のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

スコットさんと落ちる練習

2007-06-27 | KA
 落ちる練習に自分の名前が久しぶりに列挙されていました。KAは舞台から落ちる可能性が誰にでもあるので、高いところから落ちる練習をアーティストの誰もがしなければなりません。特にクリエイションからいたアーティストは、その間、毎日のようにこの練習をし、翌日は首や背中を痛めていました。私はカツラの問題と落ちる練習で相当首を痛めました。だから落ちる練習は、高さの怖さよりもその後に首を痛める怖さがあります。 
 いつもはフィジオと話して、代役がいないこともあり、欠席します。しかし、今回は映画などのスタントで高いところから落ちる専門の方がいらっしゃるというので、どうしようかと悩んでいました。そこに、ステージマネージメントから出席しなくていいと連絡がありました。
 そうかと思いながら、でもこの機会を逃すのはもったいないと、練習を見学することにしました。この方、スコットさん、KAのショーで使われているエアーバッグをデザインした方とお聞きし、そういう専門もあるのかと、聞けば当たり前のことかもしれませんが、改めていろいろな職業があるものだと思いました。
 はじめの一時間はトランポリンで空中にいるセンスをみました。トランポリンの基本の飛び方の、長座になったり腹ばいになったりすることから、お尻だけで弾んだり、空中で回転したり、ひねったりしながら跳ぶことまで。
 それから劇場に移動をし、空気で膨らませている大きな袋、エアーバッグに落ちる練習をしました。エアーバッグがあっても、落ち方によっては怪我をすることも、最悪には生死に関わることもあるかもしれません。今までは大の字になってエアーバッグの上に落ちることしか学びませんでしたが、今回は手足を曲げて全身を卵のように丸く、そして硬くなって落ちることを学びました。自分が落ちることを予期していなかった場合、この方が怪我をする可能性が少ないそうです。
 スコットさん、211フィート、約64メートルのところから落ちたこともあるとおっしゃっていました。人がよさそうなお顔で、穏やかに話してくださいましたが、全身を硬く縮こまらせたら、壊れそうにないお身体をお持ちでした。
 スコットさんには、今週いっぱいトレーニングをして頂くことになっています。