

今日は小作台小学校道徳授業地区公開講座からスタート。
「生命の尊重」が各学年共通のテーマ。
各学年、それぞれの「題材」で、子ども達が
思うこと、考えたことなど、発言していました。
それぞれ「命」「生命」について
語っていた姿が印象的。
授業のあとは松田猛先生の講演会。
松田先生は昭和32年に、国の移民政策で
家族6人で、パタゴニアにわたったのです。
60日かけて・・・・
21年間、パタゴニアからそして、ブラジル、アルゼンチンと
わたり、日本に帰国なさったのです。
与えられた土地は「土地」ではなく「ジャングル」
用意されていた米、豆なども底をつき、野生の動植物なんでも!
(へび、かえる、いなご、たまに野生の鳥、鹿、魚)を
食べて命をつないだそうです。
怪我をしても、医者もいないですし、日本から持っていった
赤ちんで自力で治したそうです。
どんなに苛酷でも、辛くても
「生き抜かなくては・・・・」という想いだけ。
「最後に頼りになるのは、自分の生き抜く力だけ」という言葉が
とても心に響きました。ずしん・・・ときました。
昭和32年に、国策で海外に渡った方は180万人。
父の友人家族もブラジルに渡ったそうです。
成功した方はほんの・・・わずか。。
「移民した方、現地でいまも暮らしている仲間は
日本のBSを見ていて、私たちは忘れられている・・・と
嘆き、怒り、悲しんでいる」と松田さんはおっしゃっていました。
私も「移民政策」は、戦時中の遠いこと・・のように思えていましたが、
昭和32年!!
私が産まれるたった4年前のことなのです。
第二次大戦によって、日本の食糧事情が厳しくなり、国全体も
貧しく、そういった政策が打たれたのが、私が産まれる四年前!
・・・のことと思うと、そして今でも、日本に帰りたくても
帰れない人が、海外にいらっしゃると思うと、
戦争はまだまだ終わっていないのだ・・・・と思います。
真の平和な日本になるには、まだまだ時間がかかるのではないでしょうか・・・