夕方の雷鳴

お昼頃から降り出した雨は、時折強くなったり弱くなったり。風は暖かい南風で、福井は然程強くならなかった。実にありがたい。老人どもが戻ってから、5時の時報と共に、空には雷鳴が轟くが、これも暖かい大気と冷たい大気がぶつかっているのか、雷鳴の割に、激しい雨など降りそうもない。

お昼頃、雨模様の暗い空の中、佐野温泉まで旧道を走り、冷たい雨風を頭に受けながら、園児の10mプールのような、露天風呂を独り占めしてメチャ満足してきた。一人、低温のミストサウナで15分ほど体を温め、洗い場でも一人、頭を剃って、ゆっくり体を洗う。まあ、とにかく、お昼の時間帯は全てが独り占め。

12時過ぎの食堂でも、私は最初のお客。所有者の社長と、経営を任されている40代の娘社長と思える二人の姿を食堂で、横に見た。週末の福井市時代祭の後に、送迎バスを出して、お客を運ぶ相談をしていた。その前に、FBCの社員と打ち合わせていて、広告代を出して欲しい、などという話もチラッと小耳に挟む。

そうか、少し外れた場所にいつも停めてあるおしゃれな形の白いベンツは、あの娘責任者の車に違いない。食堂のデザインや食べ物と値段は、30年、50年前の越前海岸、観光ドライブイン並みの3流。新しいだけで、施設のコンセプトは2流。どれだけ、新設備でオープンしたからと世に知らしめても、来るお客は知れている。温泉とは名ばかりで、一体どんなお客のどんな要望を狙っているのか、さっぱり不明なのだから、そのうち、またしても、売上不足で続かなくなるというのは、私の厳しい見方。

でも、それは私の関知することではない。利用する側としては、これほど「おいしい」施設は他にない。満足感は、おいしいバイキングをたっぷり出す芦原温泉の八木旅館、一泊2食1万950円（会員価格8790円）より、かなり上だ。今の、老老介護貧困ライフスタイルにぴったり合うというもの。もっとも、八木旅館にも「明日」があるかどうかは、不明だが。

こころ旅

今週から鹿児島県に入った火野正平。同世代だから、65歳をとっくに越え、日々階段を降りるような肉体的な下り坂で日々10キロ、20キロと自転車を漕ぐのは、それだけでもなかなか、しんどいのはよくわかる。

午前9時15分、ようやく二人をデーの車に乗せてホッと一息つく。着替えて、さあ玄関先に出る段になって、ちょっと目を離した隙に、コタツの前に座り直し、石油ストーブを赤々と付けている。親父だ。お袋は玄関表に出てしまっているので、「飴くれ」というのに黒飴を渡すなど、別の用事をしている隙。

石油ストーブを消して、コタツをめくると、「ああ、消した、寒い！　どうやってご飯を食べる？」などと大声で叫び出す。
「天皇陛下や大金持ちのビルゲイツでも、朝ごはんを2度も食べません！ 贅沢は敵でっせ。中国に負けまんがな。」などというハイブローな説得が功を奏して、スタスタ、よれよれ、99歳6ヶ月が動き出す。

妙に疲れを感じる。昨日の作業のせいだろう。午前中、たっぷり3時間動き回った。お天気がよかったので、午後も自転車に乗ったり、片付けをしたり、食事の用意など老老介護のいつもの仕事もしたので、疲れが出たに違いない。作業を3時間したら、昼寝などをキチンとルーチンに取り入れないと、連日動けない。

今朝は、もうすでに風が出てきているし、もうすぐ雨だから、外回りを片付けたし、あとは、11時ごろに出かけて、佐野温泉に行くだけ。行く前に少し、買い物をするなど、用事だけ済ませよう。

HONEY ORANGE

By Yahoo : [ 12c/20c/90% 92P66K ] 曇りのち雨

もう3時間もすると、本降りの雨に変わり、午後にはかなり強い風も吹いて荒れた天気になるとか。今朝の空は暗く、今にも降り出しそうだが、まだ屋根も道路も濡れていない。

暖かいせいか老人どもが1時間ほども早起きしてくる。こっちは温度差に対応しきれないのか、暑いか寒いか分からないまま眠るので、今朝は鼻水とくしゃみが止まらない。ええい、くそ！たまりまへんがな。

それにしても、なんだ、行商人の「詐欺的販売」で、ついつい売りつけられたハニーオレンジ一箱。100個以上120個ほども入っていると思えるのだが、それが実に「美味い」ので、驚く。皮が固いので、剥くのが大変。いっそリンゴの皮を剥くようにすればいいと分かった。タネはないし、一袋毎の皮は薄くて、無視できる。がぶりとかじりつけば、2個や3個はあっという間に胃袋に収まる。甘くてジューシーで、実に美味い。

老人どもが、また長生きするなあ、ビタミンCのたっぷり摂取で。ビタミンC殺人事件なんてあったっけ？
食べ過ぎて、ころり、というわけにはいかない？　あ、それなら自分が一番、やばい。近所に分けよう。