リニューアルオープンⅡ『茶の湯の陶磁器 “景色”を愛でる』
三井記念美術館 ※9月19日(日・祝)まで
近くに行くついでがあったので、ちょっと迷ってから寄ってみた。
こちらへは茶道具展のたびに訪れたこともあっうmて、だいたいがお馴染みの茶道具。
物珍しさがない分だけ、展示物そのものに集中して鑑賞できるようになった。
精神的に気楽、というか。
ただ、季節や展示の仕方(テーマによる切り口)によって感じ方が異なってくるんだなぁと思った。
古三島茶碗も、御所丸茶碗も、三好粉引も「涼し気だなぁ」と思った。
卯花墻も「志野の白さが涼し気~」という印象。
それは辿り着くまでに炎天下を1時間ばかり汗を流しつつ歩いていたからかも。
きっと、冬場の炉の季節に同じものを見たら、釜から湯を注がれて湯気が上がる茶碗をイメージしただろう。
同じ茶碗なのに、真夏に見たら「熱」を感じなかったなぁ。
特に「涼」を意識したテーマでもないのにね。不思議。
備前の火襷の水指や花入を観ても「水」の汗をかいた土肌が目にうかび「涼し気~」。
特に口が広い水指はね、真夏にまとめて鑑賞するに限る。
建水ばかりを集めた一角も同じ。
仁清の、たぶん仁清窯の手による「流釉輪花建水」、これは初めて見たかな。
ギャザーのような優美なカーブがステキ。建水にこれだけのフォルムを演出するなんて、さすがは「きれい寂び」。
お茶入は北野肩衝、唐物大海茶入「残花」、瀬戸二見手茶入など。
楽茶碗も歴代のコレクションが豊富。
紀州の御庭焼は三井家の人々によるからねぇ。さらっと流した程度。
肩肘はらずに猛暑の一休みに見た。
まだしばらくやっているから、じっくり見たくなったら再訪しよう。
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