Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

香合がいっぱい

2018年04月02日 13時39分17秒 | 美術館・博物館etc.
☆根津美術館 サイト
 企画展『香合百花繚乱』 ※3月31日(土)で会期終了

根津美術館の香合展、最終日の午後にどうにか鑑賞できた。

12年前に灰形の稽古を始めて以来?いや、その前から
茶釜や風炉や炉縁、炭手前の道具に興味があった。

だから、香合も好きで小田急の美術館で観た香合展は衝撃だったし、
京都の研修が終わって、友だちとの待ち合わせまでの合間に
茶道資料館で慌ただしく観た香合展も何故かとてもよく覚えている。

香合は小さくて、仮になくても椿の葉っぱで用途は代用できたりするけれど、
季節や目的に合わせて、様々な種類があり、その豊富さ故に
陶磁器の見本帖みたいであり、漆器のミニチュア版の見本帖であり。

小さい逸品だからこそ、江戸時代の人々は番付表まで作って、
このマニュアックな鑑賞用の茶道具を愛でた。

最近のお稽古場は電熱に依存せざるをえない住環境多く、
炭手前の稽古もしない教室も多い。

よって、香合も鑑賞的な存在になっているかもしれないな~

でも、私は違う!

現役バリバリ(?)で展示室へ。

まずは青磁の香炉から堆黒や堆朱の唐物香合、
次に黄瀬戸や志野、織部の国焼でも桃山時代のもの、

それから蒔絵の香合、鎌倉彫、そして染付、赤絵、交趾、京焼~

漆器と陶磁器、唐物と国焼が交互に並んでいて、本当に「百花繚乱」状態。

167点もあれば、見応えがかなりある。

好きな物は東南アジアの独楽香合。稽古場にあるからね。あのツヤっとしてグルグルの文様って、大好き。

蒔絵の香合は小さくて、でも蒔絵の繊細さがグッとくる。
実際の手前じゃ、なかなか使わないけれど。

キンマとかね、全然ラフな感じなくて、格上な印象を持った。

宋胡録柿香合もずいぶんと見たけれど、やっぱりカワイイなぁと思う。

西の大関、辻堂がなかったのが意外だった。
でも、別の文様(たしか古染付兜巾茄子香合)で辻堂の形をしたのがあった。

呉州赤絵も好きですねぇ。呉州赤絵は向付とか鉢とかあるけれど、やっぱ香合いい。
呉州赤絵四方隅入香合も稽古場に写しがあるから、「おっ」と目が行く。

隅田川はちょっとぷっくりした感じだったなぁ。

交趾の大亀香合。こちらは緑釉一色。藤田美術館のより少し小さめ? だけど、貫禄充分。

京焼はなんといっても仁清の色絵結文形香合が最高! 色絵ぶりぶり香合もよかった。

楽焼も道入、宗入、了入が出ていた。
(楽美術館でいつも香合は見かけるけど、他の種類の香合と一緒に出ても見劣りしないなぁ)

唐三彩の香合なんて、初めて拝見した。感動~

日曜日だけに混雑していたので、私自身が疲れて2周することはできなかったものの、しっかり見た。
(図録をかくのはもったいないので購入は諦め、その代わり絵画はがきを2枚いただいた)

第2展示室は「釜-茶席の主の姿」

これもめっちゃよかった。

青鸞の羽箒きれいだった~

個人蔵の茶釜も出ていてね、素晴らしかった。

六角風炉の雅なこと!

ウレシイ誤算。
訪れてよかった~


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