反トランプの共和党議員が辞任 :240418情報
マイク・ギャラガーという元気のいい共和党の下院議員が辞めると言っています。この人のように共和党の議員でも辞めた人が出てきたので、下院は多数派共和党が取っていると言いながら、2議席しか差がなくなってきました。もう1人辞めたり、こけたりすると、どうするのでしょうか。国際政治学者の解説です。
3月22日にマイク・ギャラガーという下院議員が辞職を発表したのですが、彼は反トランプのネオコンであり、RINO(Republican In Name Only= リベラルすぎる党員)の明確な反トランプ派の人なので、トランプを困らせてやろうという理由で辞めたのでしょう。
彼は中国特別委員会の委員長もやっていて、反中国共産党という点ではいいのですが、やはりネオコンであり過剰なタカ派かつ反トランプ派である人物です。
トランプ派であれば、タカ派の人でも今とどまって、少しでも今の共和党で団結してトランプを応援していこうとなります。ところが、共和党の全国委員会のトップが変わってトランプ派になりました。それで自分は応援してもらえないと思った人たちが辞めているのでしょう。彼もそのうちの1人であり、まさに辞めたタイミングとやっていることを見れば彼が反トランプ派・ネオコンであったことが明らかになりました。この人は議員として参加せず、民間の方に行っているそうです。
マイク・ギャラガーは一見するとかっこいい人です。元軍軍人で反中国共産党の急先鋒であって、親台湾派でもあるのですが、3月22日に議員を4月19日付けで辞職すると発表しました。この背景には4月の早い時点で辞めると代わりの人間が、指名できたり補欠選挙ができたりするらしいのですが、4月19日になると代わりの議員を選出することもできません。彼は下院の中国特別委員会の委員長を務めた反中共のタカ派でもありました。
また、ケンバックという共和党の下院議員も3月22日の数週間前に辞めていましたので、下院の議席数が2議席のみとなってしまったのです。一応共和党の方が多いのですが、民主党との議席数の差が2議席になってしまいました。3月下旬に残念ながら、バイデン政権の望んだ予算が通っているのです。
これは今の下院議長が悪いわけでもなく、本当のトランプ派の人たちは数が少ないですから、あとはRINOとユニパーティー派でしょう。
そうしますと、ウクライナ戦争予算を全部削除ということはできないのです。誰が議長をやっていても今のような形にならざるを得なかったと思います。
またジョンソン下院議長の首を切れと言っている人もいますけど、全く意味がありません。それよりも下院で共和党が団結してやっていくことが大事で、マイク・ギャラガーなどが今のタイミングで辞めるということは、反トランプだったということです。
彼らは、この先、議員をやっていく自信もないのでしょう。つまり共和党全国委員会(RNC)がトランプ派によって、完全に抑えられてしまいました。トランプの次男のエリックの奥さんのララ・トランプが共同委員長です。
それから一方の共同委員長を務めるワトレーもトランプ派の人であります。明確に2020年の大統領選挙で大規模な不正があったと言い切っている人です。そういったトランプ派の人たちがRNC(共和党全国委員会)を抑えてしまい、反トランプ派の人たちは選挙に出ても応援してもらえないということがはっきりしたので、辞めざるを得なくなったと言って良いでしょう。
この間のTikTok法案を主力になって通したダン・クレンショーも同様です。彼も反トランプ派でありネオコンの言う通りにやっています。世界中でアメリカは戦争しないといけないという感じになってしまうのです。ポンペオ元国務長官もトランプの子分で一生懸命やっていると思ったら根本的にネオコンですから、トランプの言うことを本当の意味では聞いていませんでした。
それがわかったのは、辞めた後にトランプの対抗馬になって大統領選に出てきたからでしたが、結局のところ人気が出ないのでやめたのです。彼もウエストポイントの陸軍士官学校を卒業して、非常に優秀な人ですが自分の権力第一ということでアメリカのナショナルインタレストという草の根の国民の国益が大事という考えではありませんでした。
ネオコンというのはイギリス守旧派と非常に深く結びついている人たちで、アメリカの共和党を分裂させるために送り込まれている人たちと言っても良いでしょう。そのために作られた派閥かもしれません。ここでギャラガー議員が辞めて、共和党と民主党の差が2議席になったと言っても大統領選挙に大きな影響はありません。
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