送信from Y.Yoshizmi:月末に記帳にやってくる銀行の支店前の植木。透明な赤い実に、思わず手が出て、口に放り込みそうになる。
あかん、あかん。何でも拾って口に入れたら、どうなることか。
橋の上から足羽川を眺めおろすと、ものすごく大きな魚が二匹、悠々と泳いでいる。あれはデカイぞ。多分、鯉だと思うけれど、ブラックバスにしては大きすぎる気がする。80センチほどはあるだろう。
ママチャリに足をかけ、あまり欄干から身を乗り出して下を覗いていると、身投げ候補者かと通り過ぎる車の運転手が思う可能性は大きい。何といっても、乞食帽子をかぶり、擦り切れた作業服の上着に、薄汚れた茶色のカーゴパンツをはいて、この10日間ほども無精ひげを伸ばしっぱなしの、変なじじい、だから、このまま駅前で座っていたら、きっと誰かは、小銭を恵んでくれるはずだ。
お、思い出した。この明里橋から身投げした男がいたのは、つい春先だったか、夏前だったか、今年の話だった。
時代は、いかに「長生きするか」というのは、もうおしまいだ。いかに「死ぬか」が、これからのテーマだ。高齢者の延命医療は家族の自己負担、という時代が来るぞ。貧乏人は、すぱっと死ね、というのが、ある意味で正直な社会というものだ。国に、そんな余力は無くなってくる。
あかん、あかん。何でも拾って口に入れたら、どうなることか。
橋の上から足羽川を眺めおろすと、ものすごく大きな魚が二匹、悠々と泳いでいる。あれはデカイぞ。多分、鯉だと思うけれど、ブラックバスにしては大きすぎる気がする。80センチほどはあるだろう。
ママチャリに足をかけ、あまり欄干から身を乗り出して下を覗いていると、身投げ候補者かと通り過ぎる車の運転手が思う可能性は大きい。何といっても、乞食帽子をかぶり、擦り切れた作業服の上着に、薄汚れた茶色のカーゴパンツをはいて、この10日間ほども無精ひげを伸ばしっぱなしの、変なじじい、だから、このまま駅前で座っていたら、きっと誰かは、小銭を恵んでくれるはずだ。
お、思い出した。この明里橋から身投げした男がいたのは、つい春先だったか、夏前だったか、今年の話だった。
時代は、いかに「長生きするか」というのは、もうおしまいだ。いかに「死ぬか」が、これからのテーマだ。高齢者の延命医療は家族の自己負担、という時代が来るぞ。貧乏人は、すぱっと死ね、というのが、ある意味で正直な社会というものだ。国に、そんな余力は無くなってくる。