2014年6月に岡山県の林原美術館で所蔵されていた石谷家文書から長曾我部元親や斉藤利三の書状が発見されたと発表されて話題になりました。
その内容が先ごろ本にまとめられて出版されました。
その本の冒頭に美術館の学芸課長浅利尚民氏が今回の書状発見の経緯について書いています。石谷家文書は昭和20年八月頃から昭和36年4月までのどこかで美術館に収蔵されていたもので、過去に三回調査されているが、目録作成が主な目的で資料内容の精査は行われていなかったそうです。ところが、平成25年(2013)9月、ある企画展の資料調査中に、「石谷家文書の重要性を初めて認識して」文献調査に着手したとのことです。
この書状で斉藤利三の実兄である石谷頼辰(いしがいよりとき)という人物が初めて歴史研究の脚光を浴びることになりましたが、実はさかのぼること5年、2009年3月に出版されたある本が、この石谷頼辰の重要性を指摘し、彼にかかわる古文書の発見を希求しています。それが『本能寺の変 四二七年目の真実』明智憲三郎著、プレジデント社です。
浅利氏は「石谷家文書の重要性を初めて認識し」た理由には触れていませんが、この本を読んでお気付きになったとしたら、この本の著者として本望であり喜びに堪えません。
「歴史に忘れ去られた土岐石谷頼辰という人物について、いつの日か埋もれた記録が見出され、さらに新たな真実が明らかになることを願わずにはいられません」(『本能寺の変 四二七年目の真実』104頁より)
>>> 『石谷家文書』長曾我部元親書状発見の意義
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その内容が先ごろ本にまとめられて出版されました。
石谷家文書 将軍側近のみた戦国乱世 | |
クリエーター情報なし | |
吉川弘文館 |
その本の冒頭に美術館の学芸課長浅利尚民氏が今回の書状発見の経緯について書いています。石谷家文書は昭和20年八月頃から昭和36年4月までのどこかで美術館に収蔵されていたもので、過去に三回調査されているが、目録作成が主な目的で資料内容の精査は行われていなかったそうです。ところが、平成25年(2013)9月、ある企画展の資料調査中に、「石谷家文書の重要性を初めて認識して」文献調査に着手したとのことです。
この書状で斉藤利三の実兄である石谷頼辰(いしがいよりとき)という人物が初めて歴史研究の脚光を浴びることになりましたが、実はさかのぼること5年、2009年3月に出版されたある本が、この石谷頼辰の重要性を指摘し、彼にかかわる古文書の発見を希求しています。それが『本能寺の変 四二七年目の真実』明智憲三郎著、プレジデント社です。
浅利氏は「石谷家文書の重要性を初めて認識し」た理由には触れていませんが、この本を読んでお気付きになったとしたら、この本の著者として本望であり喜びに堪えません。
「歴史に忘れ去られた土岐石谷頼辰という人物について、いつの日か埋もれた記録が見出され、さらに新たな真実が明らかになることを願わずにはいられません」(『本能寺の変 四二七年目の真実』104頁より)
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