荒川尚也 ガラス展 -灯-
終了いたしました。
会期中は悪天候が続きましたが、連日、本当に多くの皆様にご来店いただき、心より感謝いたします。
ありがとうございます。
最終日も大粒の雨が続く中、オープンから閉店まで、お客様が途切れることがなく、うれしいエンディングとなりました。
会期中に投稿しようと思っていたのに、投稿できなかった写真、自分なりに荒川さんの仕事を紹介したいと思っていた写真です。
四葉のクローバーのように重なり合った4本のステムからカップ部まで繋がる気泡。そして口縁に広がるクラック(ヒビ割れ模様)が入った「高杯 花」。通常、ガラスは、割れや歪みが出ないように一定の温度を保ちながら、ゆっくりと冷却させていきます。縁ある割れや、そこから広がるヒビ模様は、成形後に急冷させてワザと割れをだし、再び熱を加えて角を丸めてあります。割れやヒビは作家の意思で広がる訳ではありませんが、弱点の部分を技法として用いるなんて、さすが荒川さんです。
ウイスキー用のテイスティンググラス。
シンプルに仕上げてありますが、グラスの内側に幾重にも線が彫られていて、グラス越しの景色を揺らめかせてくれます。
もう20年以上前でしょうか、先日も開催された、千葉のニッケルトンプラザの工房からの風に荒川さんが出展されていた時、古い歪んだガラス窓を何枚も連ねて円を作り、その中に作品を1点飾ってゆらゆらガラス越しに見せる展示がありました。そのテーマをちいさなグラスに閉じ込めてあるのです。
今回の展示タイトル-灯-にあるように、スタンドやペンダントの灯りが多く出品されていました。スタンドは、金属でできています。以前、京都の工房を訪ねた時に聞いたように記憶しているのですが「ガラスの作品が変化をするときは壊れる時。
経年変化の乏しい素材です。鉄などの金属は、錆が出たり、色が変わったり、朽ちていくことにとても魅力がある」と。その異なる性質をひとつにすることが、荒川さんの灯りの中にあるのです。
今日も長々と書いてしまいました。
展示も終了してしまいました。
また2年後に展示してもらいたいと思っていますが、その前に、どこかで荒川さんのガラスに出会ったら、思い出してほしい荒川さんのもの作りへのこだわりです。
終了いたしました。
会期中は悪天候が続きましたが、連日、本当に多くの皆様にご来店いただき、心より感謝いたします。
ありがとうございます。
最終日も大粒の雨が続く中、オープンから閉店まで、お客様が途切れることがなく、うれしいエンディングとなりました。
会期中に投稿しようと思っていたのに、投稿できなかった写真、自分なりに荒川さんの仕事を紹介したいと思っていた写真です。
四葉のクローバーのように重なり合った4本のステムからカップ部まで繋がる気泡。そして口縁に広がるクラック(ヒビ割れ模様)が入った「高杯 花」。通常、ガラスは、割れや歪みが出ないように一定の温度を保ちながら、ゆっくりと冷却させていきます。縁ある割れや、そこから広がるヒビ模様は、成形後に急冷させてワザと割れをだし、再び熱を加えて角を丸めてあります。割れやヒビは作家の意思で広がる訳ではありませんが、弱点の部分を技法として用いるなんて、さすが荒川さんです。
ウイスキー用のテイスティンググラス。
シンプルに仕上げてありますが、グラスの内側に幾重にも線が彫られていて、グラス越しの景色を揺らめかせてくれます。
もう20年以上前でしょうか、先日も開催された、千葉のニッケルトンプラザの工房からの風に荒川さんが出展されていた時、古い歪んだガラス窓を何枚も連ねて円を作り、その中に作品を1点飾ってゆらゆらガラス越しに見せる展示がありました。そのテーマをちいさなグラスに閉じ込めてあるのです。
今回の展示タイトル-灯-にあるように、スタンドやペンダントの灯りが多く出品されていました。スタンドは、金属でできています。以前、京都の工房を訪ねた時に聞いたように記憶しているのですが「ガラスの作品が変化をするときは壊れる時。
経年変化の乏しい素材です。鉄などの金属は、錆が出たり、色が変わったり、朽ちていくことにとても魅力がある」と。その異なる性質をひとつにすることが、荒川さんの灯りの中にあるのです。
今日も長々と書いてしまいました。
展示も終了してしまいました。
また2年後に展示してもらいたいと思っていますが、その前に、どこかで荒川さんのガラスに出会ったら、思い出してほしい荒川さんのもの作りへのこだわりです。