赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

グロ-バリストも中国を見捨てた

2023-09-20 00:00:00 | 政治見解



グロ-バリストも中国を見捨てた :230920情報

昨日の当ブログ『習近平中国 六つの難題』の中で、6番目にあげた北戴河会議。長老たちの代表が習近平に建白書(意見書)を奉って習近平が激怒したということの詳細について、国際政治学者の分析をお伺いしました。許可を得て転載します。


「北戴河会議」を伝えた日経新聞

長老たちが反乱を起こしていると言うか、習近平のやり方が気に食わないということですが、習近平が今までのルールを破って2期10年でリタイアしないで、3期目に入りました。彼は個人独裁の色彩を強くしています。

そして経済もうまくいってないのではないかということで、江沢民が死にましたけど、曽慶紅以下の長老と言われている人たちが習近平に対して諫言をしました。これは長老たちが集まって意見書のようなものをまとめて代表が北戴河に行って、習近平に会ったようです。

日本経済新聞の電子版で「習氏が北戴河会議で激怒、G20欠席、発端は長老の諫言」という見出しで非常に面白い記事を掲載しました。これは編集委員で中国スペシャリストと言ってもいい中沢克二さんという方が署名入りで書いています。この方は2012年から中国総局長として北京へ来たと書いてあります。現在、編集委員兼論説委員だそうです。今までずっと親中派であった日経がはっきりと中国の悪口を書いています。

そして習近平に対して、長老が諫言を呈したけど習近平が激怒したと言っており、長老の中心が江沢民の右腕であった曽慶紅(84歳)であると書かれています。そして習近平さんは「現在の首席は鄧小平、江沢民、胡錦濤という過去3代が残した問題が全て自分にのしかかっているからだ。私は10年も頑張ってきたが問題は片付かない。これはが私のせいだと言うのか」と言って部下に対して激怒したということです。習近平さんが言わんとすることも、もっともな意見ですが、これが真実なのかどうかはわかりません。

この記事は私の観測するところ、反習近平派の長老派の曽慶紅たちに繋がるところから噂話というか情報が出てきているので、それを書いたということでしょう。

今までは中国の内部が分裂しているということを親中派の日経は書きませんでした。ここで日経自身の立場が非常に大きく転換していると思います。


日経新聞も無国籍グローバリストの配下

かつての中国では、私が言う無国籍グローバリストたちは、江沢民時代に中国とつるんでいました。そして、初期の習近平とも手を携えていたということです。世界の工場として、無国籍資本が中国をうまく利用していき、それで稼いでいくということでした。

しかし、習近平になって無国籍グローバルリスト勢力、ボーダーレス経済をどんどん進めていくという勢力と習近平は明らかに対立するようになったということです。

そして、無国籍グローバルリストたちは、ロシアや中国を敵視するようになってきています。一番敵視ているのはロシアです。ロシアを挑発してウクライナ侵攻を先導して、その敵であるウクライナを応援しているというのが今の無国籍グローバリスト勢力のやっていることです。

これに対して習近平も彼らと袂を分かり、対立するようになりました。つまり、今までグローバリスト勢力は、中国を応援してきたけど、これが反中派になったということです。

どちらかと言えば最近は中国を悪者にしてアメリカとの対立を煽り、下手をすれば米中戦争を煽るような論調になってきています。これは典型的にはジョージ・ソロスさんが今の中国は支持しないということをはっきり言ったということにも出ているでしょう。

おそらく、ソロスとかビル・ゲイツのような人たちから言えば「我々が国際的にも資本を持っていって中国に経済成長のチャンスを与えてやったのに、飼い犬に手を噛まれた」という感じなので、中国が今は憎いということになると思います。

そのグローバル勢力と、中国が今の習近平中国が相対立するようになってきました。中国国内ではそのグローバリストたちの影響力を受けた人たちと仲の良かった旧江沢民派の人たちが習近平をストップさせて政権を転覆させようとして謀略をしているということです。

おそらく、このグローバリスト勢力の中心である英国の守旧派から日本経済新聞の方に、ファイナンシャルタイムズか何かのパイプラインを通じて反中の論説をやるようにと、中国の中では分裂しているという情報をどんどん出すようにと指示したのではないかと思います。あるいは中国は問題をいっぱい抱えているということを露骨に情報で出すようにという指令が来たのではないでしょうか。

この記事が真実かどうかはわかりませんが、北戴河会議で云々というのは、今の習近平を引きずり降ろそうとしている、それを妨害しようとしている旧江沢民派の曽慶紅のような人の流れから情報をもらって書いている記事であるというのは確かです。

日経が米中対立を煽るような反中的な記事を書き始めたということで、非常に面白いなと思って、この記事を私は読みました。やはり記事を読むときは、これが単に載せられているだけではなく、どういうところから出てきて、どういう意図で日本経済新聞はこの記事を載せて報道しているのかというあたりも見極めていかないといけません。これが情報リテラシーということだと思います。




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