のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

時には頑張って言ってみよう

2006-07-21 | KA
ショーが今後どうなっていくのか、どんなアーティストと今後仕事をしていけるのか、それは自分の給料が上がるかどうかより私にとっては大事なこと。お金はたくさんあれば使えばいいし、少ししかなければその中で工夫して暮せばいい。でもこの大きすぎる環境は自分だけでは変えられない。今ある疑問と大事なことだけを話したことはやめていくことを決めた大事な仲間に対して出来るせめてものこと。
今日はエネルギーを使いました。
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賭け

2006-07-20 | KA
フルートの表面加工が剥がれてきたので取り替える時期なのですが、次に、と
思って用意していたフルートの表面も剥がれてきてしまいました。仕方なく新しいフルートを取りに行き、使い始めるとそれも表面の加工が取れ始めてしまいました。それでも一番古いのよりはいいかと思い、一曲通しながらこれが「うまくいったら今日からこのフルートを使おう。」と決めました。ところがうまくいかず、結局一番古いフルートを持ち一回目のショーに出ました。

剥がれてきている表面加工はトスをするたびにペロペロしていました。それでもすべることなく続けられることができ、そのうちに余裕もでき、「これがうまくいったらYESの答えを出そうかな。」と。今、答えを迫られている問題があり、そのことを最後のほうに思い出してしまったのです。そして・・・うまくいかなかったのです。

大きく反省しました。

一回目の“賭け”は自分の安心につながるものでもあるので良かったにしても、二回目の“賭け”はいくらラスベガスに住んでいるとはいえいけないことでした。それはお客様に対しても、その答えをそれで出すということに対しても。いけないことをしたということをわからせてくれるためにうまくいかなかったのでしょう。

二回目のショーは表面加工のペロペロは気にしなくて大丈夫と言い聞かせ、このショーでこのフルートを使うのを最後にしようと心に決め、このフルートに感謝を込めながら舞台に立ちました。
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真っ逆さまで判断待ち

2006-07-19 | KA
最後に円形のケイジに入る時、いつもと角度が少し違ったのです。それでもなんでもないように中に入ると、脚の置き位置が定まる前にケイジが後ろに転がり始めました。バトンを投げるどころではありません。しっかり両手でケイジを持ちました。あっという間に真っ逆さま。一瞬ケイジがどちらへ行こうか迷い、彼は戻ることに決めました。ほっ。
いままで後方に一回転してしまったことは幸いありません。もし後ろへ回ってしまっても一回転で止まればまだいいのです。止まらずに転がり続けて舞台から落ちたら・・・安全ネットはありません!こわっ!
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ホワイトパームス

2006-07-18 | 日記
ウルディはハンガリーから来たアーティスト。本名ゾルタン。彼の主演する映画を極限られた人に見せることを土曜日に居酒屋で隣の席だったクーンに教えてもらいました。そして「ウルディはあまり人を呼びたくないといっていたけど、僕の部屋を提供するのだからノリコのこと頼めるよ。」と誘ってもらい、今日はその映画”ホワイトパームス”を観に行きました。クーンの部屋にはプロジェクターがあるのです。
この映画はウルディの実話をもとに彼のお兄さんが中心になって制作されたものです。先日、彼はハンガリーに受賞のため帰国していました。
話は彼がカナダにコーチに行くところから始まります。そこから体操を始めたころのことに戻っていきます。幼いころから厳しいコーチに教えられ、メダルをいくつも獲得し、両親の期待を受け・・・あるときそこを逃げ出しサーカスに雇われる。そして安全ネットを張らずに空中ブランコをすることにサインをさせられそうになる。そして本番・・・。カナダでのコーチングは文化の違いなどでうまくいかないこともあり生徒を叩いたことで子供を教えられないことになる。任せられたナショナルクラスの選手のみを教えることになるが彼も心を開かない。あるとき自分自身がトレーニングを始め、それを見た選手がトレーニングを始める。そして自分が教えるカナダ代表選手と選手権で競うことになる。ハンガリー代表として・・・。最終にはMGMの裏でタバコを吸っている今のウルディが現れます。そこからいくつものドアを開け、たどり着いた最後のドアにはコードが必要。そこを入るとシルクドソレイユの中に。映画の中では終始孤独と闘う彼。そして今ある問題も投げかけています。音の使い方やシーンの重ね方などもとても興味深いものでした。
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図工

2006-07-17 | 日記
小学校の時の一番好きな科目、それが図工。ものづくりに夢中になっている時の幸せを今日は5時間も。昨日のお礼カードをプロップス用に作りました。何といってもあちらはプロ。前に作ったカードとつながりがあって、なおかつ楽しいものと思い立体的なカードにしました。カゴに入った私がフルートを回しながら揺れるんです。自分に欲しくなりました。プロの仲間入りができますように。
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記録的“Happy...”

2006-07-16 | KA
両親からの荷物が届きました。“お誕生日おめでとう”今日はバッチリ7月15日。

メールを開けると家族と、先生方と、友達からのお祝いメッセージ。覚えていてくださってありがとうございます。

更衣室に戻るたびにプレゼントが届いていました。お礼に行くと選んだ時の思いを聞くことができ新たな思いがそこに込められます。

お化粧を始めるとすぐプロップスに呼び出され、何かやり忘れていることがあるかと思い急いでいくとそこにはバースデイケーキが。お気に入りは荷札と結束バンドを利用したケーキに刺さっていたカード。打ち合わせの時間を割いて祝っていただきました。

カンパニーマネージャーが10数名に舞台裏を案内していました。それは日本人の方々で、“Happy Birthday”と思いがけずお祝いしていただきました。

たくさんのお祝いを頂き時間がどんどん過ぎました。ショーが始まっても“Happy Birthday”は続き、会うたびに一回と限らず声を掛けてくれます。時には出番直前過ぎでドキっとしたことも。そんなみなさんにお礼の気持ちを込めて舞台に立ちました。幸せな気持ちいっぱいで舞台に立てる日。

カンパニーマネージャーが何かを持って近づいてきます。「さっきの日本人団体からのプレゼントだよ。」

風船で作った花束が届いていました。たくさんのメッセージがいろいろな国の言葉で書かれていて。

メッセージを読み始めると隣の更衣室に呼び出されました。お化粧半分落としかけ、衣装を半分脱いだところ、シャワーから戻って真っ裸、少し目のやり場に困りながら奥まで行くとみんながその格好のまま集まって“Happy Birthday”を歌いだしました。そしてシャンペンでお祝い。私の心はもういっぱいいっぱいで涙となって溢れました。

いつもゆっくり帰り支度をする私も今日は急ぎました。居酒屋に行くことになっていて、そこまでフグが車で自転車とともに運んでくれるといってくれたからです。ついでにアパートまで送ってもらうことにし、頂いたプレゼントも持ち帰りました。

居酒屋ではわいわいと。私はいつものように“ご飯の大きいの”を一番に頼みました。いわゆるどんぶり飯。今日は食べ物よりも話に集中。2時間以上を過ごしました。

1月から運転をしてないという私に運転をさせてくれました。すぐそこのアパートまでのはずが、高速道路の運転までチャレンジさせてくれました。運転しながら「これは今日のブログに書くことになるんじゃない?」と彼。なんでもよく覚えています。ガソリンを入れるとすぐに満タン。55セント。それをわかっていてやらせてくれたのでしょう。

空が明るくなり始めアパートに戻りました。眠い中なんとなくメールを開けると返事を期待できない人からメールが。最後の最後までHappyな日でした。 
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リフト5

2006-07-15 | KA
リフト5は私が踊る舞台。このリフト5が下がりながらそのシーンは終わります。もしも何かトラブルがありリフト5が降りなかったら…
大多数の人はキュー出しを聞く小さな機械を付けています。緊急事態が起きたときもそこから指示を聞けるのです。でも私は踊る時に邪魔になるのでそれを付けていません。ですから、もしも・・・の時も何かが起きていることを“感じ”対処するしかないのです。
今日は曲の最後がいつもとほんの少し違い、何かが起きていることを察しました。普通を装いながら、ほんの一瞬で、頭の中はぐるぐるといろいろな対処の仕方を考えないといけないわけです。ドキドキするわけです。
ドキドキしながら退場の仕方を考えていると、少しの遅れはあったものの無事リフト5は下がっていきました。次の森のシーンの始まりが遅れています。下がるといつもと違う方向に退場するよう指示があり、金属を溶接しているような臭いがあったので何かが起きていたことは事実です。(すみません、それは何かは聞き忘れました。)
舞台には客席への階段はないので、華麗に飛び降りる練習もしておいたほうがいいですね。もしも・・・のために。
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ミラルのトラック

2006-07-14 | KA
今日は代役の日なのでショーの間勉強しようと思っていました。シェリーも3分の2は代役の日で「なんとなく日本語の勉強がしたい気分なの。」と教科書を持ってきていました。ところが私はプロップスの方に声を掛けられ、折角なのでプロップスをすることにしました。
付いたのはメグ。彼女のオリジナルのトラックか訊くとミラルのトラックだといいます。彼のトラックには一度付いたことがあります。一番走ったトラック。階段を駆け上がったり下がったりしたことしか覚えていないくらいそれが激しいトラックでした。その後すぐ、彼がミラージュのビートルズのショー“LOVE”に行くことを知り、「あんなに走りたくないからでしょ。」といって笑ったものです。
覚悟をしてメグに付いていると何か違います。ほとんど走ることもなく、次のショーの準備をしながら今のショーのことをしているのです。彼らはチームワークが本当によく、気付いたことはプロップスだのリガーだのカーペンターだの関係なく手伝い合っています。やっていくうちにいろいろな発見があり、整理され、やり易いようになっていったのでしょう。ここまでやりやすくなるとは見事だと思いました。
次のショーの準備はプロップスのチェックも含まれています。今回は2本の壊れた槍を発見。それを直すのはもっと興味があることでしたが、今日はテレビ出演の練習がショーとショーの間にありそれを見るところまでいられませんでした。ああ、残念!
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切っ掛けはアニメ

2006-07-13 | 日記
双子役の姉妹の友達がショーを観た後来るので会って欲しいと言われました。日本語が話せるからということで。
二人は若いのでその友達を想像して会いに行くと日本人のご夫婦と娘さんでした。このご夫婦はお店をしていて、彼女たちがそこに住んでいた時よくお店に来てくれたとのこと。「サンフランシスコにいらした時は是非いらしてください。」とおっしゃっていただき、私はレストランでも経営されているのかと思って頂いた名刺を見るとビデオやさんでした。少し驚いているとシェリーが「私の13歳の誕生日の時ビデオがたくさん欲しくてここに行ったの。そのうちの一つのアニメにウーシュ(武術)のシーンがあってそれをきっかけにウーシュをはじめたの。」このお店がなかったら今シェリーはここにはいないかもしれないということか。
一つ一つの出会いを大切にしている彼女に触れることができ、また私も一つの出会いを頂き、幸せな気持ちで一日が終わりました。
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休暇にすべきこと

2006-07-12 | 日記
リュックに練習着をたくさんつめる時からワクワクしていました。久しぶりにダンスのレッスンを受けまくれる。オレゴン行きをあきらめてからロサンジェルスに何かワークショップを受けに行こうかと思っていました。ところが今は夏休みのためダンススタジオのスケジュールが変わっていて、ラスベガスでもいくつかダンスのレッスンが一日で受けられることがわかったのです。一番楽しみだったのが最後のプロフェッショナル・ジャズ。プロフェッショナルとはどれくらいのレベルなのでしょう。
このクラスの前に一時間空きがあり、冷房が苦手なので外に出て桃をかじりながら本を呼んでいました。しばらくして戻ると4人ダンサーがストレッチをしています。
「お、上手そう・・・」
もしも自分がついていけないとしても、上手なダンサーを見ることができればそれはそれで価値があります。そこにもう一人ダンサーが来て、フランス語で話し始め、よく見ると知り合いと分かりました。彼女はバレエがとてもうまいのです。
「いい感じ。」
時間近くになると次々人が集まり、いつもバレエを受けている男性も来て“プロフェッショナル”な雰囲気は充分にありました。
少し緊張気味に自分もストレッチをして先生の到着を待ちました。ところがいらっしゃらないのです。10分、20分待っても。30分経ったときに誰かが先生と連絡が取れたようで今日はレッスンがないということがわかりました。
「休みなさいということね・・・」
そして先生の名前を見て少し笑いました。この先生のクラスは過去3回受けにきたことがあります。でも今まで一度も受けられたことがないのです。
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