のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

キャサリンの誕生日カード

2009-07-21 | KA
 週頭のミーティングの最後は、その週に誕生日を迎える人に誕生日カードを渡して締めくくられます。私は先週頂いたのですが、同じ誕生日の人が4人いるはずなのに、1人渡されない人がいました。その人は、ステージマネイジメントのキャサリン。ミーティング後、彼女のところに行って「確か同じ誕生日でしたよね。カードがなかったので…。」と言うと、「私はカードをみなさんに用意する人でしょ。だから…。」と言いました。「そういうことなら私が用意すべきでした。」とは言ったものの、その週は何かと忙しく、用意できませんでした。
 昨日、そのことを思い出し、急いでカードを作りました。今年頂いたカードは、アーティストのジュリアが書いたビーチのシーンでした。私もそれに合わせて、ビーチのシーンのカードを色紙や折紙を切り抜きながら作りました。
 MGMに着くと、すぐにキャサリンの今日の出勤時間を訊きました。幸い4時半と遅かったので、私が頂いたカードとほぼ同じ数のメッセージを、アーティスティックティームの方々に頂く事が出来ました。練習をしていると、ステージマネージメントのライトが、いつも私達に下さるコーヒー屋さんの5ドルのギフトカードを持って来てくれました。そして、何人かのアーティストにそれぞれの言語でお祝いを書いてもらう事も出来ました。中には、「ギフトカードは買ったの?まだだったらお金出すよ。」と言ってくれるアーティストまでいました。
 用意が無事に出来たので、ステージマネイジメントのステイシィのところに行き、ミーティングの時に渡して欲しいとお願いすると、「キャサリンはもらっていなかったけ。私達は私達で用意したカードを彼女に渡したから、忘れてしまったけれど。でも、自分自身に用意しないのはキャサリンらしいわ。分かったわ、渡すわね。」と快く引き受けて下さいました。
 そして、今日のミーティングの最後、キャサリンが用意した今週の誕生日カードが何人かに渡され、最後に「みなさんは、この誕生日カードを誰が用意しているか知っていますか。今日は、一人のアーティストが私のところに来て…。」と説明をして下さり、カードをキャサリンに渡してくれました。みんなが「ハッピーバースデイ!」と声を掛け、拍手をすると、どこからか歌が始まり、みなでハッピーバースデイの大合唱となりました。みんなの心で、私が思っていた以上に素敵な瞬間となりました。キャサリンもとても喜んで下さって、本当に良かったです。

車がない時のことを思い出して

2009-07-20 | 日記
 半年に一度の歯の掃除に向かいました。車を走らせながら、よくもこの道のりを自転車で通ったものだと思いました。そして、歯医者さんの親切を思い出しました。そういえば、先生に車を買ったことを言っていません。あれだけ親切にして頂いたのに…。
 歯を磨き終えると先生がいらして点検をして下さいます。先生は歯科衛生士さんに「彼女はここまで暑い中自転車で来たんだよ。」と言うと歯科衛生士さんはびっくりしていました。そして、私はすぐに「治療後、先生がトラックに自転車を積んで送って下さったのですよ。」と言いました。そして車を買ったことも報告しました。アシスタントの方にも車のことを訊かれ、購入したことを話すと「良かった。」と安心していました。
 夕方には、私が少し話した夢のようなことを実現できないものかと動いて下さっている方にお会いしました。いろいろと調べて下さって、それはそれは素晴らしくまとめて下さっていました。そういえば、彼にもお米を買った時に車で運んで頂いたり、お世話になったことがありました。
 みなさんに親切にして頂き、助けて頂き、車のない時を過ごしました。そして今もなお、お世話になリ、温かく見守って頂いております。本当にありがたいことです。

My Fair Lady Swings

2009-07-19 | 日記
 ジャスコンサートに行きました。“日曜日の音楽会へ”という感じの、おしゃれをした方々をたくさん見受けました。コンサートが始まると、KAでベースを担当しているデリックが、コントラバスを演奏しているのを発見。KAの舞台に上がる彼はいつもベースギターを持っているので、その印象が強く、ちょっとびっくりして、さらに楽しみになりました。コンサートには有名なトランペット奏者を招待していて、彼の奏でる柔らかいトランペットの音色にも惹かれました。コンサートはたっぷり2時間。
 昨日いらして下さったご夫婦が、「この地で感性を磨いたり、リフレッシュするのは大変でしょうけど…。」とおっしゃっていたのを思い出しました。確かにそういうことに乏しい所かもしれませんが、皆無ではありません。私の感性が磨かれたかどうかは分かりませんが、心地良い時間でした。
 帰りがけ、一つお店によると、隣にスーパーマーケットを発見。少し入りにくい雰囲気でしたが、思い切って入ってみると、メキシコ系のスーパーマーケットでした。中国系のスーパーマーケットにはよく行きますが、メキシコ系にはほとんど行きません。見たことがないものがたくさん並んでいて、こちらも楽しめました。

シェリーがしたこと

2009-07-18 | KA
 何度かいらして下さっている、カップルがいらっしゃいました。彼らはいつもお揃いの服をお召しになり、二回続けて同じ席でご覧になり、それはそれは温かく拍手を送って下さるので、彼らのことを見付けると、いつも話題になっていました。そして、「バックステージをご案内したいわね。」そんな話も出ていました。
 昨日、一回目のショーが終わると、すぐに彼らの話となりました。一番前の席の中央でご覧下さっていたカップルは、きっといつもの方々。でも、二回目はいらっしゃいませんでした。
 「サインしてくれる?」と言いながらニコニコして、今日、シェリーはポスターを持って現れました。そして、話を聞いてビックリ。なんとそのカップルのことを調べ、彼らのウェブサイトも見付け、今日のショーを二回ともご覧になることも突き止め、ショーの後、彼らをバックステージにご案内し、みんなにサインをしてもらったポスターを差し上げるのだと。私は本当にびっくりし、どうしたらそんなことができるのか、ただただ驚くばかりでした。
 一回目のショーの最後に、お客様の方へ行くと、昨日と同じところに彼らはいらっしゃいました。そして、カードを持ちながら深々とお辞儀をしていました。きっとシェリーからの招待状なのだろうと思い、彼らがどんなに喜んでいるのだろうと思うと、私まで胸が熱くなりました。
 二回目のショーをしていると、私は何度もそのカップルとシェリーのことを思い出し、何度も涙をこぼしそうになりました。ショーが終わると、アーティスト何人かでそのカップルを待ち受けて、写真を撮りました。そして、彼らがどんなにKAを愛しているのか、本当に心のこもったスピーチを伺う事が出来、私達は目を潤ませました。
 シェリーはいつも丁寧にバックステージをご案内するので、私が着替えた後にまたそのカップルにお会いできることだろうと、帰り支度をして探すと、予想通りもう一度お会いすることが出来ました。そして、その後のご案内に付き合わせて頂きました。彼らは見ること聞くこと一つ一つに反応して、それはそれは楽しんでいらっしゃいました。
 一通り裏をご案内し終えると、私には「あなたはショーに美を添えている。」とおっしゃって下さいました。私のつけまつ毛のことまで取り上げて、動きの邪魔になるのではと気にして下さるほど詳細をご覧になっている彼らですが、シェリーの詳しい案内で舞台裏をご覧になり、さらに新しいことを発見し、再訪するのが今から楽しみになったようです。
 最後に出演者のサイン入りのポスターをシェリーが渡すと、跳びあがって喜んでいらっしゃいました。その姿と、シェリーの笑顔を見ると、私はまた涙を流しそうになりました。お二人に触れ合えたこと、そして何よりもシェリーの優しさに心動かされました。

みなさんに守られて

2009-07-17 | KA
 来る来ると言いながらなかなか来なかったフランス人の新しいアーティストが来ました。ダンサーだと聞いていたので、もしかすると私の代役をするのかな、などと思ったこともありました。彼女は同じ更衣室で私の隣の席になる予定でしたが、隣の更衣室におさまったようです。私の隣の席は今のところ空いていて、広々としております。
 キャプティビティのステージングがありました。シェリーと何が起こるのか心配をしていましたが、少しの変更で済みました。ステージングが終わると、アーティスティックコーディネイターの希望に沿うようにしながら、どうしたらお客様により伝えることができるのか、二人で話し合いました。彼女はショーにとても思い入れがあるので、こういう話も自然と出来ます。
 今日はステイシィに本当にお世話になりました。昨日から意気込んでいた彼女は、今日は勇んで待ち構えていたので、私のためのことなのに思わず「落ち着いて下さい。」と背中を摩ってしまいました。
 客席には元KA、今はZEDで舞台に立っているアナトリのお友達を迎えていました。アナトリは、私だけではなくみんなに連絡をして、そのお友達のためにとても親切にしていました。
 私のために動いて下さったステイシィに感謝して、また、アナトリの心配りと、彼のお友達のことを思いながら舞台に立ちました。
 ショーが終わると、またいろいろな方にお世話になりました。みなさんのお心遣いに感謝し、そして、その心配りを学びました。

お帰りなさいシルバンさん

2009-07-16 | KA
 今日は午後1時から練習でしたので、朝は何もできずにバタバタと出掛けました。練習が終わってから少しは余裕があるかと思っていましたが、そこでも何も出来ませんでした。
 今日から、ステージマネイジメントにシルバンが戻ってきました。彼は、モントリオールでのクリエイション時から大変お世話になっていた方で、毎日練習をしたい私の希望を叶えるためにスケジュールの調整をして、スタジオを確保して下さいました。彼はシルクデュソレイユの本部で働く人だと思い込んでいた私は、「僕もラスベガスにも行くよ。」と聞いた時には跳びあがって喜んだことを覚えています。KAのステイジマネイジメントでしばらく働いていた彼は、BELIEVEに引き抜かれて行きましたが、また戻ってきたのです。クリエイション時を知っている方が、戻って来て下さったのは本当に嬉しいことで、豪快な彼の笑い声を聞きながら、昔のことをいろいろと思い出しそうです。
 旅の疲れがあるのかないのか、旅で何かパワーが蓄えらていたのかいないのか、いつもより2日多い休みが影響しているのかいないのか、とにかくいつもとは違う身体でした。良いのか悪いかの判断もつけ難い身体ですが、良し悪しにかかわりなく、今日はこの身体と付き合わなくてはいけないのです。幸い、週頭にしては緊張度が低かったので、落ち着いて、よく分からない身体と付き合えました。
 ショーを観たシルバンが掛けてくれた言葉を胸に、舞台に立つ日々をまた楽しみたいと思います。

お礼のつもりが誕生会

2009-07-12 | 日記
 初めて行く日本食屋さん、いつものお店にはない“HIBACHI”というものを頼んでみると、予想とは大きく違うものが出てきました。 
 ステーキを載せる時によく使われる鉄板に、もやしとアサリを炒めたものを土台として、ホタテ、エビ、シイタケ、インゲン、それぞれを焼いたものが並び、その上にソフトシェルクラブの揚げ物が載せてありました。
 このお店の雰囲気からして、モダンで上品に彩り良く盛り付けられて出てくるのかと想像していましたが、これはただの茶色の山…。それでも、お腹が空いていれば何でもおいしいかなと思いましたが、食べ切るのもちょっと大変でした。
 友人が注文した“SUSHI”の一つは太巻きでありながら揚げてあり、またもう一つは、切った太巻きを並べた上に、マヨネーズをホイップクリームのように載せてあり、どれも油、油、油という感じでした。
 今日は、お借りしていた車のライトを直してくれた友人に、ようやくお礼が出来ると思ったところ、逆に誕生日のお祝いをしてくれました。次回お礼の食事をするときは、私がお店を選ぶことになりました。
 帰ると旅の支度。車で回る旅ですと、荷物の量をそれほど考えなくて済むので、余計な物も詰め込めます。頭を使わずに済むので、眠くても何とか支度が出来ました。

今日は誕生日?

2009-07-11 | 日記
 「蝉?」思わず鳴き声が聞こえる木の方へ、確かめに行ってしまいました。蝉は毎年鳴いていたかしら。ジージーという鳴き声は暑さを余計に感じさせます。でも、感じるだけでなく、今日は本当に暑いようです。熱風が吹き込んできました。
 「シフォンケーキを焼いたので届けます。」と言った友人がドアを叩いたので開けると、かわいらしい星型のろうそくが立っていて、なんと誕生日ケーキになっていました。抹茶のシフォンケーキはふわふわで、そして何よりも彼女の気持ちが嬉しく、本当においしかったです。
 仕事場に行くと「遅いより早い方がいいかと思って。」とプレゼント。両親からの荷物に始まり、昨日も郵便受けにプレゼントが入っていました。誕生日を前に、次々とお祝いが届いてビックリ。
 トレーニングルームにいると、坂本龍一さんの曲をプレゼントしてくれた友人がいました。彼は誕生日が近いことを知らないようですが、私には誕生日のプレゼントのようでさらに嬉しかったです。
 今日はお客様を迎えていたのですが、他にも私の知らないところで私を観るためにいらして下さった方がいらして、偶然お会いすることが出来ました。彼は、ジャグリングの世界大会に出場する前に立ち寄って下さったそうです。ショーの途中で涙を流す程の感性があれば、将来の夢も叶うことでしょう。そして、KAをご覧頂いたことで、世界大会のために良いエネルギーが蓄えられましたように。
 帰宅をすると、もう一つプレゼントが届いていました。今日は誕生日のような一日でした。

ぎゅうぎゅうのストリップ

2009-07-10 | KA
 今のラスベガスの街は、至る所で道路工事をしている感じです。今日はメイン通りのストリップが大渋滞。通りを横断するだけでも車だと相当な時間が掛かったようです。自動車はほとんど動いてなく、道の端ギリギリに並んでいるので、自転車の場合、走る場所が車と車の間になり、ちょっと怖かったです。
 デュエットの終わり方が変わるというので、久しぶりに観ました。彼らは本当に良く考えています。また、その変化を観たミュージシャンは、二回目には音を添えていて、さらに素敵になっていました。終わってから話すと、まだまだいろいろなことをしたいようで、私にもいい刺激となりました。

クレベーフ、ヤンチャオ、バトントワラー

2009-07-09 | KA
 4時半からトレーニングがあると言っていたので、来ないものと思っていましたが、30分しかできないけれどと言って、ジャイロキネシスに参加をしてくれたのは、クレベーフ。彼は本当に気に入ってくれたようで、嬉しいです。でも、彼がまじめにクラスを受けていると、何故かみんなに笑われてしまうのです。
 アーチャーズデンのデュオにデビューをしたのは、ヤンチャオ。若さなのか彼のスタイルなのか、シャープで迫力がある動きでした。
 2回目のショーにいらして下さったお客様の一人は、バトントワラー。今回KAは2回目なので、少し前目の席でご覧頂きました。バトントワラーならではの感想もあり、共感しました。彼らは、いろいろなことに興味を持ち、感じて、反応良く、とても楽しいひとときを過ごせました。