フルートの表面加工が剥がれてきたので取り替える時期なのですが、次に、と
思って用意していたフルートの表面も剥がれてきてしまいました。仕方なく新しいフルートを取りに行き、使い始めるとそれも表面の加工が取れ始めてしまいました。それでも一番古いのよりはいいかと思い、一曲通しながらこれが「うまくいったら今日からこのフルートを使おう。」と決めました。ところがうまくいかず、結局一番古いフルートを持ち一回目のショーに出ました。
剥がれてきている表面加工はトスをするたびにペロペロしていました。それでもすべることなく続けられることができ、そのうちに余裕もでき、「これがうまくいったらYESの答えを出そうかな。」と。今、答えを迫られている問題があり、そのことを最後のほうに思い出してしまったのです。そして・・・うまくいかなかったのです。
大きく反省しました。
一回目の“賭け”は自分の安心につながるものでもあるので良かったにしても、二回目の“賭け”はいくらラスベガスに住んでいるとはいえいけないことでした。それはお客様に対しても、その答えをそれで出すということに対しても。いけないことをしたということをわからせてくれるためにうまくいかなかったのでしょう。
二回目のショーは表面加工のペロペロは気にしなくて大丈夫と言い聞かせ、このショーでこのフルートを使うのを最後にしようと心に決め、このフルートに感謝を込めながら舞台に立ちました。