のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

斜に構えた子

2007-05-03 | KA
 一番前に座っている男性が立って拍手をしてくださっているのが見えました。彼は隣に座っていた子。子といっても16歳ぐらい。立っていたのはお父さんかもしれません。私達が客席に近づくと、彼も席を立ちました。見ると、彼は顔を少し斜に構えてこちらを見ながら表情なく拍手をしていました。私には彼は世の中を冷めた目で見ているような、素直に心を表現できないような子に見えました。それでもその時心の中では感じるものがたくさんあり、顔には出せなくても、立つという行為と拍手をする行為でそれを一生懸命に表現しているようでした。私の心はいっぱいになり目が潤みました。