のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

ハワイアンスタイル

2007-06-17 | 日記
 ジョッシュアの卒業パーティに招待して頂きました。彼は、プロップスのゲリーさんの息子さんです。私は息子さんにはお会いしたこともないのですが、どういうわけか招待して頂きました。
 会場に着くと、ラスベガスの特徴的看板に“ようこそジョッシュアの卒業パーティへ”と書かれてあり、電気がチカチカしていました。その横には大きなトランプが、床には大きなさいころが飾ってあります。
 ところが、会場に入る前にはレイを首にかけて頂き、会場の中からはお揃いのアロハシャツを着た、ゲリーさんと息子さんが出てきました。3人で記念撮影。中ではハワイの音楽が生演奏され、いらしている方々もハワイの方と思われる方がたくさん見られました。
 いつものパーティとは違う感じで少々戸惑っているうちに、“儀式”が始まりました。
 舞台に立っているゲリーさん家族のもとへ、一人の男性が会場の後ろのほうからハワイ語で何かを唱えながらゆっくりと進んできました。何を言っているのかは全くわかりませんでいたが、あまりにも神秘的で“儀式”の始まりという感じでした。その男性はそのままゆっくりと進み、舞台に上がると家族のみなさんにひとりずつレイをかけ、目を瞑り鼻を合わせてから頬にキスをしていました。
 その後ハワイ料理が振舞われ、ハワイ音楽の生演奏でフラダンスも始まりました。小学生ぐらいの小さな子供から男性も含めて大人まで、いろいろなスタイルのフラダンスを見られました。一通りショーとしてのフラダンスが終わると、ご家族や、お客様として会場に来ている人も舞台に上がってフラダンスをしていました。もともと用意されていたことなのか、突然踊ることになったのかは分かりませんが、みなさん身に染みついているフラダンスを舞っているという感じでした。先程の何かを唱えながら出てきた男性は、キーボードと歌担当で、時にはハワイ語で歌ってから英語で解説を入れて、動きの意味が良く理解できるようにしてくれていました。
 フラダンスが終わると、ジョッシュアの生まれた時からの映像が流れました。ハワイに住んでいるときの自然に触れながらの生活から、ラスベガスに来てアイスホッケーの選手として優勝するまでの映像が流れました。愛されて育っているのが良くわかる映像でした。
 ハワイアンスタイルのパーティは、はじめの戸惑いは何であったかと思うほど心地よく、ゆったりと過ごせました。ゲリーさんご家族の温かさ、そしてご家族を囲むみなさんの温かさは、誰もに幸せな気持ちを届けてくれました。そしてハワイの方々にお会いし、「ハワイの文化を守ろう。」とかそういうことではなく、生活そのものにハワイアンスタイルは溶け込んでいて、誇りを持っているから大事にするし、大事であるから身近にしているような気がして、素敵なことだと思いました。