そこそこ、荒れた雨風の夜になった。しかも、土曜日。何となく、落ち着く。食後の老人どもは、いつの間にか寝てしまって、屋根裏部屋のトタンに雨音が響く。基本的に、若い時分から週末繁華街を飲み歩くという習慣がないので、人生の楽しみの半分を未体験のママ、あの世に行くことになりそうだが、雨の土曜日の夜に自宅に篭っていても、何ら不満はない。むしろ、ゆっくりできるし、気が休まる。しかも、雨音が大好きなのだ。
焼き芋屋が「なんか、儲かる商売ないすっかね?」と聞く。
「儲かる商売は、この世の中、昔も今も山ほどあるけど、あんたにその商売が出来るだけの知恵と儲ける才覚と才能と運があるかどうか、それが問題だな。普通は、何にもない。何もない人間は、余計なこと考えずに、自分がやっている商売を一生懸命やる以外に、道はないんじゃないの? 景気が良かろうが、悪かろうが、焼き芋売るだけで、才覚のある人は、御殿を立てる。」
と答えると、「頑張りますわ!」と頭をかく。
日本語の「夫婦」を意味する英単語はない。
焼き芋屋が「なんか、儲かる商売ないすっかね?」と聞く。
「儲かる商売は、この世の中、昔も今も山ほどあるけど、あんたにその商売が出来るだけの知恵と儲ける才覚と才能と運があるかどうか、それが問題だな。普通は、何にもない。何もない人間は、余計なこと考えずに、自分がやっている商売を一生懸命やる以外に、道はないんじゃないの? 景気が良かろうが、悪かろうが、焼き芋売るだけで、才覚のある人は、御殿を立てる。」
と答えると、「頑張りますわ!」と頭をかく。
日本語の「夫婦」を意味する英単語はない。