のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

完走したみなさんと

2008-11-10 | 日記
 休日返上で、明日行われるReebokファッションショーのリハーサルです。ファッションショーに出演と言っても、私がモデルになるということではなく、KAのキャラクターとしての参加です。
 ファッションショーの流れを、私達抜きで見せて下さいました。モデルの方々がリーボックの製品を次々に身に着けて登場。しばらくすると、KAのキャラクターが演技、そしてまたモデルが登場。最後にもう一度私達がモデルの方々がいる所に出て終わり、ということでした。モデルさん達はよくファッションショーで見るようにただ歩くというだけでなく、かなり本格的に踊っていました。一人の方はトゥシューズを履き、リーボックのスニーカーを手に持って踊っていました。
 リハーサルが始まると、リーボック側の振付家の希望に、KAのアーティスティックコーディネイターは何度も「いや、私達は…。」と言って、彼の希望を取り入れないのが、面白かったです。「最後に出てきて、お辞儀を…。」という希望でさえ、“キャラクターになり切る”ために拒否していました。
 一度通しをしてみると、私は照明が気になりました。どうにもならないことかもしれないですが、一応希望は伝えようと思っていると、付き添いで来ていたステーシィの方から、「どう?」と訊いてくれました。そして、「KAの照明のテクニシャンが来るから大丈夫よ。」と。ビックリしました。
 リーボックはシルクドソレイユ風のウエアなどの販売を来年開始するということで、モデルの方が二回目に登場するときは、そのウエアを着ていました。驚いたことに、製品にはシルクドソレイユのロゴがしっかり入っていました。

 夜は、シルバーマンに参加をした人達の素早い身体の回復を願ってのバーベキューパーティがありました。私は一つレッスンを受けてから行ったので、到着が遅れましたが、みなさんにお会いすることができました。
 ベッキーとダンカンさんだけでなく、KAからはリレーで参加をした人がいます。水泳にサミ、ランにカーペンターのジョッシュ。また、パーティには来ていませんでしたが、フィジオのルックはハーフで参加、完走。もう一人、時々KAに来るフィジオのピエールはフルに参加をし、素晴らしい走りで全体の9位になったそうです。他に、彼らの友達もパーティに来ていて、みなさん嬉しそうに長い長い昨日のことを一つ一つ振り返っていました。今年は、ラスベガスでは珍しい雨が降り、雷も鳴って風は強く寒いという、かなりの悪条件だったようです。それでもレースを成し遂げた、考えただけでも私は疲れを感じてしまうほど過酷なレースを成し遂げたみなさんから、今日もまた素敵なエネルギーを頂きました。
 ベッキーとダンカンさんは、もう来年の参加登録をしたそうです…。

親子で完走、2008 SILVERMAN

2008-11-09 | 日記
 「キーン!」というその音は、寝ている者誰もを起こす音。だってそれは火災報知機の音だから。
「まだ5時21分だよ。」
 何かの間違いで鳴っているのだろうと、頭のてっぺんに響く音にもまだ寝ようと耳をふさいで目を瞑った私は、急に飛び起きました。急いで台所へ。何事もなくほっとし、もう一度横になって、またすぐに飛び起きました。
「もしかして、この棟が、ってこと?」
 パティオに出てみると、数人が外へ出ているのが見られました。私も急いで外へ出られる格好に着替えました。
「もし火事だったら、何を持って出たらいいの???」
 着替えて、もう一度パティオから外を見ると、丁度消防車が来たところでした。
「ここにいたら水浸しになってしまうのかな。」
 急いでダウンコートを羽織り、何も持たずに外へ出ました。そして消防士の方々がこの棟を見回り、「キーン!」という音が止むと、住民は部屋へ戻って行きました。
 私も戻り、玄関のカギを開けていると、向かいのかっこいいお兄さんが階段を上がってきました。初のメガネ姿。彼の挨拶にも私は微笑むことしかできませんでした。すぐ床へ。
 目覚ましで予定時間に起きた時は、「キーン!」の音で一度起こされたことなどすっかり忘れていました。
 今日は『A Choreographers' Showcase』第一回目の本番がありました。本番の前にネバダバレエカンパニーのクラスがあったので、受けさせて頂き、ウォーミングアップとしました。
 今年の作品は、踊りこんで身体で覚えるという感じではないので、頭を良く働かせないと、と思っていました。でも、出番を待っている時の友人との会話で、もしかしたら何度も通していたら身体で覚えられるかもしれないと思い、試してみました。その甲斐あってか、今日は間違えずに出来ました。
 終わると、『シルバーマン』と呼ばれるトライアスロンの大会へ応援に駆けつけました。時間的にはベッキーが走っているはずです。The Districtという通りで応援しようと行ってみたのですが、ポツリポツリと現れる選手にちょっと不安になりました。次の予定まで、ここで2時間待つことはできますが、このまま待っていて、彼女を迎えることは本当に出来るのか。いつ来るか分からないままじっと待っていているよりは、コースを逆流して会える可能性を高めようと思いました。そして歩きながら、走ってくる方に声を掛けると「Thank you.」と声が返ってきました。それも、一人ではないのです。走ってくるみなさんが私の「頑張れ!」という応援に「Thank you. 」と言うのです。胸が一杯になりました。
 歩き続けると、小さな三叉路に行きあたりました。そこは各方向からの往来があるところでしたので、そこでみなさんのことを応援しながらベッキーを待つことにしました。しばらくするとベッキーが来ました。私はベッキーの横を一緒に走りながら様子を聞きました。ベッキーはニコニコしていて、朝6時半からの水泳、その後の自転車を終えて、暗くなった今走っているとは思えないほど、軽々しく走っていました。そして、「プレッツェル食べる?」と小さなスナック菓子を差し出しました。「それはベッキーのエネルギー源でしょ?」というと、もう一つあるからと見せながら「今とっても調子がいいのよ。」とニコニコして話し続けました。私は話をしながら走ったら、エネルギーの消耗が激しいだろうからと思っているのに、彼女は「全然平気。」と言って、すれ違う選手に掛け声をかける余裕もあるほどでした。
 The Districtまで15分位でしょうか、一緒に走りながら戻り、彼女はコース通り右へ、私は彼女のお父様、ダンカンさんを見付けに自転車の最終地点へ向かって左へ行くことにしました。
 自転車の最終地点はゴールにもなっていて、もう走り終えている人もいました。ダンカンさんは見付けられないので、無事に制限時間内に自転車を終えられたのだと思い、戻ろうと出て行くと、ベッキーにまた会いました。彼女は二周目に入るところだったようです。そして、ダンケンさんとすれ違ったようで「今そっちに走って行ったよ。」と教えてくれました。私は“そっち”と思う方に歩いていくと、結局最初にベッキーを待っていた三叉路に行きあたりました。そこでダンカンさんをしばらく待ちましたが、時間切れ。約束していたショーを観に出発しなければなりませんでした。
 そこからストリップの南にあるカジノへ行き、ジャイロトニックの先生方が主演、KAのアーティストがゲストで出演しているショーを観ました。
 ショーの後、ダンカンさんのことがどうしても気になったので、会えるかどうか、今もまだ走っているかどうかさえも分からなかったのですが、戻ることにしました。
 The Districtへ戻ると、とても寒く、お腹はすいています。でも通りのお店はみな閉まっています。仕方なくカジノへ入り、フードコートでスープを一杯飲んで、応援に戻りました。通りに出て、先程と同じようにコースを逆流しながら一人、二人…と応援していると「Thank you.」という声に聞き覚え。
「ダンカンさん?」
「オー、ノリコ!」
 私はすぐにバトンを取り出し、回して応援をしました。スープを飲んで出るのが1分遅かったら、彼には会えなかったことでしょう。彼は立ち止ってハグをしてくれました。そして、私は彼ともしばらく走りました。話すと疲れるでしょうから、と言っても、彼も娘であるベッキーと同じように話してくれました。
 自転車の時に風が強すぎて思うように走れず、二年前、私が撮影隊に入って彼に一日中ついていた時のように、制限時間ギリギリで自転車を終えられたとのことでした。今も大変だとはおっしゃっていましたが、あの時のように歩くことなく、今年は走っていらっしゃいました。
 彼の指示に従い、途中からゴール地点へ先回りすることになりました。と言っても、歩いていたらきっとダンケンさんの方が早いだろうなと思い、途中から早足で行くと、ゴール手前100メートルぐらいの角に着いた時、丁度向こうからダンカンさんがベッキーと一緒に走って来るのが見えました。私はすぐにバトンを取り出して応援。そして一緒に走り、ゴールするのを無事見届けることができました。
 ベッキーは13時間46分11秒で、今年もネバダ一速い女性に。ダンカンさんは16時間09秒の合計タイムで、55歳から59歳の部で3位になりました。

授粉成功!?

2008-11-08 | KA
「授粉したらどうですか。」
 それを聞くまで、実が生るのにそういう作業が必要であるということをすっかり忘れていました。花が落ちてしまう話をすると、すぐにこの一言。そう、ナスとピーマンは部屋の中。風は入ってきても、蜂は来ませんから。話はしてみるものです。
 その後、咲いていた花にすぐ授粉をしてみました。その甲斐あってか、水をあげる時に観察すると、花は花柄から落ちずにしぼんでいっているのが見られました。いよいよ実が生るかもしれません。

 久しぶりに郵便受けに行くと、ピラーティスの修了証が届いていました。思ったよりも簡単なものですが、やはり嬉しいです。

 オリジナルの歌手、べスが森のシーンでミュージックヴァインと呼ばれる蔓に座り歌う姿は美しく、本当に素敵で大好きでした。でも、彼女が辞めてから、その蔓に歌手が座ることはありませんでした。理由は分かりません。アクロバティックなショーに変えていきたいということからだったのかもしれません。細かいことはいろいろと削られていっています。私は、どうにか森のシーンにミュージシャンが戻るように願っていました。そして約二年が経ち、今日戻ってきました。
 揺れる蔓の上で歌うのは、容易いことではないでしょう。デビューをしたロッシェルにお礼を言うと「まだちょっと怖いけれど…。」と言いながら微笑み、でもやはり怖そうにしていました。本当にありがとうございます。

 今日は私事で、たくさんの方にご配慮いただきました。小さな事が大事になってしまい、申し訳ありませんでしたが、みなさんに大事にして頂いていることを感じました。

頑張れジェニファー!

2008-11-07 | KA
 『A Choreographers' Showcase』のドレスリハーサルに、子供達を招待する日でした。子供達はスクールバスでTIへ乗り付け、裏口からミスティア劇場に入ってきました。ショーが始まる前のお話には、きちんと耳を傾け、昨年同様、一つ一つの作品が終わるごとに「キャー!」と大きく声を上げながら、たくさんの拍手を送ってくれました。
 終わるとすぐにMGMへ向かいました。今日は、来週あるイベントのリハーサルと、スレイヴケイジのステージングがあったからです。
 イベントには新しい衣装を着て欲しいを言われ、羽がふさふさの衣装を着て練習をしました。元々はこんなに羽がふさふさな衣装であることなど誰も覚えていないぐらい、今ショーで着ている衣装は、羽は抜けしぼんでいます。ショーで着る物はしょぼしょぼで良くて、イベントには新しいふさふさなものを着るという感覚が未だに私には分かりません。
 スレイブケイジは、双子の男の子が助けに来た後、彼が刺されそうになるところを私が助けに行くことになります。それを初めて聞いた時、シェリーは涙目になっていました。「私はどんどん弱くなっていく…。」それでも、どうにか彼の強さを見せられるように自分で抜け道を考えられたようで、終えると少し落ち着いていました。
 今日は、多田先生がお連れ下さったみなさんを客席に迎えていました。水曜日にご覧頂いた後にお会いした時のみなさんの笑顔を思い出していました。忙しい一日でしたが、みなさんに温かく見守って頂き、気持ち良く舞台に立てました。
 スレイヴケイジが終わると、私は最後の場面を残すのみとなり、ほっとしました。でも、今日同じように子供達のために本番をしたジェニファーには、まだバトルフィールドが残っています。更衣室へ駆けあがりながら「頑張れジェニファー!」と声に出しました。
 ショーが終わると、多田先生とみなさんとお食事ができました。みなさんとおいしいものを頂きながらたくさん笑い、長い一日が楽しく無事に終わりほっとしました。

バトンの方向性を変えたのは

2008-11-06 | バトン
 ネバダバレエとの企画、『A Choreographers' Showcase』のドレスリハーサル。衣装を着けて本番同様に通しをしました。全部終わると、出入りの確認でもう一度全てを通すことになりました。私はもうその時間にはMGMへ向けて出発したかったのですが、持って行ったお弁当を待ち時間に食べることにし、時間を気にしながら二つ目の作品の出番を待ちました。そして、ギリギリでその時間まで残ることができました。二つ目の作品は、二回とも小さな間違いをしてしまったので、明日の本番までに頭の中の整理の仕方を考えなくてはいけません。
 今日は身体が良く動きました。ドレスリハーサル中の待ち時間、ストレッチをし続けていたお蔭でしょうか。この身体も、ゆっくりとストレッチをすればこう動くということが分かり、毎日2時間も3時間もストレッチに時間は掛けられませんが、もう少し何とかなるのではないかと思いました。
 一回目のショーが終わると、ドンさんにお会いしました。彼は長年アーティストとして活躍されていた方で、時々ワークショップにいらっしゃるのですが、今までお話しをする機会はありませんでした。彼は、ZEDのクリエイションの時に正司くんと仕事をしたことを誇らしげに話し、バトンはもちろん人間としても素晴らしくとてもいい機会であったと、そして、正司くんがバトンのことを語る時に私のことも織り交ぜてくれたようで、そのことも話してくれました。私はドンさんに「でも、本当のところは、私の先生が私をそうして下さったのです。バトンの方向性を変えたのは、私ではなく私の先生です。」と伝えました。彼にはどうでもいいことかもしれませんが、私には大切なことです。
 正司くんは、本当にいい仕事をクリエイションの時にしていたということが、ドンさんが正司くんの話をしっかり覚えていたことで分かりました。正司くんのことを思い出し、古谷野先生のことを思い出し、そして客席には多田先生を迎え、いい二回目のショーとなりました。

秋刀魚一匹

2008-11-05 | 日記
 MGMへ行くと、荷物が届いていました。嬉しいお手紙と共に。頂いた写真をみんなに配ると、とても喜んでいました。その顔を見て、私もまた嬉しく。いい一週間の始まりです。
 多田先生が「どうしても…。」と言ってお連れ下さった、スペシャルゲストの先生にお会いしました。久しぶりにお会いする先生はニコニコされていて、少しご不自由な身体を一生懸命に動かし、私の練習する姿を撮影して下さいました。先生の作品はいつも素敵です。今回のラスベガスの思い出を、どんな風に編集されるのかとても楽しみです。
 ステージマネイジメントに頼まれて、いつも行く居酒屋の予約をしていました。アーティスティックコーディネイターの誕生会のためです。アーティストは招かれていない会でしたが、私は予約をしたので誘って頂いていました。でも明日は朝早いので、長居はできません。顔だけ出すことにしました。ところが、どうしても秋刀魚を食べたくなり、待ち時間を節約するのに電話で注文をしてから向かいました。到着すると、みなさんはもうデザートも食べ終わるところ。そこへ秋刀魚が出てきました。残念ながら大好きなご飯は無し。急いでその秋刀魚を頂き、食べ終わると、同じアパートに住む、誕生日を迎えるアーティスティックコーディネイターと共に帰りました。
 忙しい一週間が慌ただしく始まりました。

3連休の締め

2008-11-04 | 日記
 本日もリハーサル。リハーサルが終わると、町を大きく回って、いくつかの用事を済ませました。その間に、もうラスベガスへご到着していらっしゃると思われる多田先生にご連絡をとっていたのですがとれず、ジャイロキネシスのレッスンを受けに行きました。終わると留守電にメッセージ。1分前のことでしたが、すぐに電話をしても繋がりませんでした。
 アパートへ戻り待機していると、しばらくしてようやく連絡がとれました。先生と先生のお友達と、韓国料理屋さんでたくさん笑っておいしい食事をすることができ、3連休の楽しい締めとなりました。
 この休み、旅に出られなかったのは残念でしたが、身体は休まった気がします。たまっていた用事のいくつかもできました。メールの返信が出来なかったのが心残りです。それどころか、私が使っているメールは、“お世話”をしないと受信したものが消えてしまいます。気付くと大事ないくつかのメールが消えていました…。ごめんなさい。

Phantom-The Las Vegas Spectacular

2008-11-03 | 日記
 注文した車のカギがようやく届いたというので、早起きをしてお店へ持って行きました。自転車を積んで行き、一度戻って朝食を食べてから、ミスティア劇場へリハーサル。その間に修理が終わっていることを願いました。
 リハーサルは衣装を着けて、舞台効果と合わせて確認。今日は1曲目のみで45分間のリハーサルでした。リハーサル自体は大変ではありませんが、こうやって毎日足を運ぶのは、生活を忙しくします。
 終わると、ミスティア劇場のあるTIから車のお店まで自転車で戻りました。車でも走ったことのない道を走り、夜は危険な感じがする街並みを通り過ぎました。
 カギはドアのハンドルを取り換え、元のカギのコードを認識させて修理を完了させたそうです。見積もりより150ドルも高い出費となりました。でも、これで安心です。
 今日やりたかったことの一つはピラーティスのスタジオへ行くこと。インターンを無事に終えられたお礼に。
 先生に100時間が終わっていたことを話すと、普段はあまり感情の起伏のない先生ですが、大きな笑顔でハグをして下さいました。プレゼントとカードを渡すと、「今日もやっていくでしょ。」と。私はその予定にしていませんでしたが、折角なので、ここでは最後になるであろうピラーティスをしました。
 先生のプライベートレッスンが終わったので、私も終わりにしました。
「教えることが一番学べることかな。私は教え始めた頃、自分がやっていることが正しいのかどうかとても心配で、質問されると自分で同じ動きをしながら確認したり、時には分からなくて先生に訊いて確認してやっていたけれど、3年経った頃から自信が持てたの。」
 そう話して下さいました。もう一度お礼を言って帰ろうとすると、
「私はいつもここにいるからね。」
 ドアを開けると少し冷たい風がそよ吹き、見上げれば秋の空でした。
 夜は『オペラ座の怪人』を観に行きました。噂は聞いていて、一度は観たいと思いながら観ていなかった作品です。“O”にフリーチケットが出たことを聞き、運良く誘って頂きました。
 これは良かったです。噂通りに本当に良かったです。私は他で『オペラ座の怪人』を観たことがないのですが、ラスベガスで行われているものは、特殊効果をたくさん使っているそうです。その特殊効果だけでなく、全てが良かったです。最近観ていた、大道具などがシンプルで役者さん達の力がよく見られるショーに、厚みを加えたと言ったらいいのでしょうか。豪華さもこのショーの見どころの一つだと思います。役者さん達の素晴らしさは元より、見応えのあるショーでした。
 一緒に座っていた友達と興奮しながら劇場を後にしました。お金を払ってでも、もう一度観に来たいと思いました。
 よくラスベガスへいらして下さる方に「他に何かいいものは…。」と訊かれるのですが、これからは『オペラ座の怪人』を勧めます。
 珍しくラスベガスに留まることになってしまった3連休もこれで、充実感が得られました。

Tell no one

2008-11-02 | 日記
 15分ずつの場当たりだけに行くのも…と思い、今朝は参加可というネバダバレエカンパニーのクラスを受けさせて頂きました。朝9:00から身体を動かすのは久しぶりです。カンパニーのメンバーも日曜日にクラスがあることはないようで、少し変な動きをしてしまうと「日曜日だからね…。」と言って笑っていました。
 クラス後30分置いて15分の場当たり。1曲目は場当たりするほどの動きもないので、もっと動きの少ない次の曲の場当たりと、演出効果の打ち合わせもできてしまいました。お蔭で、演技順通りに予定されていた次の曲の時間まで2時間15分を待たずに済み、貴重な時間が生まれました。
 少しのんびりしながら、しなければならないことを済ませていこうと思っていると、友達から電話があり、急に忙しくなりました。
 一つは映画への誘い。『 Tell no one 』というフランス映画を観に行きました。8年前に死んだはずの奥さんから突然メッセージが届くというミステリー・サスペンスなのですが、話が複雑で、その上にフランス語に英語の字幕なので、全てを理解するには少し難しかったです。でも、終始ドキドキハラハラしていました。目を覆いたくなるような場面が多い上に、話が理解できていないであろう部分も残ったことで、観終わってすっきりとさわやかな気分にはなりませんでしたが、良い映画ではありました。

10年契約!

2008-11-01 | 日記
 思い立ったが吉日、今年は、と言ってももう残りは少なくなりましたが、ジャイロトニックとジャイロキネシスに励んでみようと思い、クラスへ行ってみました。というのも、先週ピラーティスへ行った時、先生に「あと何時間残っているの。私はもう疲れちゃったわよ。」などと冗談交じりで言われて、「あと5時間はないと思います。」と答えていました。しかし、帰ってから数えると、なんと100時間を超えているではありませんか。1年2カ月掛かりましたが、インターンを終えました。終えたことが分かり、次に何をしようか考えていて、ジャイロをすることに決めました。今年はあと2カ月しかありません。すぐに行動しなければ。丁度、ネバダバレエのリハーサルがない日だったので、今朝のレッスンを受けに行きました。
 初めてのジャイロキネシスを終えると全身にほど良い疲れ。そのままMGMへ行き、少し休憩。それから、Believeを観に来ていた友人に会いました。彼女はいつも張り切っていて、短い時間でしたが話をすると、すっかり元気を頂きました。
 来週の更なる忙しさを考えると緊張をしますが、そんな時はピラーティスのコースに通っていた時を思い出します。あの数週間を乗り切れたのだから、大丈夫。あれに比べれば何ということはない。そして、痛めた身体は無理には動かせませんが、疲れた身体は動かせる。あるところを超えるまで頑張って動かせば、身体は調子良く動いていきます。それを今日も楽しみました。
 Believeのグランドオープニングを祝うパーティが、MGMのStudio 54でありました。ショーを終え12時過ぎに行ってみましたが、まだ他のショーの方々は着いていない様子。久しぶりにStudio 54に入って、変わらぬ様子だけ見てすぐに帰りました。
 明日のリハーサルが朝早いので、街から近い私のところへ友人が泊まりに来ました。いらしたときに来ていたTシャツを見て「あ、それ、私みたい。」というと「ノリコさんですよ、これ。」と。そんなTシャツが売られていたことは知りませんでした。私のキャラクターが小さくプリントされていて、デザインもとてもかわいいTシャツでした。これなら自分でも着られそうです。でも、これは2年ぐらい前にモントリオールで買ったものだそうで…残念。
 “O”には、なんと10年契約をしていたアーティストがいたそうです。10年経ち、辞めようと思っても、後継ぎがなく、まだ出演しているそうですが、身体のことを大事にして、その演目をやらない日があるそうです。その時、今まではポーズだけしていたところに、もしかすると友人のソロが入るかもしれないという話を聞きました。10年間変わらなかったその場面が、そのように変わったら、それがたとえ週に一回であろうと、凄いことだと思います。その話を聞き、私もとても嬉しくなりました。「でも、まだアイディアですから…。」と私に言いながら、ご自身にも言い聞かせている彼女はとてもかわいらしかったです。実現したら、必ず観に行きます。