2013.7.26 追記
早川ユミ 作品展2013 開催決定のお知らせ
2013.9.12 ~9.23 ワークショップ 9.12・9.13
ワークショップの詳細はコチラ
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ギャラリーの搬出を終え、車に飛び乗り、四国へ向かって出発。空がうっすらと明けて来た頃、淡路島から徳島へ入りました。薄暗い中、鳴門大橋の下にはグルグルと渦潮が、目を覚ました子供も、興奮気味です。その日は香川県で、海水浴をしたり、釣りをしました。
もちろん 香川と言えば うどんも。夜は高松市内で瀬戸内の海の幸を満喫しました。
子供たちには申し訳ないのですが、今回の目的は、遊びだけでなく、8月19日(木)から開催する「小さな高知展」に参加してくれる作家さんに会い、作品に触れる事。そして、皆さんが暮らす高知の空気を、たっぷりと体に染み込ませたかったのです。
翌朝、高速道路を安全に飛ばし、高知県の谷相に向かいました。
谷相には「小さな高知展」で、うつわを見せてくれる「広川絵麻」さんが暮らしています。しかし、まだお会いした事のない絵麻さん。住所も電話番号も知りません。(調べてから行きなさいと怒られそうですが、知らないのも楽しい旅の一部です)谷相と言えば、昨年、あるぴいの銀花で、作品展を開催していただいた、「小野哲平」さんと「早川ユミ」さんも暮らしています。住所をナビに入れましたが、ナビでも大体の所までしかわからないようです。
大きな川沿いから赤い橋を渡り、細くなる道を心配しながら山を登って行きます。道の両側が杉林の薄暗い道を抜けると、早川ユミさんの本で見た棚田が広がります。
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景色に見惚れながら走っていると、棚田の間に大きな2つの岩。
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谷相の棚田の守り神のようで、思わず手を合わせ、頭を下げて「通ります。もう少し先まで行かせて下さい」とお願いしてしまいました。
ナビで標された近くまで来ると、たくさんの薪が積んであり、煙突のある建物が見えてきました。
「あそこだ。哲平さんの窯だ」
無事に辿り着きました。
出迎えてくれた哲平さんに ご挨拶をして、さっそく窯を見せてもらいます。
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現在、窯の入り口付近を修理中との事。あちらこちらに積んである薪は、窯焚き3回分はあるそうです。ユミさんの本に書いてあった「薪がいっぱいあると安心する。薪貯金」(文章では窯焚き用ではなく、暮らしに使う分)を思い出しました。まるで竹垣の様に薪が並び、その横を 哲平さんと肩を並べて歩く子供たち。自分の子供たちを、これほど羨ましく思った事はありませんでした。
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DVDで見た、あの「洗濯機」を横目に見ながら、ろくろのある仕事場へ
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哲平さんの ろくろの前には、棚田がひろがります。
毎日 使っている うつわが、ここで生まれたと思うと、とても神聖な場所に居るようで、自然と言葉が減り、その空間に自分が居る事が、とても幸せに感じました。
思わず手を伸ばしたくなる 哲平さんの うつわ。この器を手にする人は誰でしょう。
しばらくすると、哲平さんが「冷たいモノでも飲もう」と声をかけてくれました。でも、隙間から見える「早川ユミ」さんの仕事場も気になります。ユミさんの大切な布が たくさん積んであります。
小物が入っているであろう、籠も気になりましたが、ここにユミさんが居ないので、中には入らず、お住まいの方へ伺いました。
小さな沢を渡る階段の橋。
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そして、哲平さん、ユミさんの 暮らしの中へ。
子供たちは すでに、高知でしか売っていないアイスクリームを食べておりました。ユミさんが入れてくれた 冷たい梅ジュース。美味しかったです。12時に高知空港で マダムと合流する予定でしたが、心地良い ふたりの暮らしの空間から離れられず、思わず長居をしてしまいました。すでに11:30をまわっています。が・・・
「マダムなら何処かで、楽しい事や、美味しいモノを探しているだろう」ということで、哲平さんに「高知展に参加してくれる 広川絵麻さんを尋ねてみたいので、住所を教えて下さい」と お願いしたところ、何と ユミさんが案内してくれる事になりました。
次回は「広川絵麻さんの仕事場」編です。楽しみにしていて下さい。
哲平さんと、ユミさんへ
連絡もせずに訪ねて、バタバタと動きまわり、時間がないと飛び出して、本当に申し訳ありませんでした。
おいしいモノも頂き、絵麻さんの所に案内までしていただいて、ありがとうございます。
また いつの日か、谷相に行きたいです。もう少し落ち着いて行けるようにします。これからも 宜しくお願い致します。
本日の最後は、谷相の忘れられない味。
ユミさんの梅干し。