Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

畠山記念館の茶室と展覧会

2010年05月06日 00時01分28秒 | 美術館・博物館etc.
春季展『茶の湯の美-数寄のかたちと意匠-』
畠山記念館 ※6月20日(日)まで

夜行バスで関西より戻って、ちょっと休んですぐ出かけた。
展覧会は来月までやっているけど、茶室公開と明月軒での呈茶は5/4、5/5限定だったので
(茶室は3年前の春にお茶会で一通り入ってはいたけどネ)

展覧会を観る前に明月軒へ。

GW連休中の茶室呈茶ということで、わりと盛況。

お干菓子をいただき、点て出しの薄茶で一服。
床には伊勢物語の一場面を描いた琳派の作家(尾形光琳?)の絵が掛かって、よい感じ。
「明月軒」の由来となった書が今展示中とも伺った。

他の茶室も外から見学できるようになっていたので、チラチラと観る。


変わった形の蹲にも気がつく。

さて、展覧会。
明月軒の由来、大徳寺のお坊さんが書いた書の末尾に「明月軒で記す」とあって、
それを入手した畠山即翁が自分の建てた茶室の名前につけた、とか。
ナルホド、「明月軒」って読める。(←言われなきゃ気がつかなかった)
同じく入手したお茶碗の名前に因んで茶室につけちゃう感覚といい、即翁らしい?
(ちなみに柿の蔕茶碗「毘沙門堂」)

ノンコウ(道入)の沓形の黒楽とか、遠州から不昧へ伝来した瀬戸面取茶入「吸江」など
今回はちょっとクセのあるお道具が多い印象。

利休作の茶杓が2本並べて展示されていて、1本は蟻腰、もう1本は無節と対比が面白い。
唐物の籐組茶籠は松平不昧公所持。
中に仕組まれている諸道具も豪華。
象牙の茶筅筒は扇面を散らした模様が施されているし、なかなかお洒落。
不昧公が愛用された空気が伝わってきた。

懐石道具もステキ。
織部の手付向付5客は一つ一つが形も絵柄も手の位置も違う。
織部の面白さが楽しめる。
渡辺喜三郎のお椀やお盆もね、きれいだなぁ。

あまり書きすぎると後から観に行く人の楽しみの邪魔をしちゃうので、この辺で

外に出たら、立夏(今年は5月5日)の新緑が気持ちよかった。


※参考 過去の畠山記念館
2010年2月→『懐石のうつわ -向付と鉢を中心に-』
2009年10月→『戦国武将と茶の湯 -信長・秀吉ゆかりの品々-』
2009年4月→『畠山記念館名品展 季節の書画と茶道具』
2009年2月→『冬季展 日本の春-華やぎと侘び』
2008年10月→『益田鈍翁 -心づくしの茶人-』
2008年8月→『夏季展 夏のやきもの -金襴手・万暦赤絵・古赤絵・南京赤絵』
2008年4月→『細川井戸と名物茶道具』
2008年3月→『花によせる日本の心 -梅・桜・椿を中心に』
2007.12月→『茶の湯の美 -利休から宗旦へ-』後期
2007.11月→『茶の湯の美 利休から宗旦へ』前期

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