のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

ウォーレン最後の日

2006-07-02 | KA
コーチのウォーレンとすれ違った時に「今日アイリッシュバーに来る?」と訊かれ、何かと思ったら今日が彼の最後の日だと言うのです。彼はクリエイション時からいるコーチ。サルティンバンコが今年いっぱいで幕を閉じるので、サルティンバンコの初めからコーチをしていた彼が戻ることは聞いていましたが、今日が最後の日だとは知りませんでした。「みんなも知らないですよね。アナウンスしましょうよ。英語に堪能だったら私がするのですけど・・・」「ノリコがしてよ。きっとかわいいから。」その勇気は、ごめんなさい、ありませんでした。
アイリッシュバーに少し遅めに到着すると丁度彼と話すことができました。彼は体操を大学までやって卒業後すぐにシルクのコーチとなり、それがヌーベルエクスペアレンスを日本向けのファシナシオンに創りかえる時で、シーソーで人が跳ぶのが彼が創ったのが初めの仕事だそうです。“O”のロシアン・スウィングやバトーも彼の仕事だとか。「私、クリエイションの時、コーチと振付家とディレクターの役目が良くわからなくて・・・」「KAはわかりづらかったね。その前までのショーはコーチが骨格を創って振付家が色付けをしたんだ。KAはアクロバットをそのまま使っていないからいつもと仕事が違った。それもあってKAはもういいかなと。それにKAはもうある程度出来上がったからそれは人に託していい。僕は新しいものを創りたい。そうしないと僕は僕でなくなる。腐っていってしまいそうだ。」
ブラジルでのサルティンバンコから最後まで仕事をして、その後は東京のプロジェクトに行くかマカオにするかまたは他のものになるかまだ決めていないとのこと。どのショーが一番自分にあっているか良く見極めて新しいものに参加をするということです。サルティンバンコの後彼はKAに戻ってくると思っていた私。このショーをどういう風に積み上げていったかを知っている人は確実に減っていきます。
コメント
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