『パリ モダニティの首都』 デヴィット・ハーヴェイ著
フランス革命後、1821年の第2帝政期から1871年のパリ・コミューンに至るパリでの社会変動を、歴史地理的に明らかにすることで、当時の人の行為と考え方が推測されている。理念やイデオロギーなどで割り切られたモダニティの実態や神話が、多様な分野で観察され・意図され・記録された行為の手がかりにより、解明されている。
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「公共性の喪失」リチャード・セネット著 晶文社 1991年初版
フランス革命から現代にいたる心理をひもといて、既成概念が覆えされてゆく。自己中心の個人意識が、個人が関係する範囲に社会をせばめるとどうじに、自己の写像を優先し、自身からも離れてゆく。社会の利害関係の理解も、自由・平等・博愛という抽象概念の結果への失望が、社会に直感的な感情や人格の公正さを求めることになる。個人との共感・公正さは、外見 . . . 本文を読む