
新春展『大松コレクション名品選 -近代絵画と茶道具-』
茶道資料館 サイト
※3月10日(日)まで(前期は2月3日<日>まで、後期は2月5日<火>から)
兜門トナリに新築された「平成茶室」がほとんど出来ていた。
朝からお水屋さんたちが荷物を抱えて入っていく脇を通る。
さて、今回は大松コレクション。
岐阜にある大松美術館が閉館したのは2009年3月末のこと。
もっとも、建物とかはまだある?ようで、昨年は岐阜国体に合わせて一時的に開館したようだ。
もう少しアクセスが便利なら、名古屋に寄ったついでに訪れることもできたであろうに。
と思いつつ、とうとう一度も訪れることはなかった。
おそらくコレクションもまだ手放していないと思うので、
こういう「貸出」的な展覧会が開催されるのだろうと思う。
とはいうものの、今回の展覧会は点数少なし
しかも、茶道具少なし
で、少し物足りなかったかなぁ。
もっとも、私自身は明治・大正期の日本画が鑑賞できたので満足。
とくに上村松園。
過去2回の松園特別展にも出なかった「静思」「初春」を初見できた。
ほかにも速水御舟とか川合玉堂、横山大観。
美術館が閉館されたことによって、めったにお目にかかれなくなった大作が見られる機会は有り難い。
茶道具は、、、
じゃがいものような形をした瀬戸茶入(中興名物)「老茄子」とか、
与次郎の針屋釜とか、竺叟作の竹茶杓「三番叟」、八幡名部の絵瀬戸茶碗といった、
それなりのいいものもあったのだけど、
テーマ性に沿って展示しているわけではないので、印象にあまり残らなかった。
唯一、印象に残ったのは荒川豊藏作・前田青邨画の志野茶碗。
やはり、近代絵画のコレクションが充実していることの証しなのかなぁ。
2階のほとんどは坐忘斎お家元筆の一行物が一幅、大宗匠の一行物が三幅。
いずれも表装が真新しく、ごく最近のものという感じ。
ついでに楽吉左衛門さんの赤楽と黒楽茶碗が1碗づつ。
いずれも数年前くらいの作かなぁ。
まぁ、展示数の少なさを補う措置なのが一目瞭然で、ちょっと「なんだかなぁ
」と思った。
そういう意味で一番おもしろかったのは、(最新の)裏千家ジオラマ。
平成茶室つき
ほんと、写真に撮りたくなるような精巧さで(←撮らなかったけど)
同門の方は是非一見の価値あり
平成茶室の方は間取り図を簡単に書き写した。
意外とシンプルな間取りで、玄関入ったら十二畳の茶室が3つ奥に並ぶようにある。
両脇に通路のような一畳が続く。
水屋は3室に対して1つかぁ?
いずれ、平成茶室の間取りは「淡交」で公開されるのだろうなとは思う。
ふむふむ。
ちなみに、今回の展覧会の展示リストの表紙も裏千家センターの1階と2階の間取り図。
何回も訪れているから、今さら間取り図がわかったところで珍しくもなんともないが、
「何故に今頃?」という気がした。
新年度の展示予定はまだわからないけど、
きっと新島八重さんは1回かけるだろうなぁ。
それを楽しみにしていよう。
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
応援ヨロシク
致しマス
★茶道資料館バックナンバーリスト
2012年11月 秋季特別展「-茶会記に見る茶道具-姫路藩主酒井宗雅の茶と交遊」(後期)
2012年10月 秋季特別展「-茶会記に見る茶道具-姫路藩主酒井宗雅の茶と交遊」
2012年8月 「京三条せともの屋町」
2012年5月 「四季の画賛と待合のしつらえ」
2012年2月 新春展「新春の取り合わせ」
2011年10月 肥後松井家の名品「武家と茶」
2011年8月「鵬雲斎千玄室の茶」(後期)
2011年5月「鵬雲斎千玄室の茶」(前期)
2011年2月「近代茶道の先駆者 玄々斎と又日庵 」
2010年11月「東京国立博物館蔵 広田不孤斎コレクション 茶の湯の名品」
2010年9月「千家茶道の継承 裏千家十三代 圓能斎鉄中宗室」
2010年5月「茶書にみる茶の湯の歴史」
2009年11月「わび茶の誕生-珠光から利休まで-」
2009年3月「春に笑む」
2008年10月「鎌倉時代の喫茶文化」
2008年8月「涼を求めて 染付磁器の魅力」
2007年11月「千宗旦」
茶道資料館 サイト
※3月10日(日)まで(前期は2月3日<日>まで、後期は2月5日<火>から)
兜門トナリに新築された「平成茶室」がほとんど出来ていた。
朝からお水屋さんたちが荷物を抱えて入っていく脇を通る。
さて、今回は大松コレクション。
岐阜にある大松美術館が閉館したのは2009年3月末のこと。
もっとも、建物とかはまだある?ようで、昨年は岐阜国体に合わせて一時的に開館したようだ。
もう少しアクセスが便利なら、名古屋に寄ったついでに訪れることもできたであろうに。
と思いつつ、とうとう一度も訪れることはなかった。
おそらくコレクションもまだ手放していないと思うので、
こういう「貸出」的な展覧会が開催されるのだろうと思う。
とはいうものの、今回の展覧会は点数少なし

しかも、茶道具少なし

で、少し物足りなかったかなぁ。
もっとも、私自身は明治・大正期の日本画が鑑賞できたので満足。
とくに上村松園。
過去2回の松園特別展にも出なかった「静思」「初春」を初見できた。
ほかにも速水御舟とか川合玉堂、横山大観。
美術館が閉館されたことによって、めったにお目にかかれなくなった大作が見られる機会は有り難い。
茶道具は、、、
じゃがいものような形をした瀬戸茶入(中興名物)「老茄子」とか、
与次郎の針屋釜とか、竺叟作の竹茶杓「三番叟」、八幡名部の絵瀬戸茶碗といった、
それなりのいいものもあったのだけど、
テーマ性に沿って展示しているわけではないので、印象にあまり残らなかった。
唯一、印象に残ったのは荒川豊藏作・前田青邨画の志野茶碗。
やはり、近代絵画のコレクションが充実していることの証しなのかなぁ。
2階のほとんどは坐忘斎お家元筆の一行物が一幅、大宗匠の一行物が三幅。
いずれも表装が真新しく、ごく最近のものという感じ。
ついでに楽吉左衛門さんの赤楽と黒楽茶碗が1碗づつ。
いずれも数年前くらいの作かなぁ。
まぁ、展示数の少なさを補う措置なのが一目瞭然で、ちょっと「なんだかなぁ

そういう意味で一番おもしろかったのは、(最新の)裏千家ジオラマ。
平成茶室つき

ほんと、写真に撮りたくなるような精巧さで(←撮らなかったけど)
同門の方は是非一見の価値あり

平成茶室の方は間取り図を簡単に書き写した。
意外とシンプルな間取りで、玄関入ったら十二畳の茶室が3つ奥に並ぶようにある。
両脇に通路のような一畳が続く。
水屋は3室に対して1つかぁ?
いずれ、平成茶室の間取りは「淡交」で公開されるのだろうなとは思う。
ふむふむ。
ちなみに、今回の展覧会の展示リストの表紙も裏千家センターの1階と2階の間取り図。
何回も訪れているから、今さら間取り図がわかったところで珍しくもなんともないが、
「何故に今頃?」という気がした。
新年度の展示予定はまだわからないけど、
きっと新島八重さんは1回かけるだろうなぁ。
それを楽しみにしていよう。



応援ヨロシク


★茶道資料館バックナンバーリスト
2012年11月 秋季特別展「-茶会記に見る茶道具-姫路藩主酒井宗雅の茶と交遊」(後期)
2012年10月 秋季特別展「-茶会記に見る茶道具-姫路藩主酒井宗雅の茶と交遊」
2012年8月 「京三条せともの屋町」
2012年5月 「四季の画賛と待合のしつらえ」
2012年2月 新春展「新春の取り合わせ」
2011年10月 肥後松井家の名品「武家と茶」
2011年8月「鵬雲斎千玄室の茶」(後期)
2011年5月「鵬雲斎千玄室の茶」(前期)
2011年2月「近代茶道の先駆者 玄々斎と又日庵 」
2010年11月「東京国立博物館蔵 広田不孤斎コレクション 茶の湯の名品」
2010年9月「千家茶道の継承 裏千家十三代 圓能斎鉄中宗室」
2010年5月「茶書にみる茶の湯の歴史」
2009年11月「わび茶の誕生-珠光から利休まで-」
2009年3月「春に笑む」
2008年10月「鎌倉時代の喫茶文化」
2008年8月「涼を求めて 染付磁器の魅力」
2007年11月「千宗旦」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます