山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

#子ども虐待防止策イベント に思いを寄せて(長文です。)

2022-11-22 | 活動日誌
11月19日(土)に杉並区産業商工会館で開催された、
「子ども虐待防止策イベントin東京」に参加を致しました。
 
 
 
コロナ禍が若干落ち着いている時期という事もあり、区内では様々なイベントが開催されていましたが、
特にこのイベントに参加をしたのは、虐待当事者の生のお声を聞きたいと考えたからです。
 
 
「虐待」という、痛ましく目を背けたくなるようなニュースを見るたびに、
杉並区で起こって欲しくないと、虐待予防に関しての提言を続けていますが、
実際に区民からご相談をお受けしたことも無く、事の重大さの実感が無いままでした。
 
 
開始時間冒頭で3人の虐待当事者の方の体験を纏められたお話を伺いました。
 
 
一人目は、高学歴で恐らく裕福なお宅の息子として生まれ、小さい頃からいわゆる教育虐待を受けてきたお話、
二人目は、国家公務員の父が左遷されたのをきっかけに、大声や暴力などに囲まれた幼少期を過ごしてきたお話、
三人目の方は女性でしたが、既にご両親は他界され辛い気持ちをぶつける先も無く、ご自身のお子さんにも暴言を吐いてしまうお話。
 
 
通常のイベントであれば、司会者が簡単なご挨拶をして、その後は概要のレクチャー、そして当事者のお話、
というパターンが多いと思うのですが、本イベントは何の前振りも無く、体験されたお話を、感情を抑えながら、
父親や母親へ宛てた手紙の様な形でお話をされていました。
 
 
日常の中に虐待がある、と実感した瞬間でした。
 
 
いざ、当事者の方を目の前にして、自分が何が出来るのだろう、そんな思いが膨らんでから、
『子ども虐待は、なくせるー--当事者の声で変えていこう』『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』
の著者でもあるフリーライターの今一生さんによる虐待の子どもをどうしたら救えるのか、というお話を伺いました。
 
 
順不同になりますが、特に印象に残ったのは、
・虐待の相談件数を減らせなかった主な理由は
 ①児童相談所などのハコモノや職員を増やしてきた。
 ②虐待通告ダイヤル189普及ばかりに投資。
 ③親に子どもを虐待させない仕組みを作ってこなかった。
 
・里親からの虐待もある。
 
・虐待防止法を考えるとき虐待された当事者の声を抜きに勝手に決めないでほしい。
 
・被虐待児を発見した場合に、自治体や児童相談所から委託をされた民間擁護者による短期の保護を可能にするという提案。
 
・親によって子どもの居所は制限されるため、親から虐待を受けている場合の逃げ場がない。
 
・親権者責任能力判定テストにより、心身の病気やケガなどで治療を要する親などの親権を一時停止し、専門機関につなげ、子どもには教育を受ける権利を守れるようにするという提案。
 
・現在はさんざん虐待された後で保護する政策だが、そもそも親に子どもを虐待させない政策が必要。
 
・これまでの政府の虐待防止策の結果は、31年間で相談を一度も減らせず、約200倍に増え続けた、児相に相談しても虐待案件の8割以上は保護されない、児相に保護されても親権を制限できるチャンスは約1.4%、親に虐待をされた子供は施設職員や里親からもセカンドレイプされる事例がある、児童養護施設で暮らす高校生は約18%しか大学進学が出来ない、0.003%の国民しか虐待通報ダイヤル189を利用しなかった、経済的虐待/文化的虐待/ヤングケアラー/教育虐待は放置されてきた。
 
・2016年4月8日付の日経新聞の報道によると、日本小児科学会は8日までに、虐待で死亡した可能性のある15歳未満の子供が全国で年間約350人に上るとの推計を初めてまとめた。虐待防止策を根本的に変えないと30年後までに1万人以上の子どもが殺される。
 
・父子手帳を発行し、子どもの人権、親権者の責任、子ども虐待とは何かを教えるべき。
 
などでした。大変申し訳ない事に知らない事も多かったです。
 
 
 
その後は、議員と参加者との質疑応答などで、どうやったら現状を変える事が出来るのかという熱い議論が続きました。
イベントの案内に、遅参早退はご遠慮ください、と明記されていた理由が分かりました。
参加者からの質問に答える様子
 
 
当事者が勇気を出して、参加者の前でお話をされる生の声を聞くところから、このイベントは始まります。
あの声を聞いたからこそ、最後の議論が実りあるものになる。
 
 
帰り際、参加者の方々とざっくばらんにお話をしながら、今回のイベントを企画してくださった、
今一生さんとやぶ うちゅうさんと写真を撮りました。
軽いショック状態だったので、私だけノリが悪い感じですね。
 
 
お二人の他にも多くのスタッフの方がいらっしゃいました。
皆さんで、作り上げてきたイベントなのだろうと、深くうなづきながら帰ってきました。
 
 
改めて、この様な機会を作っていただき、感謝申し上げます。
 
 
私は、自分の思いを言葉にするのに時間がかかります。
このブログも、3日目にやっと書いています。
 
 
今までの自分の無知を恥じてもいました。
 
 
このイベントを通じて得た事を、どうやったら虐待予防につなげて行けるのか、
今、被害に遭っている子どもをどうやったら救えるのか、
同僚議員も参加をされていたので、相談をしながら、杉並区に取り組みを求め、
法整備が必要な事に関しての見分も広めて行きたいと考えています。
 
 
そして、根源的な課題としては、何故虐待をしてしまう親がいるのか、
競争社会、不安、不寛容な日本の社会を変えて行く必要があると考えています。
 
 
参加者の方から、杉並区議会でも同様のイベントを開催して欲しいとご要望を頂きました。
私からは、改選後となりますが、実現をして行きたいとお返事を致しました。
 
 
お気づきの点がございましたら、是非お寄せください。
山本あけみメールアドレス⇒ yamamoto.akemi1965@gmail.com
 
 
 
以下、主催をされたやぶ うちゅうさんのFacebook投稿を転載させていただきます。
 
杉並区での子ども虐待防止策イベント、
参加ありがとうございました😆
 
このイベントは #杉並区 
#子ども家庭支援センターの後援名を頂いて開催致しました。
はじめ、企画段階で政治家さんが参加するイベント=政治活動になってしまうので後援名が降ろせません。となりました。
しかし、区長への手紙を送り
違うんだよ、社会活動なんです。と
お話しを送り連絡をしたところ、杉並区から電話が入り、勘違いしていたことを丁寧に話してくれ後援名が降りることになりました。
私は今回、このイベントのサポートで協力した立場でしたが杉並区の迅速な動きに感動しました。
諦めないことで叶うことがある。
それを実感できました。
参加は
一般20名
政治家4名
スタッフ(当事者)9名
朗読者(当事者)3名
参加された方からも
とても具体的でインパクトがある。
沢山のいろいろな意見が発言が飛び交っていたのもとても印象的で良かったです。
と、ありました。
杉並区、練馬区の政治家の方からは
当事者を含めた勉強会提案に前向きでした。
私以外の当事者も含め
今後、協力できる関係性ができることを実際に行うよう進めてください。
一緒に協力して
今の子どもたち、大人たち
未来の子どもたち、大人たちが笑顔になれるように今後も頑張っていきます。
今回の #子ども虐待防止策イベント の様子は初めから最後までYouTubeで公開されています。
※フラッシュバックがある方は注意してください

 

山本あけみオフィシャルサイト

https://yamamotoakemi.com/