のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

マークアントワからのおめでとう

2012-08-24 | KA
 昨日音楽が止まったことについて、至急のミーティングがありました。曲が止まったら、演技を速やかに終えてくださいとのこと。昨日は、ルール違反だったようですが、そのルールは誰も知らないことでした。
 足の甲は、だいぶ良くなり、テープなしでやってみることにしました。
 晴れたので、劇場の湿度が低くなったかと期待しましたが、そいうことはありませんでした。劇場の中、蓄積されているものがあるのだと思います。天井を開けて、天日に晒したいです。
 善と悪のデュオがアーチャーズデンの場面でデビューをすることになり、私も緊張していました。彼らは、落ち着いて良くやっていましたが、私は反省ばかりです。影絵の後の戦いも、まだまだ良い位置が取れず、緊張が続きます。
 床は、滑らないというより、突っ掛かりました。普通の食事がまだ出来ないので、少し体力不足のところ、ここでも余計な体力を使わなければならないようでした。
 楽屋に戻り、大きく溜息をついてから、トレーニングルームへ行くと、マークアントワが、いつものようにジャグリングをしていました。そして、他の人達が去ると、誰も居なくなるのを待っていたかのように話し掛けてきました。
「おめでとう。」
 私は、何のことだろうと一瞬考えました。彼は、それが読み取れたようで、
「昨日僕はショーを観たでしょ。本当に“おめでとう”と言えるよ。」
 彼には、アドバイスしてもらえればと思っていたので、嬉しいきっかけでした。
「アクトのところは、いつもここで見ているから知っているけど、他の場面の演技も良くやっていたよ。君は、元々役者じゃなかったんでしょ?芝居をするの大変だったでしょ?」
 私は、大きな壁を取り去って演技を始めなければならなかった日々を思い出しました。
「演技は大袈裟でなく、シンプルで、でもすべきところですべきことが行われているから、気持ちが良く伝わってきたよ。それをね、十人を前にやるのと二千人を前にやるのとは違うことだからね。」
 本当に、嬉しく有り難い言葉でした。
 昨晩のように、お腹がちゃぽちゃぽしてきました。でも、今日はまだ一回目。少し心配でしたが、何か食べた方が良いように思え、バナナとオレンジのピュレを少しだけ口にしました。
 今日のKAlimpicsは、同時に二個のトイレットペーパーを芯に行き着くまで紙を出していくというものだったようです。誰かが言ったように、先日のティッシュペーパーも今日のトイレットペーパーも確かにもったいないですが、時には無礼講のようなものがあってもいいのかとも思います。
 二回目は、筋肉の疲れのようなものを感じました。
「食べていないから、仕方ないね。」
 こういう時、強くなりがちなので、優しく優しくと思って出て行きました。
 最後のお辞儀で、一列目にいらした若い女性がとても可愛らしい笑顔で拍手を送って下さり、見入ってしまいました。
 食べるものも、量も、まだまだ気を付けた方が良いと思いましたが、食欲が抑えられないので、早く寝てしまうことにしました。