次回展示のお知らせです。
拝宮和紙
中村 功
2015年5月27日(水)~6月1日(月)
11:00 ~18:00(最終日16:00まで)
作家在廊日 5/27・6/1
四国の南東部を流れる那賀川の支流に沿って徳島県那賀町拝宮(はいぎゅう)という地区がある。かつて多くの住人たちが、良質な障子紙「拝宮和紙」を漉いていた。中村さんがこの地で紙漉きを始めた頃は、親が大反対するほど衰退していた。最後のひとりになった中村さんは伝統を守るためでなく、拝宮和紙で生活するために和紙を漉き、意匠を凝らし、現代の暮らしに寄り添える和紙を漉き続けた。近年、拝宮和紙を守ろうと活動している団体もある。でも私の中で思う拝宮和紙は、中村さんの漉いた和紙だ。そして息子へ引き継がれると信じている。