景。
ジュール・バスティアン=ルパージュ Jules Bastien Lepage(1848-1884年、フランス)「お手上げだ」Pas Me`che' 1882年
この少年の絵は傑作です。この画家は着目して見てみたい。
そしてポスターにもなっているヒュー・キャメロン。
ヒュー・キャメロンHugh Cameron(1835-1918年、スコットランド)干草日和 1858-59年
ヒュー・キャメロン キンポウゲとヒナギク(画家の娘)1881年頃
やはり、スコットランドの画家の絵も、ヘンリー・レイバーン、ジェームズ・アーチャー、ジョン・エヴァレット・ミレイ、ヒュー・キャメロンの絵は惹かれるものがあります。画家が女性を描くとき、心を込めて描くので、辺境の地であっても傑作が生まれるのでしょうか?
これで今年の展覧会は最後でした。
2005年11月5日(土)~12月25日(日)
最終日の25日にスコットランド国立美術館展に行って参りました。目に留まったものをリスト。(一部は、絵画としてよりも後学として)
まずは、ヘンリー・レイバーン Sir Henry Raeburn(1756‐1823年)、スコットランドという肖像画家とアレキサンダー・ネイスミスAlexander Nasmyth(1758‐1840年、スコットランド)という風景画家。
荒々しい風土と変化に富む地形、点在する古城。そのどれをとっても、当時のロマン主義の流れに合致するものだった。ネイスミスはそれを自覚した最初の画家の一人であり、スコットランド風景画の祖と呼ばれている。
なぜか懐かしい風景と感じたのが
そして、ラファエロ前派の2点。
9人の少女たちが草原で戯れています。白い服を着た少女と黒い犬がこちらを向いています。
フランス絵画へ。
ドーミエとクールベの解説があった。ドーミエは1830年に風刺画家としてデビューとは知りませんでした。ドーミエも2月革命後のサロンに出展した「オルナンの埋葬」という絵で一躍有名にとは。二人とも入牢経験有りというのも凄いことです。
ダビッドもベルギーに亡命して一生を終えたわけですが、今度勉強してドーミエ、クールベの絵を見にオルセーを訪れないといけないようです。
は、印象派につながる画風。
デイヴィッド・ヤング・キャメロン(1865‐1945年、スコットランド)の風景画が数点。
ウジェーヌ・ブーダン(1824-1898年、フランス)が数点。いずれも海の風景。
一方、北海をのぞむノルマンディ地方を拠点として活動をしていたブーダンは、海と空をこよなく愛し、やはり戸外での制作を通じて、印象派の先駆となる風景画の作品を生み出した。当時まだ若かったモネに印象派への道を歩ませたのはこのブーダンであった。
明るい農村の風景。
この少年の絵は傑作です。この画家は着目して見てみたい。
そしてポスターにもなっているヒュー・キャメロン。
やはり、スコットランドの画家の絵も、ヘンリー・レイバーン、ジェームズ・アーチャー、ジョン・エヴァレット・ミレイ、ヒュー・キャメロンの絵は惹かれるものがあります。画家が女性を描くとき、心を込めて描くので、辺境の地であっても傑作が生まれるのでしょうか?
これで今年の展覧会は最後でした。