身体のこと、考えること、感じること
などを横断的に扱おうとしてきた私には、
「肉中の哲学」:
ジョージ・レイコフ、マーク・ジョンソン 著
計見一雄訳 哲学書房での、
概念の身体化を、3レベルに捉え、
それぞれの関係を解きほぐしてゆく方法に
とても馴染んでゆける。
・ニューラル・レベル
・現象学的な意識体験
・認知的無意識レベル
類としての人間が共有する身体構造が、
その身体の動きと情報 . . . 本文を読む
最近、観ていない紅白歌合戦
今年の出場者世論調査がニュースになりました。
男性、氷川・・・、女性 天童・・・
幅広く好意をもたれている人たちなのですね。
いつの間にか、日本の紅白歌合戦も等身大
NHKの紅白になっていました。
それぞれの往く年、来る年が、
それぞれの場で、
年末カラオケ大会で年を越す人もいそうだし、
WEB映像で気の合う年越しもありそうだ。
紅白歌合戦の出場者選考それ自体
街 . . . 本文を読む
"懐かしのメロディー”は、聴くまいとしていた虚勢の隙間に
ふと、聞いてしまったロン・カーター・トリオの”SO WHAT” (ジャスの話)
’70年代に入り、コルトレーンの情念や、マイルスの緊張を持って行きどこもなく、
何もないがごとく暮らしていた日々、
ひび割れた隙間を埋めるように、ロン・カーターは確かな基調を奏でてくれていた。
彼の珍しいトリオのアルバムを図書館で見つけて、聞き入って、身体が . . . 本文を読む
東京の夕暮れ
六本木ヒルズにある為替マーケットがクローズすると、
次の舞台はシンガポール、ロンドンへ、
暮らしが、商品に象徴され、
商品が、株に象徴され、
株が、通貨価値に象徴され、
世界は一つ . . . 本文を読む
ハチ公前広場に雨が降ると
恐竜がでる!
いや、人が隠れている雨傘の上に、
静かに
恐竜が歩きでてきた感じ
空とぶ鯨
これもジャンボ・ジェットに
絵を描いただけなのだけれど、
楽しい、乗りたい、
知らない人と、同じ広場を歩き、
同じ飛行機に乗る気分は、
自家用車の私的な空間を抱えて
目的地へ直行することとは、違う。
そんな舞台は、楽しい?
渋谷では、表参道ほどは人の目を意識していない。
週 . . . 本文を読む
(知人に、東浩紀氏の「存在論的、郵便的」を薦められて、郵便的を考えた・・・
横繋ぎのメディア論、縦繋ぎによる脱構築は未消化だけど、切り口の新鮮さは楽しく、資源が重ならないところは分からない。)
モノを交換する取引用語
戦いを進める軍事用語
心を治める精神用語
言葉は、身分けコト分け、いろいろと
分裂してきたけれど、
その言葉を器用に使い分けようとか、
繫ぎ合おうとか、
言葉、だ . . . 本文を読む
渋谷の”ハチ公”に、会ったこともないのだけど、
待ち合わせの象徴のようにお世話になってきた。
ハチ公の話を知りつつ人待ちしていると、
自分の飼っていた犬が想い出され、
感情も動き出す。
散歩中の他人の犬でも
こちらの匂いやしぐさを確かめながら相手してくれるから、
都会人の”優しい無関心”に閉じこもっている私でも、
目を見つめ、笑ってみたりもする。
懐かしの渋谷 写真展の脇で売っていた
「ハチ . . . 本文を読む
10月21日から11月3日まで、渋谷駅・東急東横店・渋谷東急本店などで、「懐かしの渋谷 写真展」が開かれている。
それぞれの暮らしの一部でもある渋谷の、
写真が並ぶ中を歩いていると、
いつしか時が戻り、立ち止まり、覗き込む。
体の中の記憶が蘇り、想い出が動き出し、感情が溢れてくる。
プリクラのはやった頃からでしょうか、
コトバよりも
その場に一緒にいた手がかりとしての写真が一人歩きし始めたのは . . . 本文を読む
モノやコトなど
仰々しく、分かち合い語り合う、
気の高まりも良いけれど、
ふっと日曜日の昼下がり、
けだるく縁側に腰掛けて、
陽の移り、風のさやかに、こころを預けているのも
いいよね。
んんん、
縁側がない!
しょうがないから、カフェテラス
並木道や、ちょっとした建物の脇、間、
排気ガスや騒音が少なくて、
木々の緑が鮮やかな木陰
通り行く人を見て・見られての
ゆるい時間の流れでさ、
ス . . . 本文を読む
脳と身体とマインド(生命の意志)の手がかりとして、
コトバが使われているとして、
「花鳥風月」は、
表されている対象自体ではなく、
うつろいゆく、世界に棲む、感じ方の手がかり
”あはれ”、”あっぱれ”
”ひなび”、”みやび”
"わび”、”さび”と
冴え渡った月下の思推に、
気は沈潜してゆくが、
「世間」の始まりは、
「男女の仲」だったというのは、”いとおかし”
おかし、おかしいという差異 . . . 本文を読む
素子(アニメ『攻殻機動隊』)の擬体化は、
幼児の時の事故からだった。
その成長にともなう擬体の交換は、
さながら甲殻類の変態みたいだ。
その擬体操作力は、
折鶴を片手で折る繊細さと伴に、
戦士の身のこなし、
電脳技術者の情報ネットワーク拡張力と判断力などで最高水準で、
なおかつ公安9課という組織と繫がっていることで殺しのライセンスまでもつ、
自由人の象徴なのだろう。
加齢のなかで身 . . . 本文を読む
メディアはメッセージ
メディアという情報の乗り物と、
メッセージという情報自体の関係は、
入れ子状態
意味するもとの、
意味されるものとの
入れ子の積み重ね
初めに意味されたものは、
アメーバの細胞膜にふれたものが、
変化しているか?変化していないか?
どっちがどっち?
細胞膜の中に、食べられるか?食べられないか?
どっちがどっち?
だいたい”情報”ということばは、明治時代以後のことば、 . . . 本文を読む
映画『攻殻機動隊』の素子が
ビルの上からダイブするシーンは、後ろ向き。
どこかで観たとおもっていたら、
『エイリアン3』のリブリーが溶鉱炉にダイブする時と
同じ向き。
そうだ、映画『マトリックス』のトリニティ、
窓ガラスを割ってダイブするときも後ろ向き。
いや、これは追われるエージェントを撃ちながら逃げる為?
人間の身体性として、後ろ向きダイブが適しているのか、
スキューバのタンクをつけても . . . 本文を読む
この「モノと心の独り言」のカテゴリーは、
”環境”、”街”、”コミュニケーション、メディア”とあるけど、
意識し、書き込んでいる自身、つまり、”人間”の項目がない。
人は、”身体という情報の場”だから、
意識し、独りつぶやくのは、
外部から見た”客観的”な自我や人間ではなくて、
周りと関わって反映している何かが、独り言。
モノと関わった反応を、コトバにしたり、画像にしたり、
そのうち描画も入れ . . . 本文を読む
「ねー、長々と話なんかしていないで、
何か一曲、歌ってよ、
あなたの好きな歌、聞いてみたい!
そのほうが、あなたのことよく分かるわ。」
「nnnn、好きな歌ねえ・・・
どれも今一つって、いう感じなんだけど・・」
「今、ふっと、歌いたいなっていうので良いじゃない。
前の歌や、この場にあわさなくっていいからさぁ・・・
言葉をいくら積み重ねてみても、
語れば語るほど分からなくなるわ . . . 本文を読む