標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

2019年の世界の「10大リスク」の第1位は、将来実を結ぶ「悪い種」とのこと。

2019-01-08 20:27:59 | 日記
政治リスクの調査会社ユーラシア・グループは7日、2019年の世界の「10大リスク」を発表したというニュースが流れた。その第1位は「地政学的な危険を誘発する『悪い種』とのことだ。

2位は「米中関係」、3位は「サイバー戦争の本格化」で、以下順に、ヨーロッパのポピュリズム、米国内政治、イノベーションの冬、意志なき連合、メキシコ、ウクライナ、ナイジェリアとなっている。

さて、「悪い種」とは、表現で欧米政治の混乱やポピュリズムの台頭、主要国の同盟の弱体化について言及し、指導者たちが中長期的な問題に対処できておらず、地政学上の「悪い種子」が「何年か先に実を結ぶ」と予測したもの。そして、「世界の指導者が目先の問題に明け暮れているうちに悪い種が芽を出して重大な結果をもたらしかねない」と警告している。

「悪い種」は、一つかと思いきや、その中には「入れ子」のように様々なプチ「悪い種」が入っているようだ。

もともと「悪い種」は、20世紀半ばの小説と映画で、ホーラー作品とのこと。少女の犯罪、その原因は母親由来だというテーマ。つまり「悪い種」が芽生えたという。

さて、話を戻すが、世界の10大リスクを予測した、ユーラシア・グループの2018年の予測は、「国際秩序が『真空』状態となる中で中国が影響力を拡大すること」が第1位だった。
的中している。2019年は、外れるように期待したいが、的中する確率は高そうだ。各国とも民主的な統治が危ぶまれている。
友好ムードは演出だけで、なかなか実態が伴わない。同盟関係にもひびが入っている。

わが国も、韓国との関係は極めて悪い。ロシアとの関係にしても、北方領土返還で期待する節もあるが、ロシアの思うつぼになりそうだ。拉致問題にしても行く先は不透明のままだ。

懸案事項については、一度に完全に解決できないだろう。従って、2019年は、少なくとも課題を冷静に捉え、お互いに課題に向かい合う姿勢で、「悪の種」の芽生えを抑える方に向いて欲しい。そして、次の東京オリンピックの年には、少しずつ解決の方に向うようになったらと願うのは、あまりにも楽観的だろうか。

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