山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

1月10日に東京都による高井戸公園整備計画(案)の説明会がありました。

2013-01-12 | 都市計画高井戸公園のこと

先日、久我山会館で東京都建設局公園緑地部計画課による

高井戸公園整備計画(案)の説明会がありました。

出席者数は120名を超え、関心の高さが伺えました。

 

東京都から「中間のまとめ」の説明が20分ほどあり、

その後、質疑応答が1時間以上続きました。

冒頭の説明の最後に、ご意見を現在募集中のパブリックコメントで提出して欲しいとの話がありました。

パブリックコメントが平成24年12月25日から平成25年1月15日の期間募集されています。是非皆様のご意見をお寄せください東京都ホームページより、「高井戸公園整備計画「中間のまとめ」の公表及び都民意見の募集について」http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2012/12/22mck800.htm

 

 

質疑の中では参加者から、

「優先整備区域に住宅が含まれているが、東京都からの説明が無いのはどういうことか?」

といった住民に知らせないまま計画が進んでいることへのご不満が多く聞かれました。

 

その他、

Q.今回の計画(案)は誰が描いたのか?

A.都の依頼により外部業者が基礎調査の上作成。幾つか出た中から東京都の責任により選択。

Q.優先整備区域に入るとはどういうことか?

A.今後10年以内に事業着手するということ。

Q.計画地内で今回優先整備区域に入らなかった住宅はいつ入るのか?

A.今回の整備状況の進捗状況により判断していく。

Q.井の頭線操車場が優先整備区域に入らないのは何故か?

A.今後、操車場の移転先の目処が立てば入れる予定。

Q.半世紀以上前の計画を現在の住宅街に持ち出し進めるのは無理があるのでは?

  計画自体に無理があり、一方的。強引に進めることなく、計画の変更が必要では?

A.建設局の立場は実現のために仕事をすることであり、計画の変更の予定は無い。

Q.計画地内の住民に対して誠意の有る対応とは思えない。移転などの条件はどうなのか?

A.現在の住宅の資産価値が移転先でも保障される。移転地は自己で探してもらう。

Q.今後のスケジュールは?

A.今回の優先整備に入っている住宅へは3つのグラウンドの取得後、事業認可がおりたら説明会を開催する予定。

Q.公園の開園時間は?防犯対策は?休憩所に不審者が集まるのでは?

A.都立公園は24時間の開放公園が前提。その上で防犯対策を行う。

Q.今回の平面図によりハード面はわかるが、スポーツ推進などソフトの充実は?

A.重々承知しており、担当部署が検討していく。

等の質疑が行われました。

 

これまで優先整備区域に入った住民に対して個別の説明が無いまま計画が進んでいることを大変問題であると考え、説明会の開催を求めてきました。今回、住民側からの要望書提出もあり、計画段階で説明会が開催されたことは評価いたしますが、短い時間の質疑で参加者の方々の理解、納得が充分得られたとは考えられず、今後もきめ細かな対応がされることを行政に働きかけていきます。

次世代にこの緑の財産を残していくために、旧NHK・財務省・民間のグラウンドの都立公園化を推進し、地域の広域避難所として整備を進めていくことを求めてきましたが、住宅地を住民のご理解が進まないまま計画が進むことを危惧しております。

今後とも住民と行政の橋渡しとして、活動を続けていく予定です。