のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

歳をとる

2008-08-02 | KA
 会場へ行く前に、お化粧をして、髪をセットして出掛けました。Dance in the Desert Festivalいよいよ本番です。
 時間配分も、舞台の感じも、ドレスリハーサルで分かったので、今日は落ち着いていました。本番も昨日より上手くいった気がします。振付をしたゲイルもとても喜んでいました。
 一緒に踊ったバレリーナ達に突然のように歳を訊かれました。「何歳だと思う?」と逆に質問すると、「全く分からないけど、20代ということは確か。」と。私は笑いながら自分の歳を言うと、みな驚いて「あなたのように歳を取りたい。」と。そう言われる“歳”に、私もなりました。
 急いでMGMへ向かいました。いつもとは違う“顔”の私に何人かがのぞき込みました。何人かは舞台を観に来てくれていて、声を掛けてくれました。
 今日はシルクドソレイユ創設者の、ギーさんがいらっしゃる日です。支度を始める時間が少々遅れていましたが、身体は動かし、緊張することを一度しているからか、心はゆったりと支度をしていました。
 考えると、ギーさんがこのシルクドソレイユという会社を立ち上げて下さらなかったら、私はこんなに素晴らしい経験をする事が出来なかったのです。有り難いことと改めて感じながら舞台に立ちました。
 本番は、いくつかいつもと違うことをしましたが、身体は本当に良く動き、大失敗というようなことではありませんでした。そしてショーが終わって戻るとすぐに放送がありました。
「ギーさんは一回目のショーにいらっしゃいませんでした。二回目のショーに来ます。」
 「えー!!!」という声が上がり、いらしていると思ったギーさんのために、一回目のショーで力を使い果たしてしまったアーティストは床に転がりこんでいました。
 二回目踊り終えると、ゲイルが興味深く声を掛けました。「通常だった。」と言うと大きな声で笑いました。
 ショーが終わって、カツラを外しに行く途中、ギーさんとお会いしました。すると、「コンニチハ。」と。私はびっくりして「こんにちは。いらして下さってありがとうございます。」と挨拶をしました。世界中に1000名いるというアーティスト、私が日本人であるということを覚えて下さっていて、光栄なことです。
 彼がバックステージにいらしたのは久しぶりです。ショーが良かった、ありがとう、ということを話してみなと握手をして下さいました。ディレクターには少しコメントがあったようです。彼の一言で何でも変わると言いますから、これからどんな変更があるのか、楽しみです。