赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

ヒズボラは.オウム真理教みたいなテロ組織

2024-09-20 00:00:00 | 政治見解
ヒズボラは.オウム真理教みたいなテロ組織


ヒズボラの敵はイスラエルだけでない


中東でまた衝撃的な事件が起きました。

【共同通信】通信機器一斉爆発21人死亡 ヒズボラ標的、2日連続

レバノンの首都ベイルート郊外など各地で17日、親イラン民兵組織ヒズボラ戦闘員らが使うポケットベル(ポケベル)型の小型通信機器が一斉に爆発した。レバノンのアビアド保健相は18日、子ども2人を含む12人が死亡したと発表した。負傷者は約2800人。ヒズボラは敵対するイスラエルの攻撃と非難し、報復を宣言した。米紙はイスラエルがヒズボラを標的に遠隔操作したと報じた。

ロイター通信などによると、18日もベイルート郊外など各地でヒズボラが使用する通信機器が爆発した。レバノン保健省は少なくとも9人が死亡し、300人以上が負傷したと発表した。通信機器はトランシーバーなどとみられる。爆発は2日連続。

別の情報では・・・。

民兵とヒズボラメンバーが所持していた数百台のポケベルがレバノンとシリアの間で同時に爆発した。アラブメディアによると、連絡を容易にするためにブザーが配布された。ヒズボラ約3000人が負傷、民間人を含む死者も出ている。病院は大混乱。バッテリーをリチウムで過熱させて爆発させるスクリプトがインストールされ、国中で爆発した。

この事件をめぐって、日本メディアでは、中東情勢が大変なことになると大さわぎをしています。確かに、イスラエル―アメリカ vs ヒズボラとその裏にいるイラン、そしてロシアとの対立構図がより深刻になったのは確かですが、一方、イスラム教国のなかでは冷めている国もあるのです。それが、ヒズボラやイランのシーア派と対立関係にあるスンニ派のアラブ湾岸諸国です。

加藤 健@JapanLobbyのX(旧ついった-)さんのに、こんな記述があります。·
アラブ人が、テロ組織ヒズボラ構成員数千人がポケベル偽装爆弾で一斉に無力化された見事な謀略について、動画をつくって祝っている⬇️
結局ペルシア人のイランに支援されたシーア派のイスラム過激派テロ組織など、多くの湾岸アラブ人からすれば迷惑な存在なのだ。

須藤玲司@LazyWorkzさんのXにもこんな記述があります。
「レバノンのポケベル爆破攻撃はアラブ圏でこう嘲笑された」イスラエル紙まとめ
・乙女が待つ天国へ行ったけど腰がなくなってる殉教者
・トロイのポケベル
・燃えるポケベルを握りしめるヒズボラ旗
・「おかけになった番号は爆発されましたww」
ヒズボラも敵が多いから… 
 
のんびりプラモ@nonbiri_plamoさんはTBSの須賀川拓なる人物の投稿を批判
  須賀川拓 TBS 🇯🇵 NEWS23専属記者 Hiroshi Sukagawa@HiroshiSukagawa
  ターゲットがいようがいまいが、民間人が多数集まる葬式で爆発させることの異常さ。
2023年10月8日以降ヒズボラがイスラエルに対して何をしてきたか殆ど触れずに、目の前の事象だけを捉えて『異常さ』と言う異常さ。
イスラエルの『民間人』の犠牲者に言及したか?12名の子どもが虐殺された時に触れたか?イスラエルの国内避難民に言及したか?
君の言動自体が『異常』なのだよ。


ヒズボラはオウム真理教

オウム真理教と聞くと、「とんでもないカルト宗教」との認識が一般的です。仮に、麻原時代に武装でもしていたら日本はテロが頻発していたであろうことは容易に想像がつきます。

ところが、ハマスとかヒズボラとかの名前を聞いても、それがたとえイスラム原理主義組織であると聞いても、多くの人は単なる政治団体と思っているようです。

日本メディアの認識不足からくる誤解だと思います。要は、ハマスもヒズボラも、カルト宗教の武装集団であり、オウム真理教と同じと思った方がいい。

実際、ヒズボラの最高指導者は宗教者のナスララ師とされていることからも、ヒズボラがカルト宗教集団であることは明らかです。

だから、ヒズボラは、オウム真理教だと思ってください。ああいう宗教的な目的を実現するために、どんな手段もいといません。要は、テロもいといません。暴力を使って宗教的なイデオロギー、目的を果たそうとする、それがヒズボラという組織です。

結局は、イスラム過激派テロ組織であって、これは9.11をやったアルカイダとか、イスラム国とかと一緒です。日本人も何人も斬首されたり殺されたりしていますね。ヒズボラはアルカイダとかイスラム国と同系列だというふうに思うべきです。


潤沢な資金を持つヒズボラ

ヒズボラは、イランからの直接的な財政支援や、国際事業・投資、寄付者ネットワーク、汚職、マネーロンダリング(資金洗浄)といった活動で、年に10億ドル近い収入を得ています 。

そして、ヒズボラは、その資金を使って、シリアでの武装メンバー配備によるアサド独裁政権支援、米国で行われているとされる監視・諜報活動、軍事能力の強化(ヒズボラは高精度誘導ミサイルの所有を誇示している)などの有害活動を世界各地で支援しています。

これらのテロ活動資金は、ヒズボラ国際ネットワークの財政支援と活動――ヒズボラの生命線である金融支援者およびインフラ――を通じて供与されているようで、米国国務省がテロ支援国と指定したイランから、大量の武器、訓練、資金を受け取っています。

今後も、ヒズボラはイランの支援のある限り、テロを続行すると考えられます。

日本の左派メディアの論調に騙されると国際政治の真相は分からなくなります。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夜郎自大の中国に「遺憾」は... | トップ | 石破人気はメディアの作為 »
最新の画像もっと見る

政治見解」カテゴリの最新記事