山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

杉並区地域エネルギービジョン懇談会の傍聴に行きました。

2012-10-31 | 活動日誌

昨夕、第2回 杉並区地域エネルギービジョン懇談会の傍聴をしてきました。

これからの杉並区でのエネルギーとの関わり方を議論する大変興味深い懇談会でした。

 

内容は、第一回めの懇談会での論点の整理表を基にして各委員の論点を絞らない、

ランダムな意見交換でした。

座長に東京工業大学の柏木孝夫特命教授をお迎えし、

建築部門として早稲田大学の高口洋人教授もいらしてくださいました。

国政・都政・区政をバイアスで考えていける、すばらしいメンバー構成でした。

 

私は区議会議員になってから、

エネルギービジョンの策定には建築物やそのあり方を熟知している建築部門の専門家の参加が必要だと、

機会があるごとに訴えてきたのですが、

これが高口教授という願ってもない方にご参加いただき実現をいたしました。

 

次回は12月6日(木) 18:30から 区役所中棟6階 第4会議室

※是非みなさま、傍聴にいらしてください。

 会場入り口でお名前と所属をお知らせ頂きます。

 時間外になるので、区役所青梅街道側の時間外出入り口をご利用ください。

 

主な論点としては、以下のとおりです。これを基に活発な議論が交わされました。

<エネルギー創出と省エネ・蓄電>

①杉並区の知己特性に合わせた省エネ対策のきめ細かな推進

②地域に賦存する再生可能エネルギーの利用促進

③コージェネレーションや燃料電池の活用による化石エネルギーの高度利用の推進

④災害時やピークシフト対策としての蓄電地の活用

⑤節電による省エネの推進

⑥杉並清掃工場のごみ焼却発電・廃熱利用

 

<スマートコミュニティづくりの推進>

①エネルギーとICTを組み合わせた「スマートハウス」や「スマートコミュニティ」づくりのモデル地域の指定などによる推進

②建築物の低炭素化の推進と推進のための仕組みづくり

③多新型まちづくりとコンパクトシティ化

④公共交通機関の利用促進

⑤電力の自由化を視野に入れた区および事業者、区民の新電力(PPS)の一層の活用

 

<区民への情報提供と自主的な参加促進の仕組みづくり>

①区民への適切な情報提供や啓発を促進し、自主的な参加促進を図る。

②エネルギー施策への区民出資により、区内を中心にエネルギーを創出し、

区民が経済的なメリットを受けられるような仕組みをつくり、地域内で区民の富とエネルギーの循環を図る。

③省エネルギー・節電知識の普及と意識啓発