狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

記録的大雨災害報告(西日本豪雨)

2018-07-10 18:13:06 | 狩江の暮らし

みなさん、ごきげんいかがですか?

前回より半年ぶりの更新です。もう、当ブログのことを

お忘れになっていらっしゃる方もお出ででしょう?

かく言う私も頭の隅のかなたに消えかかっていました。

が、しかし!!!(気合の!が3つ)

みなさん、御承知のように、7月6日~8日にかけての大雨は

西日本を中心に大変多くの災害をもたらしました。

この狩江地区でも大変な事態となり、ブロガーとしてはここで黙っていても

ダメだ!という観念に押され、久々の更新ではありますが、

この大変な事態をお知らせすることを使命と思い、この数日間の

出来事を個人的な時系列体験からまとめてみました。

 

7月5日(金)曇り時々雨

この日は中学生体験学習で店に1名の学生さんを迎え入れての1日。

午前中から時折、激しい雨が降ったり止んだりの天気。

九州や広島あたりに大雨特別警報が発表される。

その夜、明日未明あたりに愛媛南予地域にも同様の

雨雲がかかる予想が出ていたので、危険な所に住んでる人は、隣の

集会所にでも避難した方がいいのになあ・・・などと思いながら夕食。

外はゴーッというような雨音が時折する雨。

ただ今までの雨と違うのは、風速10m前後の南風がずっと一日吹く。

まるで台風のような天気だった。

明日は土曜日で、仕事的にはハードな日なので、外の雨音を聞きながら

不安な夜を迎え、NHKニュースをラジオで聞きつつ10時頃には寝る。

 

7月6日(土)深夜1時過ぎ

南側の窓を叩きつける雨に起こされ、眠い目をこすりながら雨戸を閉める。

この頃から朝方まで、強い雨が続く。

朝5時頃、仕事を始める。

工房に入ると、外はゴーッという雨と、その雨が下水を逆流するようなゴボッ

ゴボッという音。経験から、この音がするときはかなりな降雨であることは

わかっていた。相変わらず南からの強い風と雨。

私はラジオ男で、仕事中はNHK,FM放送を聞き流している。そのNHKから

「記録的短時間大雨情報」が南予地域に出される。

そして朝6時前後は、ものすごい雨音に恐怖を感じる。作業しながら

『きょうはもう仕事になんないなあ・・・』と思いつつ、7時すぎに

外の様子を見に行った。

そこで見たのが、これ。家の裏が水浸し!(7日朝)

ええっ?なんなんだ?

なんと上流の渓から滝のように泥水が流れてくる!

この時には消防団員も駆けつけ、溝に詰まったがれきを取り除いていた。

裏山は大丈夫なのだろうか?崩れはしまいか?かなり不安。

 

やがて時間が経つにつれ、だんだんと状況がわかってくる。(写真は8日)

まず、車がぜんぜん国道を走っていない、土砂崩れ。

向かいのお伊勢山が山崩れ、高山線は不通。

権現山中腹では、鉄砲水が2か所目視された。

消防団員から次々と情報が入る。大川が氾濫、大狩浜川が溢れている、久保浦あたり

がけ崩れで渡江と不通、等々。

そのころ、俵津と渡江を通るトンネル出口では、山崩れ。(7日)

明浜中学校裏の山が崩れる。(7日)

各地で大きな山崩れ。(7日)

昼前には雨は小康状態に。

私たちは自然の力をまえに、ただじっとそれが通り過ぎるのを待っているしか

なかったのです。

 

7月8日(日)

雨が通り過ぎて、この災害の全容が少しづつ見え始めました。

・・・・・・・・。

 

宮之浦地区では大きな山崩れが2か所。一つは民家をかすめる。(写真は9日)

俵津地区を野福峠から。学校の周りがひどい。(写真は8日)

そして隣の吉田町では悲惨な災害が。

写真の左隅の山崩れがその現場。(8日)

野村町では川が氾濫し、犠牲者が出た。

まともに写真を撮れませんでした。また、交通では宇和ー俵津は山崩れから回復、通行可。

俵津ー法華津間はなんとか通れますが、小名トンネルは不通。白浦も不通。

田之浜地区は孤立状態。船で流通しているとの情報。

宇和島に出るには、まず宇和まで県道で野福を越え、R56の宇和ー玉津が不通なので

高速を利用して宇和島に出ます。さらに吉田町に行くにはそのルートで宇和島から

R56で戻ってこなくてはなりません。地図上の赤丸はひどい山崩れ。明浜町内では

私の見た限りでは、田之浜地区を除き約20~30か所は山崩れがあります。

被害があまりにも多くかつ広範囲なので、復旧には月単位の時間がかかるのではと思います。

現在の状況をお知らせいたしました。