本日付けの朝日新聞の一面に「外貨建て保険 苦情増加 損失リスクの説明 高齢者ら『不十分』」という記事が掲載されていた。同じ紙面の社会面では「『改元でキャッシュカード変更』詐欺 横浜で高齢者に手紙9件」とあった。いずれも囲み記事として編集されていた。
1面と社会面の囲み記事は、多くの人が眼に触れるだろうと、意図されて編集したのかもしれない。また、いずれの見出しにも“高齢者”という言葉が使われている。高齢者に“リスク”を促すための警鐘だろうか?
「外貨建て保険」の方は、超低金利下でも高利回りの資産運用として、生命保険会社が、高齢者に売り込んでいるもの。しかし、為替相場次第で元本割れとなり損失を被るリスクがあるとのこと。そして、リスクなどに関する事前説明が不十分との声が寄せられているという。業界は苦情の実態を公表していない。その販売姿勢が問われていると指摘している。
外貨建てについては、円高になれば元本割れもありうる。「つまり、リスクが伴うということは当然なので、それは加入者の自己責任だ」とでも、保険会社は言外で言いたいのかもしれない。しかし、加入については、保険会社は“元本割れリスク”について、予め適切に説明する責任はある。
どうも十分な説明がされていないようである。ここにも今の社会現象が現れているのかとも思う。説明しない。ごまかす。隠ぺい体質だ。
一方、「改元でキャッシュカード変更」詐欺については、高齢者に手紙を送り付け、カード等をだまし取ろうとする詐欺の手口とのこと。
横浜市内の9人の高齢女性宅に「5月1日の改元による銀行法改正に伴い、全金融機関のキャッシュカードを不正操作防止用に変更することとなった」などと書かれた、全国銀行協会をかたる封書が届けられたとのこと。そして、「キャッシュカード変更申込書」が同封されていて、口座番号、暗証番号などを記入し、カードとともに送るように求める内容だそうだ。
幸い9人の方たちは、警察に届けて被害は免れたという。
今や、銀行やカード会社にいって、対面で申し込みをしなくとも、封書による書類のやり取りやインターネットを利用し、カードが作れるし、分割払いなどもできる。
そして、カードも郵送されてくる。従って、郵送でのやり取りは“ありだ”と思ってしまい、返送してしまう可能性はある。
もう、詐欺はオレオレだけの時代ではない。あたかもコンピューターウイルスのように、詐欺の手口は社会の流れに乗じ、刻々と変化している。
そして、説明不足というのもひとつの“社会現象”かもしれない。
金銭やお金に関するカードの管理については、物に対する管理だけでなく、社会に対する広い関心と知識や洞察を深めなければならないとつくづく思う。
1面と社会面の囲み記事は、多くの人が眼に触れるだろうと、意図されて編集したのかもしれない。また、いずれの見出しにも“高齢者”という言葉が使われている。高齢者に“リスク”を促すための警鐘だろうか?
「外貨建て保険」の方は、超低金利下でも高利回りの資産運用として、生命保険会社が、高齢者に売り込んでいるもの。しかし、為替相場次第で元本割れとなり損失を被るリスクがあるとのこと。そして、リスクなどに関する事前説明が不十分との声が寄せられているという。業界は苦情の実態を公表していない。その販売姿勢が問われていると指摘している。
外貨建てについては、円高になれば元本割れもありうる。「つまり、リスクが伴うということは当然なので、それは加入者の自己責任だ」とでも、保険会社は言外で言いたいのかもしれない。しかし、加入については、保険会社は“元本割れリスク”について、予め適切に説明する責任はある。
どうも十分な説明がされていないようである。ここにも今の社会現象が現れているのかとも思う。説明しない。ごまかす。隠ぺい体質だ。
一方、「改元でキャッシュカード変更」詐欺については、高齢者に手紙を送り付け、カード等をだまし取ろうとする詐欺の手口とのこと。
横浜市内の9人の高齢女性宅に「5月1日の改元による銀行法改正に伴い、全金融機関のキャッシュカードを不正操作防止用に変更することとなった」などと書かれた、全国銀行協会をかたる封書が届けられたとのこと。そして、「キャッシュカード変更申込書」が同封されていて、口座番号、暗証番号などを記入し、カードとともに送るように求める内容だそうだ。
幸い9人の方たちは、警察に届けて被害は免れたという。
今や、銀行やカード会社にいって、対面で申し込みをしなくとも、封書による書類のやり取りやインターネットを利用し、カードが作れるし、分割払いなどもできる。
そして、カードも郵送されてくる。従って、郵送でのやり取りは“ありだ”と思ってしまい、返送してしまう可能性はある。
もう、詐欺はオレオレだけの時代ではない。あたかもコンピューターウイルスのように、詐欺の手口は社会の流れに乗じ、刻々と変化している。
そして、説明不足というのもひとつの“社会現象”かもしれない。
金銭やお金に関するカードの管理については、物に対する管理だけでなく、社会に対する広い関心と知識や洞察を深めなければならないとつくづく思う。