Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

天目茶碗が“フェイク”!

2011年01月12日 00時01分37秒 | 各種メディア
先週も紹介したけれど、NHKドラマ『フェイク~京都美術事件絵巻』。
(番組サイトの「フェイクの壺」というコーナーは、ちょっと面白い、かも。

本能寺の変の炎を潜り抜けた茶道具といえば、勢高肩衝茶入が有名だけど、天目茶碗
って、予告を見た時に不思議だったけれど、そーゆー位置づけだったのねぇ
本能寺の宝物館で天目茶碗を見たような気はするけど、あれは伝説になりうる価値はあるのだろう?
なんて、思った。

狩野探幽の茶杓も出てきたけれど、必然性がイマイチないような
もっとも、茶人のモノホン茶杓はさすがに無理かも。
(探幽は確かに昔の人だけど、本業は絵画だったもんねぇ

水指は高取だったので、乾山の水指は別の会での登場になるのかな?

最初に萩というよりは朝日焼っぽい鹿の子の茶碗が登場したり、
茶室や露地、「不時の茶事とは?」とか「禁花とは?」など茶道用語いっぱいで楽しめた。
もっとも、正式の茶会ではないから、ありといえばアリなんだけど、紬の着物が惜しい

それなりに楽しみにしていたので、昨夜あたりは茶碗のことをあれこれ考えていた。
だって、最近の茶会で天目茶碗が出るなんて、ほとんどないから。

考えてみれば、お茶と一緒に中国から入ってきたから天目茶碗。
高麗茶碗が積極的に入ってきたのは秀吉の朝鮮攻めの前後?
天目茶碗を模した瀬戸天目は別として、現存する国焼が多く残るのは桃山時代以降だし。

楽茶碗を発想したのは利休さんだけど、楽茶碗そのものがすごいのではなくて、
抹茶を喫する茶碗を天目以外の選択肢に広げたこと、常識の打破が画期的にすごかった。

「抹茶を飲むのはこーゆー茶碗でいいんだ
っていう、利休さんの提起があったからこそ、
「じゃあ、井戸茶碗や他の高麗茶碗もOKじゃん」という意識にもつながり、
瀬戸や織部、仁清などの京焼など全ての国焼茶碗の“形”の原型にもなった。
ということになるのかなー。

とか、考えた。
歴史的にそれで合っているのかな?

今までそういう角度で理解しようという発想がなかった。
淡交社の「茶道具の世界」シリーズも茶碗は4巻分に分かれているしね。
なまじ、別々に分類されているから、それぞれの繋がりとか茶道に登場する変遷について、
考えもしなかった。

これは第1巻「唐物茶碗」からじっくり読んで、考えてみなくては
『唐物茶碗 (茶道具の世界)』

淡交社 1999年刊

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『高麗茶碗 (茶道具の世界)』
小田 栄一
淡交社

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『和物茶碗 (茶道具の世界)』

淡交社

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『楽茶碗 (茶道具の世界)』

淡交社

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hiyukoto)
2011-01-12 14:45:31
明けましておめでとうございます。今年も楽しく拝見させていただいてます。なかなかパソコンに向かえないですが、、、、。茶道文化セミナーの事こちらのブログで知りました。昨年もあったらしいとは聞いていたのですが、調べもせずボーっとしていましたので、、、、。今年はセミナーを受けさせていただこうと思っています。一応申し込みは出来たみたいです。akatsuki庵様も行かれますか?楽しみですね。ただ私の場合、セミナーを受ける前の事前勉強をしないと、きっと先生のお話がチンぷんカンプンになる可能性強く、何かお勧めの本でもありましたら教えてくださいませ。よろしくお願いいたします。
返信する
事前勉強 (Akatsuki)
2011-01-12 16:47:39
hiyokotoさん
こんにちは。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
昨年は茶道文化セミナーは開催されなかったです。
私は一日だけ参加します。
参考書はやはり公式テキストです。
今、じっくり読み直してま~す。
返信する
akatsuki庵様 (hiyukoto)
2011-01-13 14:45:54
有難うございました。公式テキストですよねやはり。読み込みます。読み込まねば。でも眠くなりま~す、、、、。セミナー楽しいといいですね。
返信する

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