皆様は「スマートコミュニティ」と聞いて何を想像されますか?
スマート=smartの意味や和訳は 頭の良い、賢明な、とか〈動作など〉活発な、きびきびした、すばやい、などで決して「痩せている」や「スタイルが良い」といった意味ではありません。
これはエネルギーを出来るだけ使わずに地球に優しい生活を実現するための手段です。
いまや「スマート家電」「スマートメーター」、果ては「スマート・三国志」というゲームにも命名されていて、「スマート」って何のことやらと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ひとことで言えば「スマートコミュニティ」とは、太陽光等の再生可能エネルギーやコジェネなど高効率分散電源を最大限活用し、また、需要を制御することで、地域全体のエネルギーを有効利用するシステムで家庭やビル、交通システムをITネットワークでつなぎ、最適バランスを実現する、というもの。今や大手電機メーカーが技術開発力を注ぎ込み、各社が競って世界的に広がるシェア獲得を目指しています。
国内で有名なところでは、北九州市や横浜市、流山市(柏の葉キャンパスシティ)などですが、いずれも新しくまちづくりをした限られたエリア内での実証実験などによるもので、杉並区のような成熟した既存の住宅街には実施された例はまだありません。
その様な中、杉並区では今年度策定された
「杉並区地域エネルギービジョン」の取り組みのひとつとして現在、地区計画策定を検討している久我山地区周辺(久我山一丁目~三丁目)で、
「スマートコミュニティ化の先導モデル地区づくり」に関し調査に着手しました。
これは、「既存市街地のスマートコミュニティ化先導モデル地区づくり」に関する事業の実現可能性に関する調査予算とのことで、経済産業省からの助成事業が決定をし先日、議会に報告がありました。
これまで私は、平成24年度第4定例会の一般質問で
「放射5号線と都市計画高井戸公園と低炭素のまちづくり」
と題し、スマートコミュニティを視野に入れ、
「既存住宅街から環境先進住宅街として,より一層価値を高める久我山のまちづくり」
を区に提案し、モデル地区づくりを推進してきました。
http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/24-04/241119.htm
「杉並区エネルギービジョン」策定に当たっては、建築を熟知している人の意見が重要と訴え、策定のための懇談会メンバーに早稲田大学理工学術院 教授 高口洋人氏の起用が決まり、エネルギーと建築物、まちづくりを踏まえた視点で活発な議論がされました。
今回はその第一歩が踏み出したところですが、この動きが止まることなく成長していくよう、そしてモデル地区としての久我山での成功をもって、全区的また全国的に水平展開をしていけるように活動を続けてまいります。
「地球に優しい省エネの暮らしを、無理なく実現していける」
今後の「スマートコミュニティ」づくりへ向けての動きに、どうぞご期待ください!
※「杉並区地域エネルギービジョン」より抜粋。
お問い合わせ先:山本あけみTEL 03-6231-5838 FAX 03-6231-5839 Email yamamoto.akemi1965@gmail.com