のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

ジンデイ最後の日

2006-11-04 | KA
 森のシーンの最後で木が動かなくなり、長い間、客席すぐ上でペンデュラムといわれるケーブルにぶら下がって空中を行ったり来たりするアーティストが、いつまでも演技をしていなければなりませんでした。以前このアーティストたちは舞台の奥にいて紙ふぶきをかけ合っていました。その紙ふぶきとライトがとてもきれいで大好きなシーンでしたが今は変更されています。今日はあまりにもそのシーンが長くなってしまったのでそこで演技をしていたアーティストは恥ずかしかったといっていました。でもそれは彼女のせいではなく、今日だけのことではなく、モニターで見ている限りでは私はそこが好きになれません。客席で見るのと画面で見るのは違うことがよくあるので客席で実際に見た方がいいことを願うのみです。

 ジンデイはウーシューといわれる中国武術のアーティスト。クリエイションのときからいて一番初めにオフィサーの役になった人です。その役はパージェントと呼ばれるはじめのシーンのはじめの戦いで中心になる人物。今はこの役ができる人が3人います。彼は己が強く、しばしばほかの中国人と対立していました。それでも舞台に立ったときの彼がそこに注ぐエネルギーはすばらしく、舞台を離れたところの彼を評価しない人もそこには敬意を払っていました。
 オフィサー役が彼だけでなくなったときから、彼は疑問を持ち始めたように感じます。そして、ウーシューの大会に戻りたいということでKAを去ることになりました。奥さんはKAに残り、生まれたばかりの娘さんは奥さんの実家の香港に、彼は中国に戻ります。いろいろな人生があるものです。