標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

どんな災害でも、生活に欠かせない水を供給できる技術やシステムの開発を願う。

2018-07-12 21:18:38 | 日記
昨日、持ち主が海外に行っていて、空き家になっている家の空気通しと、敷地内に生えている草狩りを行った。外気温が33℃まで上がり、蒸し暑い日だった。

その家は水道が使えない。わが家から、携帯タンクとペットボトルに入った水をもっていた。


水が入った10リッター入りの携帯タンク。


天然水が入ったペットボトル。賞味期限が切れているので、次に来た時に手洗い用として使うため、空き家に置いておくことにした。

市街地にある家なので30㎡に満たない狭い敷地に目いっぱい建っているので、外塀と家の壁の間が狭く、南東側は横ばいに入りながら草をつまんだ。北東側はかろうじて前進後退ができる幅しかなかった。いずれも少ない隙間で今まで手入れがほとんどできていなかったと思われ、エアコンの室外機や湯沸かし器の配管に、ヘクソカズラがまとわりついていた。下はほとんどドクダミだ。ヘクソカズラは、細い茎なのだが、手で引っ張ろうとしても途中では切れない。湯沸かし器のビニール系のパイプを傷つけそうだ。従って、用意した草刈り鎌などは使えない。

ドクダミは地下茎なので、すべては引き抜けない。たいがい途中で折れてしまう。束ねて取ろうとすると抜けない。一本ずつ引き抜くことにした。地下茎は残るが、なるべく根元から抜くようにした。

1時間足らずで作業は終わった。外は暑いので、窓やドアを開けっ放しにした室内で休むことにした。。休んでいても汗が止まらない。
私は、持ち込んだ水で手や顔を洗い、僅かな涼を取った。このとき水のありがたさを感じた。

空き家のこの家は水道も電気も使えない。洗面所、シャワー、トイレ、キッチンなど、水に関する設備は全く使えない。トイレは近くのコンビニを借りた。手洗いなどは、持って来た携帯タンクに入った水を使った。本来ならばシャワーで汗をぬぐいたかったが、タンクから洗面器に水を汲みタオルを浸しながら、体の汗を拭った。

今回の西日本豪雨被害で、ある被災者が、「濁っているが水は道路を流れているのに、水が思うように使えない」と訴えていた。手洗い、歯磨き、入浴、洗濯、トイレの使用、もちろん調理もだ。

妻と私も被災された方々とは比較はできないが、少しだけ水が使えない不便さを感じた。

食料品、衣料品、日用品、薬などの物資も必要だが、人が活動するには水は欠かせない。その水が水害によって使えなくなっている。

すでに行われているのかもしれないが、全国から給水車をもっと被災地に動員する必要がありそうだ。

そして、これを教訓に、災害時にどのようなところでも、水が早めに使えるような技術やシステムを開発しなければならない。ニュースで見る限り給水車等による水の提供が中心のようだ。

大分前だが、テレビ番組で見たことがある。日本人が開発した凝集剤を使い濁り水をきれいな水にする方法があるという。給水車と併せて、この方法を併用するなどの対応を講じるべきだだと思う。途上国等では、汚れた水を飲んでいる。そこで、この凝集剤を持っていて、衆目の前で浄化し飲み水を作って、実演してるとのこと。

わが国では、安全上の問題か、別な問題があるのか分からないが、使われた話は聞いていない。

給水車等の大掛かりな設備がなくても、安全な水を提供できる方法を早急に開発すべきだ。たとえ飲み水として使えなくても、第一段階として汚れを落とす、トイレに流す、風呂に使うなど制限された目的でもよいのではないか。
コメント
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