標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

“経済効果”の表裏。「大阪なおみさんと“嵐”フィーバー」、多大な経済効果と膨大な損失というが?

2019-01-28 21:38:07 | 日記
26日は大阪なおみさんが全豪オープンで優勝した。昨日の27日には“嵐”の活動休止が発表された。これらのニュースはSNSを通じて日本だけでなく世界に広まったそうだ。フェイスブックでは、大阪なおみさんの優勝に関して、10万件をこえたそうだ。一方“嵐”については40万件を超えたという。

あるテレビ局のニュースで、大阪なおみさんの優勝し、世界ランニング1位になったことでその経済効果は100億円を超えると予想していた。なおみさんのテニスウエア、サンバイザー、腕時計などに人気があり“なおみ”景気にわいているとのこと。

この数字にも驚いたが、別の局のニュースでは、嵐の解散による経済損失(マイナスの経済効果)は1,000億にもなるだろうと予想されていた。

ちなみに「くまモン」の経済効果では、グッズや食品など関連商品の売上が対象となり、2015年のくまモン関連商品の売上高は1,000億円以上だったとのこと。

経済効果とは、「ある現象やブームなどが、国・地域の経済に及ぼす好影響の総体」(「デジタル大辞泉」より)のことだ。くまモンは結果なのでその効果はあったのだろうが、試算の場合は実態がどうなるのか分からない。

日本の総人口は、平成29年12月1日確定値(総務省統計局)では、1億2669万5千人とのことだ(まさか、不正な統計ではあるまい?)。
私見を述べる。人口を1億2千万人とすると、仮にひとりの人が何らかの1円に相当する経済活動をしたとすると、経済効果は1億2千万円となる。つまりひとり当たり千円の活動なら、経済効果は1千億円を超えることになる。こう考えると驚く数字でもなさそうだ。

われわれ庶民にとっては、億という単位の数字は、手にできない大きな額で、宝くじにでも当たらなければ、夢の金額だ。

「経済効果」というと、通常は億や兆と言う単位だ。しかし、庶民感覚では、千円拠出するのではなく、たとえ1,000円でも節約することが、喜ぶべき“経済効果”と言える。しかし、ひとり当たり千円の節約を総人口が行ったとすると、国や地域にとっては、経済損失になってしまうのか?

“経済効果”には、表と裏があることを忘れてはならないと思っている。
コメント
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