Akatsuki庵

日々と向き合って

『茶の湯とキムチ』

2011年06月07日 00時00分14秒 | 書籍
しばらく続いた雨模様もちょっと中休み?
ワタシもちょっと一息ついてます

それで紹介したいのが
『茶の湯とキムチ (The New Fifties)』
丁宗鐵/著
講談社 2010年刊


一昨年、当ブログで紹介した『正座と日本人』と同じ著者。
今回も図書館で借りたのですが、やはり気になったのがNDC(日本十進分類)。
「319.1」でした。
300(社会科学)→310(政治)→319(外交. 国際問題)
小数点の「.1」は(日本)を表します。
つまり、この本は日本の外交・国際問題に関する内容、というワケ
(なんか、ワタシから一番遠い興味にある分野だわ

というわけで、こわごわ読み出したのだけど、意外と面白く~
というか、意外な解釈もありましたね。

お隣の、昔でいうところの朝鮮半島との関係について、
日本では飛鳥時代にあたる高句麗、百済、新羅と任那の時代に渡来した人々が
日本の歴史書の編纂の切り口(?)にも影響を与えているとか、
あちらでは茶の木の茶葉による「お茶」は一般に浸透しなかったけれど、
茶礼、茶室(にじり口)、菓子、陶磁器は影響を与えたこと。

秀吉の時代の戦で多くの陶工が日本へ連れ去れたことで
あちらの陶磁器の技術や生産は衰退したと一般的にはいわれているけれど、
果たして本当にそうか。
(半島では窯の燃料のため、樹木を伐採しすぎて枯渇の危機にあったしー)

他にも、平家の落人伝説と隠れキリシタンの話、
近い時代の併合の話、そして日本語の方が会話しやすくかったという要人の逸話、
民族衣装、民族性の相違と類似etc.

在日の方だから、日本に対して好意的な切り口になっているのだろうとは思うけど、
こういう解釈から隣国との歴史や関係を見るのも興味深いなと思った。
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