都は都市計画高井戸公園の整備計画について10月10日の東京都公園審議会(会長=山田勝己(社)日本公園緑地協会顧問)に諮問しました。
高井戸公園は1957年に運動公園として都市計画決定され、現在は王子製紙・NHK・財務省の3者が区域の大部分を所有し一部は住宅地となっていて、NHKと財務省の土地については杉並区が無償で借り受け区民利用をしています。東京都地域防災計画でも避難場所に指定され、昨年12月「都市計画公園・緑地の整備方針」の改定により優先整備区域に位置づけられました。
10日の審議会で建設局が提示した整備計画案では、避難場所として恒久的なオープンスペースの確保や救出・救助の活動拠点を目指し、防災機能の拡充を図る方針とし、また、雨水・貯留浸透施設を整備し、集中豪雨の都市型水害に備えるとしています。整備計画案では区域内南部(NHKグラウンド側)のスポーツゾーンに野球場やサッカー場、テニスコートを集約しており、今年度予算で土地の用地取得費を計上し既に早期の土地取得が可能なグラウンドを持つ王子製紙、NHK、財務省の3者と先行取得に向けた交渉に入っています。
敷地内に昔から親しまれてきた桜並木なども多く残っている現地を視察した審議会の委員からは、「樹木の保全が大変重要な課題」などと、現存する樹木の保存を求める声が相次ぎましたが、建設局は「桜はかなり老朽化しており、事業中に更新の時期が来ると想定している。」と答弁をしています。また、南側にスポーツ施設を集約したゾーニング案には委員からの異論も多く出ました。審議会は11月下旬に中間のまとめを行い、パブリックコメントを経て、来年2月中旬にも石原知事に整備計画を答申する予定です。
私は、杉並区内でも最後の大規模公園の開発になるため、杉並区にふさわしいみどり豊かな環境を保ちながらスポーツ施設を整備して行ってもらいたいと考えています。また、玉川上水・神田川のみどりと高井戸公の一体的整備を目指した「井の頭・久我山みどりのパークウェイ構想」の推進や地域住民の生活への配慮を十分に行うこと、富士見が丘と久我山の商店街振興策を含めた地域全体を見据えた計画となるように杉並区から東京都へ提案をしていくよう要望をしてまいります。
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