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「人生後半を楽しむシンプル生活のススメ」 松原 惇子

2016年10月28日 00時26分43秒 | 健康・老いについて
 「人生後半を楽しむシンプル生活のススメ」 人生はこれからが本番よ! 松原 惇子 二見書房 2014年

 はじめに

 人生は何が起こるかわからない。死ぬまで住み続けるつもりでいた大好きなマンションを、2年前、65歳のときに思わぬトラブルで手放すことになった。
 しかし、この不幸な出来事により、わたしの暮らし方は大きく変わり、逆に輝きだしたのだから、本当に先はわからないものだ。

 一言で言えば、家を含めてモノを”持つ”生活から、なるべく”持たない”シンプルな生活への転換だ。といっても、何から何まで減らすわけではない。
 わたしが目指すシンプル生活は、好きなモノや好きな人、好きなコトだけに囲まれた生活である。煩わしいことはできるだけ排除し、自分をウキウキさせてくれるものだけに囲まれた、ワクワクする生活。シンプルだけど安っぽくない、愛着のある暮らし。

 「人生の残り時間は少ない。毎日を思い切り楽しまなくては損よ」がわたしの持論だ。
 「人生」という観点から見るとき、60代ほど素晴らしい年齢はないといえる。仕事や家族に追われて生きる時期は終わり、60代からは自由に自分を生きていいのである。そう、あなたの人生の本番はこれからだ。老後のことなど心配している場合ではないですよ。

 「松原さんの暮らしを書いてほしい」という依頼があったとき、生き方本で元気を配達しているわたしとしては、正直言って気が進まなかった。しかし、暮らし方も生き方であることに気づいた瞬間、頭はトップギアに入り、エンジン全開になり、1週間で書き上げてしまった。前代未聞の速さに自分でもびっくりしている。

 わたしの情熱が読者の皆様に伝わるとうれしい。

 2014年7月


 松原 惇子 

 1947年生まれ。昭和女子大卒、NY市立クイーンズカレッジでカウンセリング修士課程終了。38歳のとき「女が家を買うとき」でデビュー。3作目の「クロワッサン症候群」はベストセラーになった。一貫して「女性ひとりの生き方」をテーマに執筆、講演活動を行っている。60歳からは明るく老後を迎えるための著作多し。
  

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