「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい 」
夏目漱石「草枕」冒頭の言葉らしい
上州商人とは「国定忠治」「木枯らし紋次郎」などの上州出身の
渡世人をモジッタのであろう
上州で長年修行を積んだ渡世人を
「上州長脇差」と呼んでいたそうで
彼らは当時、腕と度胸と礼儀作法をわきまえた
一流の渡世人と言われていたらしい
さて、その一流と称される商人が
「又、引っかかった」(得意先が倒産して債務を負った)
のは情に流され正しい意思決定をしなかった
せいであり、この文章はそれを諌めていると思われる
「それとこれとは別!」
の割り切りも必要なのであろう