山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

昨年を振り返って、高井戸公園のこと。

2013-12-16 | 都市計画高井戸公園のこと

昨年末は、東京都による2013年1月10日開催の「都市計画高井戸公園計画についての説明会」のお知らせを、近隣の住宅およそ150戸にポスティングをしていました。終わったのは大晦日、家族で年越しそばを食べに出かける時に最後のポストに入れたのを覚えています。第一回目は説明会の開催が予定された事、そして2回目が日程が決定されたとのお知らせでした。年末の住宅街を慣れない手つきでポスティングしていたのですから不審者と思われた方もいらしたかも。

この説明会は住民の要請に応える形で年末近くに突然決まりました。パブリックコメントの期間中に住民からのご意見を受けられるようにとの日程設定だったと思いますが、杉並区からこの重要な連絡が来たのは町内会長と要請をした住民だけだった事から、その他の方へお知らせする必要があると考え、独自にポスティングをしたのでした。

高井戸公園の計画地内にはおよそ100戸の住宅が含まれ、現在発表されている優先整備計画の中には40戸強の住宅も含まれていますが、その当事者である住民の中には計画自体を知らない人もいらして、私の区政報告vol.6等をご覧頂き、初めて知った方も多かったと聞きます。

本来なら、土地家屋という大きな資産を購入するのですから、その際に、高井戸公園の予定地であり、事業着手時には立ち退きがあることを了承した上で、それでも買うかどうかを決定するべきであると考えています。そして了承した上で購入をしたのなら、その時期が来たという事になるでしょう。もしその説明が無かったとしたら、契約上重要な説明が無かったということになり、契約方法自体に問題があると思います。中には持ち主が変わったり(契約者死亡等)、2世帯住宅を建てて移り住んできたお嫁さんなどもいらっしゃって、その方々には知る由も無いことだとは思います。

杉並区ではこれまでも高井戸公園のグランドデザインを発表し東京都へ早期整備を求めていたことは、イラスト入りで広報すぎなみなどでも報じられていました。早い段階で気づいていて欲しかったという思いはあります。

また、2011年5月に私が区議になってからは以下の4回、区政報告という形で高井戸公園予定地内の住宅のポストへ情報をお届けしてきましたが、大変残念ながらあまりご覧いただけてはいなかったようです。

1.東京都による都立公園の優先整備計画に入り意見募集の期間中(2011年臨時特別号・区政報告vol.2)

http://www.geooctopus.com/ay_pdf/report_2011vol02.pdf

2.都市環境委員会報告として上記の意見募集のお知らせ(白黒B5版)

3.同上計画発表を受けて(2012年春・区政報告vol.3)

http://www.geooctopus.com/ay_pdf/report_2012vol03.pdf

4.高井戸公園内の平面図(案)が発表され意見募集の期間中(2012年秋号・区政報告vol.6)

http://www.geooctopus.com/ay_pdf/report_2012vol06.pdf


何をどう説明したとしても、いきなり自分の住まいが公園の予定地であり、近い将来立ち退きをする事になると知らされた方の驚きと怒り、そして心配を補う事は出来ないと考えています。また、私がこれまでの経緯を説明をすればする程、言い訳と取られてしまうようです。

私の区議としての役割は、区と区民との情報やご意見の橋渡しであると考え、正しい情報の提供に努めると共に、区民の方々のご意見を区に伝えていく事だと考えています。

都市計画というのは殆どが半世紀前に作られ、それを順次事業化していっているのですが、計画がある事自体が住民には分かりづらいという点は大変問題があると考えており、該当してしまった住民が思い悩む事に関しては怒りを禁じえません。

しかしながら、大規模な公園整備などは災害時の広域避難場所整備という公益性という観点から望む声も多く、都市計画高井戸公園においても早期整備を待っている区民の方も多いと考えています。

整備に当たりどの様に住民との折り合いを付けていくのか?この問題は来年まで持ち越しとなりますが、今後少しでも情報が整理され、住民の方それぞれの理解が進んで行くようになることを願っており、その為に来年も区への働きかけに尽力して参る所存です。

 

 

 

 


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