秋の夜長の祭り談義

登場人物
　A　元鹿の子、B　現役神輿かき、C　元神輿かき、D　現役主婦

運動会も終わり、そろそろお祭りの話が世間話のなかにでてくるようになって
きました・・・・・さて、４人のみなさんはビール飲みながら何やら
盛り上がっているようです・・・・・

A　やっぱ、渡江は強いなぁ～、こたわんわい。
D　あれでん、１軍出さずに２軍出しちょるっていいよるよ。
C　やっぱなぁ、背も体格もラベル（レベル）が違わい！
B　こたわんけん、来年は応援合戦でもがんばらんといけんな。
　 ところで、そろそろお祭りやなぁ、今年は２５日が土曜日みたいやな。
A　それてや、いっぱい人が来るで～。
　 いつも、お祭り帰らんかな絵葉書出しよるけど、今年はちょっと
　 変わった絵柄で出さんかな？例えば、ポスター風にするとか。
C 　いいなぁ、それでいこうや。

B 　 ほやけど、やっぱお祭りはいいなぁ、わくわくすらい。
A 　 ほんとほんと！やっぱ、しよる人らが楽しまんといけないな。
C 　 なんか宣伝して、もっともっとよそから来てもらうように
　 したらどうかな？
B 　 でもな、あるお祭りやったけど、メインの出し物が終わったとたん
　 それまでいっぱいいたカメラマンや取材やギャラリーが、すーっと
　 おらんようになってしまって、最後のこどもの踊りなんかほとんど
　観客がおらんかったそうよ。
D 　 それもいけないなぁ～、やっぱ、人に見せるようになったら
　 ちょっとまた違った意味あいになってくるもんね。
　 自分らがやっぱ、していて見よって、おもしろないといけん。
A　　そういう意味で、宣伝してよそからどんどん観客を呼ぶってのも
　 考えもんだね。
C 　 そういうことやね。
　 ただね、よそから来た人たちに分かりやすく解説したパンフレットなんかは
　 作ってもよさそうだね？去年、ある団体が作って好評だったらしいよ。
B 　 なるほど。ところで、みんなはお祭りのどこがいい？
C 　 わしはお舟組の着付け。２日前にあるけど、ついにやって来たって感じが
　 する。本番まえのあの胸ワクワクがいいね。牛の笛なんか遠くから
　 聞こえてきたら最高よ！
D 　 わたしもお祭り女だから、なんぼ料理で忙しいゆうたって朝ははよ
　起きるで～。
A 　 お祭りの朝もいいし、御霊移しのおごそかなところや牛の樽、飾りもいい
　 尻剣が瓦をガガガーって落とすのもいい、海に落っこちるのもいい、
　 祭典が終わり牛鬼がワーと立つのもいい、午前中の牛の馬力があるところも
　 よし、お帰りの神輿を待つあの間もよし、酒も最高よ！
D 　 朝から飲むばっかりじゃいけんよ！
B 　やっぱり子供の時からの思い出が、大きくなってもお祭りをささえて
　 いるのよね。牛鬼の追っかけをしてた子が今じゃ、りっぱな牛鬼メンバー
　 だもんね。親が好きだったら子もお祭りが好きになるのは道理やな！

・・・・・などなど、４人の話は尽きることがない。
　　　　　長い秋の夜は更けてゆくのである・・・・・・・