今展の裏メイン的な存在の碗があります。
小鹿碗(おろくわん)
実は、ある椀をオマージュして制作されました。
それは、合鹿椀(ごうろくわん)
漆塗りの椀です。
高い高台の合鹿椀は、元旦に震災のあった能登半島の旧柳田村(現能登町)の合鹿地区で1600年代から作られていた椀です。
テーブルの無い時代、囲炉裏での食事に高さのある高台で、手に取りやすいようにと生まれた歴史があります。
IZIKaWaさんの工房がある 秩父郡小鹿野町の地名をとって、小鹿碗と名付けられました。
描かれているのは、鬼っ子。
IZIKaWaさんの象徴的な柄が描かれ、代表的な呉須釉です。
合間に差し色で、パラジウム彩が上絵に使われています。
そして、写真では伝えられない隠しネタがあるので、手に取っていただけると嬉しいです。
震災のあった能登半島は、輪島塗を代表に漆塗りの歴史がある地です。
過去に旅したこともある珠洲や輪島。
大きなことはできませんが、自分のできる範囲で、復興の手助けができればと思っております。
ギャラリー樟楠