狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

オハケオロシとは・・・・

2010-10-18 23:39:49 | お祭り

渡江 加茂神社

さて、春日神社の祭りはオハケオロシから始まり、翌の祭典本祭、そして
翌日の御幸祭(各練りの登場)へと続きます。
そのオハケオロシの日は、一般に御旅所の掃き清めや御旗を立てます。
オハケオロシとは関係者によりますと、オハケという神事用のものに
神様が降りてくる、ということなのだそうです。
よってそこに神様が宿り、お祭が始まる、ということらしいです。
このオハケオロシという言葉自体、いまだに残っている所は非常に珍しく
南予でも2~3箇所だけだそうです。興味深いですね。

今年の祭りの見どころいろいろ・・・

2010-10-16 17:31:57 | お祭り
お祭りマニアックな私たちにとっては、どこをとっても感動そのものなのですが、
特に今回、例年と少し変わったところをご紹介します。

まず、ご紹介しておりますように、御船が120年ぶり、そして牛鬼のかしらが
20年ぶりに新調されるということです。
御船は総ひのき造りなので大変重く、門之脇連中総出でお宮の階段を担いで
登る予定。また午前中には、各練りをクロッケー場にて総出で披露する予定だそう
です。(御船、太神楽が並んで置かれるそうで、牛鬼はまだわかりません)
またその付近に昔の写真を展示する予定もあります。

そして午後、門之脇に移動後、御船の踊りのあとにもちまきがあります。
みなさん、お楽しみに・・・・

牛鬼 角、つの、・・・・・

2010-10-15 21:12:54 | お祭り

当然、面ですから耳や牙、舌、角もいっしょに製作しています。
その角ですが、なにしろ衝撃に耐えないといけませんので、丈夫でなければ
いけません。芯は竹のヒゴを束ねて作り、熱でカーブをつくり、
その周りにわらを巻きます。さらに紐でしっかり巻き、その上に和紙を貼って
ゆきます。粘土も使って形を整え、化粧塗りをして完成。重いのです!



秋祭り 日程情報

2010-10-15 20:32:54 | お祭り


今年の秋祭りの主な日程です。お見逃しのないように!

~渡江秋祭り~
10月22日(金)
 午後1時~ 祭典
 午後2時~ 宮出し
 午後5時~ 宮入

~狩浜秋祭り~
10月21日(木)
 午前8時  オハケオロシ
 午後7時  角力練り衣裳付け
 午後7時半 御船練り衣裳付け
10月22日(金)
 午前10時  祭典
 午後7時   宵祭り
10月23日(土)
 午前6時  御霊移し
 午前7時  練り開始
 午前7時30分宮出し
 午前8時  御浜出で
 午前9時15分祭典
 午前10時~昼食
 午後1時  渡御
 午後1時20分練り開始
 午後2時30分御旅御成り
 午後3時  祭典
 午後5時  宮入
 午後7時30分御船踊り(集会所)

また120年ぶりにお船が新造、門之脇にて餅まきがあります。

お祭りまで、あと10日

2010-10-13 22:30:44 | お祭り
いよいよ本番まであと、10日となってきました。
各練りも練習に力がはいっています。
御船組は10月から本格的な練習となりましたが、今年は新しい師匠のもと
毎日10時過ぎまでやっています。
また例年、小学校の生徒による祭りのパレードのポスターも
できあがりました。徐々にムードは祭りへ。

今年の狩浜秋祭りは、10月23日(土)です。
お忘れなく!

牛鬼 かしら完成間近

2010-10-09 16:49:24 | お祭り
前回の補足です。

頭の原型は、以前は近くの山で採ってきた白粘土を使っていました。
また工程で大変なのは紙を貼る作業とのこと。
貼っては乾かし、貼っては乾かしの繰り返しを根気良く行います。
適当な厚さになるまで何ヶ月もかかります。
そして大変な工程のひとつ、かしらの周りを飾る毛の取り付けです。
この毛はシュロを使っていますが、この長さの毛は一本のシュロの木から
ほんのわずかしか取れません。これも約半年かかります。
一本一本長い毛をシュロから採取し、黒に染め、束にしてかしらに取り付けます。
いよいよ化粧塗りも最終段階にはいってきました。
さて、祭り当日はどんな牛鬼の顔が見られるでしょう?楽しみです。

牛鬼 頭(かしら)製作工程

2010-10-06 22:24:22 | お祭り
さて、先日牛鬼の頭の裏部分の工程をご紹介しましたが、
今回はそれまでの作業を簡単にご紹介します。

まず牛鬼の型を土で作ります。

その後、その型に紙を貼り付けてゆきます。
 ていねいに糊で全体に紙をはってゆきます。
牛鬼組のみなさん、協力しながらの作業。

この作業が終わると次はその上に和紙を貼る作業があります。
この和紙は野村町産の和紙だそうです。
その和紙が十分に乾くと、今度は型になっている土を崩してゆきます。

裏側もていねいに土を落とします。

こうやって1年ちかくの時間をかけ、かしらの原型が出来上がりました。
そして今年の夏、大工さんが裏側に木の型をはめ込むなどの作業となったのです。
今現在、かしらは公民館内で色づけの作業がおこなわれています。