のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

Young People's Concert

2007-06-28 | 日記
 今日はローラの作品の本番、Young People's Concertの日でした。シルクドソレイユに関わる人の中で、希望者がボランティアで子供達のために何かをするというイベントです。 
 演目は、チェロ、ピアノの演奏、ベリーダンス、タンゴ、軽い振付の入った歌と私達のグループでした。本番は11時と1時。夜仕事をする私達にとってはとても早い時間の本番です。
 劇場はそれほど広くないので、控え室も小さく、そして、冷房が強く、動ける場所も無いので、外に行って動くことにしました。こういう環境は久しぶりで、懐かしい感じでした。外に出るとLOVEのアーティストのミッシェルがいました。彼女は、きちんと身体を整えてから動きはじめたい人のようです。他の人はリハーサルの回数が少なかろうと、そこで何をしようと、気楽に臨める人達ですが、私はミッシェルのタイプなので、彼女がいて安心しました。
 私達が動いていると、他の仲間もぽつぽつと外に来はじめたので、みんなで通しをすることにしました。それなりにみな緊張しているようです。外のコンクリートは3秒と触れていられないほど熱くなっていて、全てをきちんと通すことはできませんでしたが、確認はできました。
 そして本番。1回目は振付を間違えずにすることに神経を使うことが精一杯でした。それでも、最後に子供達が喜んで手を振り、歓声を上げ、拍手を送ってくれ、その姿を見たとき、目が潤み、喜びが込み上げてきました。 
 一度本番をするとほっとします。次の本番まで芝生に座って少しゆっくりできました。
 1時に次の準備をしていると、クレベーフがどこからか戻ってきました。聞くと、なんと彼は、本番と本番の間に医者の予約をしていたのです。本当に驚きました。
 2回目の本番は少し色を付けられました。1回目に子供達にもらった喜びで、薄いピンクのミニスカート姿の自分を少し輝かせられました。そしてみなで無事に終えられたことを喜び合え、参加できて本当に良かったと思いました。

 もちろん今日もいつもと同じようにKAのショーはありました。朝早く起きて、緊張して、2回の本番を終え、少々疲れを感じる身体を動かしていくのは、気合のいることでした。
 そこに誰よりもエネルギーを送ってくれたのは、スウェーデンからのお客様、ディナちゃん。彼女がはじめてKAを観たとき、私のことをとても気に入ってくれて、絵入りのお手紙をくれました。 
 今日は朝から私に会うのを楽しみに、そわそわ落ち着かなかったそうです。そして、今回は絵本とモールの花を作って持ってきてくれました。絵本は「ノリコが一番。」から始まって、「ノリコが好きです。」「ノリコのスープ。」「ノリコの仕事。」「ノリコの仕事着。」「ノリコのスティック。」「ノリコは仕事ではこんな感じ。」「カレンダー。」「ノリコ、カツラとお化粧のないとき。」「私がノリコを思っている時。」「ノリコのケイジ。」「ノリコの演目。」そして、「ディナとノリコ。」で締めくくられています。私は感激して涙が出そうになりました。お礼を言いながらハグをすると、彼女は少し照れながらキスをして、キュッと抱きついてきました。
 
 今日は子供達に支えられて、一日を無事に終えられました。