のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

麻衣ちゃんだ!

2007-07-11 | KA
 今日はバトントワラーの友人と、そのお友達がショーを観にいらしてくださいました。踊りながら、そのお友達が彼女のことを話している様子が浮かんでいました。微笑ましく思いながら踊っていると、あるところでフルートを取りそこないました。しかし、絶対に取りそこなったはずなのに、指の上を回転して手の中に戻ってきました。
「麻衣ちゃんだ。ありがとう。」
 私は思わず心の中で言いました。せっかく手の中に戻してくれたフルートを、最後まで大事にできるように回しました。
 終わってお二人にお会いしました。
「バトン上手ですね。」
 シンプルなお友達の一言がなんだかとても嬉しかったです。

…すぎた?

2007-07-10 | KA
 今日は身体がとても重い感じでした。
 二日間の休み、自転車も一度も乗らないほど。休みすぎた?
 今日はトレーニングルームで練習して、時間がきたので客席の通路に移動してまた練習。動きすぎた?
 ラスベガスは毎日40度以上。冷房つけずに扇風機。暑すぎた?
 有力な理由は見つかりませんが、とにかく身体が重い。動かすのに掛け声のいるような感じ。こういう日はとにかく動くのが一番。
 そして一生懸命動いて、動いて、「よし、大丈夫。」というところまで持っていって、舞台で精一杯動けると、本当に気持ちが良くなるのです。満員のお客様にも助けられました。

 不規則で緊張の多そうな一週間が始まりました。

覗く?

2007-07-09 | 日記
 今日は日本からお客様がいらしてくださったので、ランチをご一緒させていただきました。思いがけず私が行ってみたかったところに行けました。彼らは今日着いたばかりで、これから始まる旅にワクワクしている様子が、私をもワクワクさせてくれました。
 その後、MGMに行く用事があり、ついでに練習をしようとトレーニングルームへ行くと「入らないでください。」と張り紙がありました。その上、窓にはテープが張り巡らせてあり、中が見えないようになっていました。張り紙には連絡先と「LUXOR 2008」という文字も書いてありました。どうやら、来年ルクソールで始まるマジックショーの何かをするようです。あれだけ厳重になっていると覗きたくなります。このショーに採用が決まっている日本人のダンサーもいらしているのかしら、とも思いました。
 今、思いつきましたが、トレーニングルームの天井は金網で、そこはリガーの人達のロッカーや、倉庫のようなものにもなっています。まさか天井中を何かで覆うことはないでしょうから、そこに行ったら様子を見られるかもしれません…。明日は私のトレーニングが一番なので、どうかしら、行ってみようかしら…。

駄菓子

2007-07-08 | 日記
 日本から荷物が届きました。『内容品の詳細な記載』という欄を見ると、いろいろなものが入っているのが分かりました。その中に“Cheap Confectionery”と書いてあるのを見て、「きっとひとつずつ辞書を引きながら記入してくれたのだろうな。」と思い、それだけで嬉しくなりました。
 開けるといつものように、いろいろなものがきれいにきっちりと詰められていました。駄菓子は仙台旅行のお土産でした。
 今日も暑くて、グテッとしていたところに届いた荷物は、急に私を活動的にしてくれました。

七つの願い

2007-07-07 | 日記
 2007年7月7日の七夕には短冊を7枚作りました。『神の目』を送っていただいたときのことを思い出し、自分だけで7枚の短冊を独り占めしないで、7つの願いを書くことにしました。
 願いの書かれた短冊は、笹はないので、ベンジャミンに。この小さなベンジャミンは、冬にはクリスマスツリーとして活躍してくれます。

神の目

2007-07-06 | 日記
 「すごい写真が手に入りましたので送ります!!」
 と送っていただいたのがこの写真です。最後に、「この知らせを、その方の願いが叶いますように、と思いを込めて、たくさんの方にシェアして下さい☆自分だけで独り占めはしないこと。」と書いてありましたので、私が一番たくさんの方にシェアできるこの場所でご紹介させていただきます。
 この写真はNASAの天体望遠鏡で撮影されたもので、3000年に一度と言われている大変珍しい現象だそうです。これは「神の目」と呼ばれていて、この目を見つめる者には多くの奇跡が訪れるといわれており、見るものがこれを信じる信じないは関係なく、7つの願いが聞き届けられると言われているそうです。「とにかく試してみて、どのような変化があるか、見てみてください。」と。7月7日までが最も強いパワーだそうです。


 少し調べたところ、この写真は『フェリクス星雲』。2003年、天文の日である5月10日(土)に公開されたそうです。アリゾナ州のトゥーソン近くにある国立キット・パーク天文台の0.9m望遠鏡のモザイク・カメラの広角画像と、NASAのハッブル宇宙望遠鏡の広角フィールド・カメラの画像を、継ぎ目のないように組み合わせたものだそうです。形状としては惑星星雲と呼ばれ、巨大な宇宙の中では決して珍しい星雲ではなく、太陽のような恒星が、命を終えて爆発したあとの状態、つまり恒星の終焉の姿だそうです。

 美しい写真を、シェアする人のことを思いながら贈れること、素敵だと思います。

パン、逞しく

2007-07-05 | KA
 客席に行きました。花道のスピーカーの位置を確かめるためです。実は昨日、もう本番で待機している時に「影絵で出て行くところ、いつも一つ目辺りののスピーカーで止まっているのを、三つ目のスピーカーまで行って止まってください。」と突然変更されました。下のエアーバッグとの関係のためと言われました。私はいつも花道をじっくり見て歩いていないので、どこにスピーカーがあるかなどは把握していませんでした。だから突然3つ目のスピーカーと言われてもどの辺りかわからず「やってみます。」と言うことしかできませんでした。今日はしっかり確認して、どこまで行ったらいいのか理解しました。

 双子の男の子がケイジに入れられてしまって、助けに行くと、いつの間にかケイジが開いていて、私の助けがなくても逃げられる状態になっていました。今日は代役の男の子。それでも彼は動じずにその場を凌いでいて、たくましくなったものだと思いました。

 今日の天気予報では、最高気温が華氏117度。実際は116度。摂氏で46度。これは1985年の記録と並ぶ暑さだったようです。

新しい衣装を着るまで

2007-07-04 | KA
 新しい衣装は練習で着て、試してみるというのが私の基本です。これは、私の中では当たり前のことですが、ここではそうではありません。私は新しい衣装をいただく度に「これを着て練習させてください。」と言っていたのでようやく「ノリコは新しい衣装を、トレーニングで着て試してから本番で着たい。」と分かってもらえたようです。
 フルートで踊るシーンで着ている赤い衣装、色も変わり、しょぼん、としていてかわいそうでした。今回の新しい衣装は全てが新しいのではなく、前に使っていた黒の土台に新しい花びらを付け直してくださったそうです。それでも、恋をして花咲くというコンセプトで作られた衣装の“花”がしょぼんとしているよりはずっといいです。「衣装ではない、自分が輝けばいいのだから。」と言い聞かせなくても良くなります。
 新しい衣装を渡された時に「舞台で着られるようになったら教えてください。古い衣装を取り去ります。」と言われました。分かってもらえていることを嬉しく思い、練習で着て確かめ、今日から舞台で使うことにしました。
 ところが一回目が始まる前に確認すると、古い衣装が二枚とも取り去られています。一回踊ると汗でびしょびしょになるので、もう一枚欲しいところです。衣裳部屋に確認に行きました。すると、ちょうど古い衣装の花びらを新しく付け直してくださっているところでした。そして「2回目のショーには間に合うから。」と。「…。」
 先日渡された衣装と、今直している衣装、同じことをしているのに、何故、片や事前に渡され、片や直前に渡されるのでしょう…。
 一回目のショーの途中でその衣装が届いていることに気付きました。私は踊る部分が終わるとすぐにその衣装を着てみました。汗が吹き出る前に着替えて、二回目にもう一度、一回目に着た衣装を着るためです。
 そして着てみると、動いてみる前に問題点がありました。スカートに付いている“オビ”が入るのに、二枚重ねになっている部分があります。そこは離れていなければならないのに、縫い合わされてしまっていました。一回目のショーが終わったあとにそれを言いに行くと、彼女は縫った部分をハサミでチョンチョンと切って、「これでいいかしら。」と。「…。」
 ハサミで切って終わりでいいのなら自分でしました。それは花びらを取り付けるために縫ったのですから、切ってしまったら花びらも取れてしまうことになります。
 もう時間もなかったのと、一回目に着た衣装をもう一度着られる状態にしておいたので、今日はそのまま受け取りました。
 衣装部屋とのやり取りには、いつも根気が要ります。 

網で捕らわれず

2007-07-03 | KA
 影絵の後に男の子と出会い、彼は顔を赤らめたかと思うと、血相を変え私の方に向かって走って来ました。そして舞台から飛び下り、私の前を通り過ぎ、階段を上って行きました。追手の登場がいつもより遅く、どうしたものかと、その時の状況をそのまま演技していると、追手が暗闇から現れ、彼の行った道を走っていきました。そして私も客席の階段を駆け上がっていくことにしました。
 フルートは…フルートは男の子がどこかで落としたのを見つけて拾ったことにしよう。

 週頭の1回目、予期せぬことが起きました。でもこの状況には前にもなったので、少しは読めました。今回もエアーバッグの準備ができなかったそうです。

 帰りがけ、やけに人が多いなと思い、夏休みになったからかしら、と子供の占める割合を観察していました。そして、もうストリップから離れる時に、明日は独立記念日ということに気付きました。

Dancer Magazine

2007-07-02 | メディア
 ダンサーマガジンに掲載していただきました。子供の時の写真も大きく載ってしまいました。
 内容は、バトンを始めたきっかけや、バレエを始めたきっかけ、ダンスと自分との関わり、今の仕事のことなど、写真も含めて3ページ割いていただきました。

 昨日、映画帰りにニューヨークの友人から電話がありました。彼はいつも映画を観ている時に電話を掛けてくるので、少し遅れたものの掛かってきて、笑いました。観た映画“Ratatouille”の話をすると、「必ず観に行きます!」と。
 そして今、また電話が掛かってきました。一度見て、感動してもう一度観に行ったと。そしてまた観に行きそうだと。
 彼は題名が良くわからないと言っていました。多分これは“ラタトゥユ”。映画の中で出てくる重要な料理となる“ラタトゥユ”と、主役の“Rat”、ねずみとをうまく表現した題だと思います。
 そして彼の疑問は「ねずみにお母さんはいたか。」。そういえばいなかったような…。もう一度分析するのに観て、この疑問の答えも教えてくれるということでした。