標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

羽化したての蝉と初めて出会った。うす青緑色の新鮮な姿に感動。

2018-07-07 19:51:55 | 日記
妻がウッドデッキの端で草花の手入れをしていたら、妻の手元から白っぽい何かがはねた。私は妻が枯れ花でも投げたのかと思った。1m半ほど先の着地点を見ると薄青い、蝉だった。

私が「アッ、蝉だ!」と声を出すと、妻が「ああ、そんなところにいるとアリに食べられちゃう」と叫びながら、掌に載せ、ウッドデッキの床にそっと置いた。


頭というより、目から羽の先まで6cmくらいだろうか。綺麗だった。

ウッドデッキには、毎年幾つかセミの抜け殻を見る。早起きすれば、羽化は観察できるのだが、そこまでしての気力はない。小中学校のころは、朝顔の開花経過を観察した覚えがある。夏休みの宿題のためだったのだろう。

妻の手に驚いて、飛び出したのだろう。しかし、まだうまく飛べないので、跳ねだしたのだろう。デッキの上でしばらくおとなしくしていた。じっと動かない。接写できた。花は近接撮影ができるので、つい花のレポートが多くなるが、昆虫や動物はなかなかカメラに収められない。今日は良いチャンスだった。

羽化したての蝉を間近に見たのは初めてだった。全身が青というより薄く緑がかっていた。羽も透明度が高く新鮮だった。羽化して1か月ぐらいでその生涯を閉じるようだ。しかし、幼虫の期間は種類によって違うが、3年~10数年という。従って、昆虫の中ではその一生は長い部類に入るそうだ。

しばらくしてから、飛んでいって、木の葉に留まった。天敵も多く、スズメバチ、アリ、鳥、蜘蛛などだそうだ。今日は七夕だ。この蝉が織姫か彦星なのかは分からない。残り少ない期間だが、良い相手に出会い、蝉としての有終の美を飾ってほしい。
コメント
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